古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年3月18日

(平成26年3月18日(火) 9:23~9:33  於:合同庁舎第2号館18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは、今日、夕方に官邸におきまして、中央防災会議の専門調査会である「防災対策実行会議」の第4回目の会議を開催いたします。その中身は、まず「南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法」関係で、推進地域の指定、特別強化地域の指定、基本計画、この三つにつきまして、そして「首都直下地震対策特別措置法」については、緊急対策区域の指定、基本計画、緊急対策実施計画などについて、事務方からまず説明をして、専門委員の皆様から御意見をいただく予定でございます。これは、皆さんの御意見をいただいて、年度末の中央防災会議等で決定をする予定でございますが、現時点では調整中の内容も多々ございますので、討議資料については非公開とさせていただいて、皆様の御意見をいただきながら集約をしていきたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)共同通信の江藤です。
 先ほど、総理官邸で安倍総理、菅官房長官、岸田外務大臣らと拉致のコア会合をされていたと思うんですけれども、これはどういう話をされて、どういうことが決まったんでしょうか。
(答)これは2回目のコア会合でございます。2月12日に1回目をやっておりますので、ほぼ1カ月後にもう一回やらせていただきました。今、御承知のように、横田さん御夫妻がモンゴルにてお孫さんと面会をしたという状況もございました。その報告と、今後の我が政府としての拉致に対する取組方針について議論をさせていただきました。中身についての言及は控えさせていただきます。
(問)今朝のテレビ番組で、大臣は北朝鮮への制裁解除をするかどうかについて、拉致被害者が戻ってくればな、という趣旨の発言をされました。それは制裁の解除に前向きな姿勢を示したものなのか、それとも依然として解除というのは白紙なのか。
(答)これは、我々も何度も申し上げているように、拉致被害者が戻ってこなければ、制裁の解除はおろか、一円の支援もすることはないんですよ。それははっきり申し上げた。それに尽きます。ですから、北朝鮮は拉致された被害者を全て日本に送り戻すというのが大前提になるということであります。そういうことを申し上げました。
(問)やっぱりこれまでとは変わったことはないと。
(答)変わっていません。基本方針は寸分とも変わっていません。
(問)関連してなんですけれども、2008年の日朝実務者協議のときは、拉致の再調査に着手すれば制裁解除するという、そういう日本政府の方針だったんですけれども、着手するだけでは制裁解除には踏み切らないと、政府としてはハードルを上げたということなんでしょうか。
(答)これは、第二次安倍政権になりまして、もうそのことは何度も申し上げていますよ。拉致被害者全て、向こうの責任において戻すということが、全ての大前提になっているんです、この政権は。ということです。
(問)朝日新聞、山下です。
 国連人権理事会の調査委員の報告書が提出されました。その後拉致被害者の家族としては初めて飯塚繁雄代表が出席するということになりました。大臣としての受け止めをお願いします。
(答)これは、飯塚代表に代表として行っていただきまして、中身については飯塚代表から、拉致の事実とか、北朝鮮による拉致は日本だけにとどまらず、世界各国で行われている国際的な問題である等々、極めて具体的な発言をいただいたと承知をいたしております。この飯塚代表の発言によりまして、今後、拉致問題に対する国際社会の理解とそして解決につながるということを私たちは期待をいたします。そういう意味で非常に意義のある訪問であったと思っています。
(問)一方で、北朝鮮が飯塚代表のスピーチに対して抗議の退席をするという事態がありましたが、これについてはどのように。
(答)そうらしいですね。北朝鮮がポイント・オブ・オーダーを出して、議長に対して、これはCOIとの対話のセッションなのかということを質問して、議長は「そのとおりだ」と、こういうふうに発言をして、飯塚さんは日本政府を代表しているのかと質問して、議長は「代表団に入っている」とはっきり、厳しく、強く言明されたそうですね。その後、淡々と飯塚さんは説明を継続されたと聞いております。見事な仕切りじゃないでしょうかね。
(問)NHKの川田です。
 先ほどのコア会合に戻るんですけれども、コア会合ではめぐみさんの御両親の会見のことなどの御報告があったと思うんですが、他に面会のことも御報告があった。他には、明日から始まる日朝の赤十字とか、そういう関係での話はありましたか。
(答)日朝赤十字会談はやりますから、これは公表していますから、そういった話はありましたよ。日朝赤十字会談の話はありました。やりますと。中身は一切ないですよ。
(問)今後の例えば局長級とか、そういうことについては何か今日は。
(答)これは具体的な中身ですから、コア会合のそういった具体的な中身については、一切私から発言させていただくことは控えさせていただきます。
(問)また拉致に絡んでなんですが、昨日、大臣、ベトナムのタン公安副大臣と会談されたと思います。ベトナムは北朝鮮と国交がある国でもありまして、一部報道では、安倍総理との間で、今日、主席が拉致協力強化へ合意ということも報じられています。拉致解決に向けてベトナムとの協力をどう進めていかれるか。
(答)私も昨年、ベトナムに訪問したとき、クアン公安委員長、ズン首相等々の会談をして、必ず総理が首脳会談のときにおっしゃっているようなこと、すなわち拉致問題の解決について、私もそういったことを言及させていただいております。その流れで、つい過日、第1回のベトナム、日本、警察の公安関係者、次官級会議というのが開催されまして、日本からは警察庁の次長が訪問して、その際にも拉致問題について相当意見交換をさせていただきました。それをフォローアップする意味で、日本の関係者も拉致の専門家も含めて行って、向こうと情報交換をさせていただく。そういうかなり緊密な連携はとっています。
 先方も拉致問題については非常に高い関心を示していただいていますので、北朝鮮と国交があり、なおかつ日本と友好関係を結んでいる国々とは、積極的に連携をしていく。これが安倍政権の基本スタンスでありますので、当然、今日、ズン主席との会談の中でもそういう拉致問題についての協力の話が出るだろうと、私は考えております。
(問)すみません、もう一点だけ。大臣は、今日の番組の出演の中で、今回、横田夫妻とお孫さんが会ったのは第三国であるということで、第三国で会うということを北朝鮮が認めたということは、何らかのシグナルだということで前向きなサインではないかということをおっしゃっているんですが、これは大臣はそのように。
(答)そのとおりですね。そういう進展することを期待するという趣旨のことを私はテレビで申し上げましたけれども、全くそのとおりだと思います。

(以上)