古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年10月11日

(平成25年10月11日(金) 11:36~11:45  於:内閣府本府1階118会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。私から報告を申し上げます。
 まず1点目は、東日本大震災における共助による支援活動に関する調査報告書、アンケートをとったんですね。その報告がございまして、政府では、本格的なアンケートとして、支援を受ける側への調査が今回初めての試みでございました。ボランティアの皆さんの活動の実態とか、それから支援をする側、支援を受ける側それぞれの立場から詳細なアンケート調査をさせていただきました。
 ポイントだけ申し上げますと、まず1点は、このボランティアの活動というのは受援側、要するに、支援を受けた側から非常に高く評価をされているということが一つ。それから二つ目は、災害発生後1か月以内の支援というのが非常にその中でも高く評価をされている。ただ、あえて言えば、課題ということで言うと、この東日本を契機にボランティアの方の数が相当増えました。その結果、支援をする側と支援を受ける側、このマッチングの仕組みというのが必要なんだろうな、ある意味では、支援をする側の思いと、支援をされる側の思いが一致をしていないというケースもある。したがって、そういうミスマッチが生じていたというケースもあるようでございますから、ある意味、そのマッチングをする仕組みというものの必要性というのは感じました。
 いずれにしても、こういった調査を踏まえて、今後とも共助の在り方につきまして更に良いものにしていければなと思っております。これが1点目です。
 それからもう1点は警察関係でございますが、今年4月に、北堺警察署で誤認逮捕事案がございました。これは大阪府警において検証の結果報告書を公表させていただきましたけれども、警察としても、この事案はやはり誤認逮捕ということで大変重く受け止めておりまして、今後ともこういったことがないように対策を講じていく必要がある。
 そこで、やはりこういった捜査というのはベテランの捜査員等々の職人技的なものというのはすごくあると思います。やはりそういうノウハウというものをしっかり伝授をしていくということが必要でございまして、そこでやはり警察には御承知のように、それぞれの管区警察局がございまして、現在でもそこでいろいろな研修等々をしております。もちろん都道府県警察においても研修をしておりますが、やはりそれぞれの都道府県警察ですと、日々の業務がございますので、ここの管区警察局を活用して、退職の警察官、刑事など、いわゆるデカのOBとか、こういった方々を積極的に活用して捜査技能、捜査指揮のノウハウ、計画的・体系的に伝授する仕組みをつくっていこうと、こういうことでございまして、大体年明けからはそういう形で取組をさせていただきたいと思っておりまして、国家公安委員会としても、こういった取組がなされるよう警察をしっかり指導してまいりたいと思っております。管区警察局を積極活用するということが新しい試みでございます。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)NHKの川田です。
 今月15日から国会が始まりますけれども、大臣、国土強靱化法案、あとは大綱を見据えて今国会は非常に重要だと思うんですが、今までの意気込みだとかスケジュール感を教えていただけますか。
(答)これは、国土強靱化基本法は議員立法として提出をされていまして、速やかな成立を私自身も期待をいたしております。法律が成立の前でございますけれども、国土強靱化の推進室をつくりまして、精力的な作業は進めております。今度この法律が制定をされますと、法律に基づいて国土強靱化の推進本部ができます。これは内閣総理大臣が本部長、担当大臣が私、そして副本部長に官房長官あるいは国土交通大臣が入ってくることも、そして、全閣僚が本部員になる、オールジャパンで強靱化を進めていくという象徴だと思います。
 それからもう一つは、国土強靱化の大綱をつくり上げた上で、法律に基づき基本計画をつくることになっております。国土強靱化の大綱については、できれば年内を目途にできればなと、こういうスケジュール感でおります。
 そして、年明けには、大体どうですかね、スケジュール感としては5月とかそういった時期、だから、27年度の概算要求が始まる前には、この基本計画というものをしっかりつくっていきたいと思っています。
 この基本計画あるいは大綱というのはアンブレラ計画でございますので、それぞれ関連する基本計画幾つかございますね、国土形成の基本計画等々ございますけれども、そういったものについても、この強靱化の基本計画にあわせて変更されていくというような流れになると思っております。
(問)産経の豊田です。
 モンゴルのエルベグトルジ大統領が下旬に初めて訪朝されるというお話があるんですけれども、大臣も以前モンゴルに訪れられているという経緯を含めて、期待することなどあればお聞かせいただけないでしょうか。
(答)私も7月の大統領就任式典には政府代表として参画をして、そのとき、大統領御自身とも会って会談をさせていただいております。そのときにも、この訪朝の話がありました。
 つい先々週ですか、非公式訪問で日本を訪ねられたときも、総理大臣と私邸でじっくり時間をかけてお話をされたと聞いております。もちろん、この拉致問題についても総理から詳細に大統領にもお話をされたと承っております。したがって、今回初めて金正恩とエルベグトルジ大統領は会うわけでございますけど、私どもの拉致に対する考え方は、もう大統領御自身が十分承知しておられると思います。したがって、あとは大統領がどういう形で触れられるかは、大統領御自身が御判断をされることでございますけれども、私どもとしては、大統領に我々の立場をはっきりお伝えをさせていただいているということであります。
(問)関連して、朝日の斉藤ですけれども、大統領が訪朝される時期というのは伺っていますか。
(答)新聞報道で出ていましたよね。
(問)新聞には出ていますが。
(答)そうですね。新聞報道で承知しています。
(問)共同通信の江藤です。
 17日から靖国神社の秋季例大祭が始まります。やはり春季例大祭と8月の終戦の日と大臣、参拝されたと思うんですけれども、今回は参拝されるかどうか、その辺はいかがでしょうか。
(答)私、いつも申し上げている、適宜適切に判断をさせていただきます。

(以上)