古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年9月10日

(平成25年9月10日(火) 15:02~15:10  於:合同庁舎第2号館18階第4会議室)

1.発言要旨

 御苦労さまでございます。御報告申し上げます。
 今日、閣議前の応接室で総理が入室をされましたとき、もちろんテレビカメラも入っていましたけれども、自然発生的に拍手が起こりました。これは、やはりオリンピック誘致に際して、総理初め全ての関係者が一丸となって、総力戦でこの誘致合戦を戦い抜いた結果の成果だと思います。
 この上は総理からも言及がございましたが、閣僚も全てがこの2020年のオリンピックに向けて、それぞれのつかさで対応していただきたいと、こういうお話がございました。私としても、国土強靱化あるいは警察を所管する国家公安委員長という立場、あるいは防災担当大臣の立場で総理の指示に従って対応していきたいと思っております。
 それに関連をして、今日は第8回目の国土強靱化の有識者懇談会、ナショナル・レジリエンス懇談会がございまして2時間ほど議論させていただきました。フルオープンでやっていますので、御出席いただいた方もいらっしゃると思いますが、いよいよ国土強靱化基本法が議員立法としてもう提出をされておりますので、できれば、この臨時国会で成立をしていただければと思っておりますが、そうなりますと、国土強靱化大綱並びに基本計画をつくっていくことに相なります。今日はその辺の議論もいただきましたし、有識者懇談会の議論も踏まえて、この国土強靱化大綱の取組をしていきたいと思っておりますが、その中には、やはり当然のことながら2020年、これは出口が決まっています。オリンピックということでございますので、やはりそういった位置づけもしっかりして、国土強靱化に対しても万全を期していく必要があると考えております。
 それから、報告でございますが、8月23日から25日までの豪雨による災害の激甚災害指定でございますが、島根県の江津市と邑南町の区域を対象として、公共土木並びに農地等にかかる特別措置を適用する激甚災害に指定する政令を閣議決定させていただきました。
 また、これは9月2日以降に竜巻が千葉県、埼玉県で発生いたしましたけれども、これで67名の方が負傷して、1,300戸以上の住戸に被害が出たわけでございまして、官房長官とも相談をさせていただきまして、亀岡政務官を座長として、竜巻等突風対策局長級会議を設置して、既に先週の金曜日に第1回を開催させていただきました。この中身は、予測情報の改善、災害情報等の伝達のあり方、建造物の被害軽減策のあり方、そして被災者支援のあり方について、年内で取りまとめをして、突風対策の充実強化に当たっていきたいと思っておりまして、このことについても閣僚懇談会で各閣僚への協力方をお願いさせていただきました。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)共同通信の江藤です。
 冒頭でも発言があったんですけれども、オリンピックの東京での開催が決まりまして、大臣としての受け止めと、あと安倍内閣の一員として今後どういう取組をしていきたいか、していくべきか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
(答)ちょうど前回56年前に決まったとき、ちょうど私、小学校6年生だったんですね。鮮明な記憶で覚えていますよ。いよいよ56年ぶりに第2回目が開会される。当時は、1964年のオリンピックのときには、それに向けて日本国中が大きく希望にわいていたというふうに思います。この10年ほどデフレ状況ということで、日本はやや元気をなくしておりましたが、2020年に向けて国民全体の大きな目標が私はできたと思っております。これに向けて、我々内閣に携わる人間として、しっかり職責を全うして、そして日本の活力を取り戻す。そして、オリンピックが成功裏に終わるように、そして、世界にこれがしっかり情報発信ができるように、そして、私としては防災あるいは国土強靱化の視点から万全を期してこのオリンピックに臨んでいきたいと、そのための作業が、総理からの指示もあって、今日から始めてほしいと、こういうことでございましたので、心して取り組んでいきたいと思っています。
(問)東京でもやはりインフラ整備というのが必要になってくると思うんですが、そういう面で、どういうふうに重点、どういうところを補充していきたい、そういう具体的な……
(答)これは私一人で決める話ではなくて、有識者懇談会等々で幅広く意見をいただいて、やはり重点化すべき政策というものをしっかり取りまとめて、そして、その計画が着実に実行されていくように努めていきたいと思っています。
(問)NHKの川田です。
 明日、モンゴルの首相が日本を訪れるわけですけれども、大臣は拉致担当大臣として、首相と会われる際にどのように会われて、どのようなことをまた。モンゴルでもお会いになっていると思うんですけど。
(答)あれ、日程って全部発表されているの。

(事務方)もうちょっと後で。

(答)まだだね。まだ発表されていないので、具体的なことについては申し上げるわけにいきませんけれども、私も、モンゴルに訪問をさせていただいた際にも直接首相とは会ってこの問題を議論をさせていただいて、協力の要請もしております。そういったこともしっかり踏まえて、総理並びに会談をする予定である各閣僚は、そういう趣旨に則ってお話をしていくということになろうかと思います。
(問)産経の澤田です。
 関連なんですが、モンゴルの首相が訪れることによって、拉致問題の解決に向けてどういうことを期待されますか。
(答)これは、私がもう何度も皆さんに申し上げているように、やはり拉致問題というのは二国間の問題ですよね。だから、主体的に解決する必要はありますが、一方では、やはり国際協力、特に国交がある国々、そして日本と友好的な関係を結んでいる国、これはモンゴルもその一つであります。そういった国々と密接に連携をして信頼関係を築いて私たちの考えをしっかり御理解いただいて協力をいただくということは極めて大切です。その一環として、モンゴル国とはしっかりお話をさせていただきたいと思っております。

(以上)