古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年8月21日

(平成25年8月21日(水) 14:36~14:46  於:合同庁舎第2号館18階第4会議室)

1.発言要旨

 御苦労さまです。閣議の具体的中身で、特に私から報告をさせていただくことはございません。
 私から、まず昨日、20日付で岩手県警本部長に田中俊恵氏、平成元年入庁の女性ですが、女性として初めて県警本部長に就任をすることになりました。同期の中でもトップの就任ということでございます。安倍内閣においても、女性の人材の積極登用というものが柱の一つに挙がっておりますし、また我々警察としても、やはり女性の警察官の採用、登用拡大に今までも努めてきておりますが、県警本部長という象徴的な役を今度は担っていただくことになりました。これからもこういう形で、適材適所の視点にもちろん立ちながら、女性の積極登用というものを図っていきたいと思っております。これが一点です。
 それから、NPOの日本ネットワークセキュリティ協会が開催をいたしておりますいわゆるセキュリティコンテスト、セクコンですね。これに警察庁の職員の有志6名が参加をすると聞いております。これは御承知のように、セキュリティコンテストは、ハッカーの技術的動向を把握するというような視点からも極めて重要でありまして、スキルを高度化させていくという視点からも、またコンテストをいろいろな関係者、専門家が出てきますので、そういうコンテストの出場者同士の横の情報交換という意味からも、極めて意義があると思っておりまして、こういったことの参加を通じて、自らのスキルをしっかり上げていくことに取り組んでいただきたいと思っております。
 それからもう一点は、私、あさって、曽我ひとみさん・ミヨシさんが拉致をされた佐渡市の拉致現場を視察いたします。またそれにあわせて特定失踪者、大澤さんの失踪現場も視察をさせていただき、午後には横田めぐみさんが拉致された新潟の現場もあわせて足を運ばせていただく予定でございます。
 私のからは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの川田と申します。今回、新潟のほうを視察されるということですけれども、あと、今月の下旬にも国連の調査委員会の方々が来日されて、大臣にも会われると思うんですが、大臣からどのようなことをお話されるかということと、あと今回の視察とはどのような関係があるのでしょうか。
(答)まず、国連のCOI(北朝鮮における人権に関する国連調査委員会)は、窓口が外務省でございますので、外務省がその具体的な調整をさせていただいておりますが、もちろん拉致対策本部としても協力はさせていただいております。基本的に先方のCOIのメンバーからの要望によって、具体的なプログラムを決めていくということになっていますので、その中身については窓口である外務省の公式な発表を待っていただきたいと思います。私どもとしては、できるだけの協力はしていきたいと思っております。
 それと、今度の視察との関係というのは、それは直接関係あることではありませんが、私は常に現場を見るということは、もう就任以来、それを徹底させていただいておりますので、その一環として私は伺わせていただきます。もし、今度のCOIが私の面会を要望されて、そういうことが実現をすれば、その辺のことも含めて私からお話はさせていただきたいと思っています。
(問)共同通信の江藤です。佐渡のほうに行かれるわけですけれども、それは大臣としては初めてということになるんでしょうか。
(答)私ですか。佐渡へ行くのは初めてですよ。
(問)初めて大臣行かれると思うんですけれども、先ほどもありましたように、現場を見るということで今後の取組、拉致解決に向けた取組にどう生かすかをお伺いいたします。
(答)やはり私は現場を視察するときには、常に心がけていることがありまして、当時、拉致をされた状況というものをしっかり頭の中でシミュレーションをするんです。そうするともう何度も私、会見でも申し上げているように、かなり共通点が多いんですよ。ということは、やはり拉致をする現場にはそれなりの条件が整っているということなんですね。改めて拉致が行われた当時の状況をしっかり心の中に刻み込んで、その上で拉致問題解決のために全力で取り組んでいく。ある意味で私へのモチベーションにもつながりますし、また、それは多くの拉致被害者家族の方々は視察をしてほしいという要望も出ておりますので、それに一つ一つお答えをさせていただくという意味合いも含まれています。
(問)現場では、被害者家族とか、あるいは関係者の方々との意見交換とか、対話というか、そういうものもあるんでしょうか。
(答)大澤さんは御一緒されるというふうに聞いています。
(問)共同通信の堀口です。防災についてお伺いします。
 以前、会見で、首都直下地震の被害想定について、秋口というような発言があったんですが、大分秋に近づいてまいりましたが、その後、発表の予定などで何か。
(答)秋口ということでは変わっていません、まだ夏ですから。秋口ということになります。正式にはまだいつということは、実際に分析が終わっていませんので。検討委員会の検討も十分にまだ整理がしきれていない状況ですから、それを見きわめてやると。ただ、一方では今日も皆さんにも御通知していますけれども、私、首都高速の視察であるとか、あるいは午前中はメトロも視察してきまして、これからは東京ガス、午後に視察をして、皆さんその後でぶら下がりの会見を受けますので、そのときにいろいろお話をさせていただきたいと思いますが、そういったことも今後の首都直下地震の最終報告書の中にも、いろいろ私たちが視察をした中身も含めて、反映をしていくことができればなと、こういうふうに思っております。
(問)もう一点お伺いします。防災教育に関連するんですけれども、9月1日防災の日は関東大震災から90年ということで、大分いろいろな形で過去のそういった被災を経験した方の伝承とか、いろいろ進んでいる一方で、当然やはりだんだん風化が進んでいくと思います。要は、防災教育上の観点から、そのことについてお伺いします。
(答)これは極めて大切ですね。今度の3.11でもその防災の伝承が役立ったケースがありますよね。象徴的に言われているのが釜石の奇跡なんでしょうけれども。災害対策基本法が改正をされましたけれども、その中にもやはり教育、伝承ということがはっきりうたわれましたので、私どもとしてもそういった防災教育、これは地域の自治体であるとか、地方公共団体だけではなくて、やっぱり学校教育の中にもそういう反映をしていく必要がありますので、文部科学省ともしっかり連携をしながら、この防災教育の大切さというものを徹底していきたいと思っています。
(問)近く概算要求なども示されますけれども、そこら辺、防災教育については何か考えていらっしゃることは。
(答)防災教育の枠はありますので、それは当然入ってきます。それから文部科学省の中も、防災教育という枠組みでは多分ないと思いますけれども、教育の中にそういったものをしっかり入れていっていただくということは、引き続き私たちとしても要望を出しておりますので、恐らく文部科学省としてもしっかりそれは真摯に受けとめていただいていると思っています。
(問)ありがとうございます。

(以上)