山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年6月24日

(平成26年6月24日(火) 10:33~10:40  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨

 総合科学技術・イノベーション会議、第2回システィについて御報告をしたいと思います。
 本日、閣議前にシスティ(CSTI、総合科学技術・イノベーション会議)を開催いたしました。本日は科学技術イノベーション総合戦略2014を決定するとともに、ImPACTのプログラム・マネージャー(PM)について決定をいたしました。
 また、健康・医療分野の研究開発関連の調整費について、菅官房長官から御報告をいただきました。
 最後に、国立研究開発法人の事務及び事業に関する評価等の指針について、新藤総務大臣から諮問がありました。
 出席議員からの主な発言をざっと紹介をしたいと思います。
 下村大臣からは、この総合戦略2014について、文部科学省としても大学改革、研究開発法人改革をはじめとする科学技術・イノベーションに係るシステム改革をしっかり進めたいということと、こういうシステム改革と併せて科学技術振興費全体の拡充が必要不可欠だと認識しているというお話がありました。
 茂木経済産業大臣からは、優れた技術シーズと事業化との間の死の谷を乗り越えることがイノベーションの鍵だという話がありました、この橋渡しが大事なのだと。それから、経産省として産総研(産業技術総合研究所)において、まずは大学との人材交流を増やして、企業からの資金も導入しながら、優れた技術を事業化につなげる研究開発を推進したいという話がありました。
 甘利経済再生担当大臣からは、ドイツのフラウンホーファー協会の話がありました。とにかく現場に経済を持ち込むことが重要だということをドイツ連邦議会のリーゼンフーバー議員、この人がフラウンホーファー協会を担当したらしいのですけれども、そういう話をしたという意見がございました。
 それから、ImPACT(インパクト、革新的研究開発プログラム)についてですが、システィの久間議員から、大学6名、産業界5名、国研1名、産学官から見てバランスのいいPM12名を選出できたのではないかと。これからが本番であって、有識者議員も一体となって責任を持ってプログラムを進めていきたいということです。30代が2人、それから女性も2人入っているというのは非常にいいニュースだと思います。
 原山議員から、山本大臣からちょっぴりワクワクという言葉があったが、たっぷりとなるようにしたいと。更に若手が続くようにシスティとして頑張りたいという話がありました。
 これは御存じのとおりプレスを入れた席で、安倍総理から、イノベーションこそが成長戦略の鍵だと。予算の戦略的策定、SIP(エスアイピー、戦略的イノベーション創造プログラム)、ImPACT、昨年は司令塔機能強化に大きな成果を上げることができたと評価をいただきまして、私は非常に嬉しかったです。本年はとにかく世界で最もイノベーションに適した国を実現すべく、とにかくシステム改革でどんどん具体的取組を行ってほしいという話がありました。
 それから、日本型橋渡しシステムの構築を目指すと、このため研究機関の機能強化、組織の枠を越えた人材流動化も大事だという話がありました。
 さらにImPACTについても総理から言及をいただいて、いよいよ実行段階だと、本日決定したPMは挑戦を恐れずに困難に立ち向かって、我が国未来のイノベーションを力強く切り開いてほしいと、政府としてもしっかり支援をしたいというお話がありました。
 このシスティが運営をしていくImPACTについては、明後日木曜日の日(7/26(木))に新たに決まったPM12人の方に来ていただいて、改めて発表させていただき、プレゼンをさせていただきたいと思っておりますので、是非皆さんにもこの12人のプレゼンを聞きに来ていただければと思います。場所は合同庁舎第4号館ということです。
 以上です。
 何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今回決まった12人のPMについて、大臣としてはどのように評価されているでしょうか。
(答)なかなかおもしろい、すばらしい人が揃ったのではないでしょうか。それぞれの担当分野を読ませていただいて、いろいろワクワク感があるかなと思います。
 どの分野もこれから非連続的なイノベーションを起こすためには注目すべき分野だと思いますし、相当厳しい基準で選びましたので。一つは技術的な側面というものもしっかりと専門家に議論していただきましたし、プラスアルファ全体俯瞰、この俯瞰という言葉、何か違う言葉、漢字も違う漢字があればいいなと思うのですけれども、全体俯瞰するために、いろいろなジャンルの人を集めて審査もしていただいたので。しかも、面接をかなり重視しましたから、この12人はなかなかすばらしい、非常にワクワクする12人だと思います。
(問)NHK、高野です。
 ImPACTはリスクも高い可能性は非常に広がっているものだということですが、12の事業のうち幾つぐらい成果に結びつけばいいかなという、何かそういうのはありますか。
(答)ハイリスク、ハイインパクトというぐらいですから、ハイリスクなのだと思うのですね。ただ、これがどういう成果に結びついていくかというのは今の段階でわかりませんが、この12人の顔ぶれを見る限り、いろいろな展開が期待できるのではないかと思っています。ImPACTは最初から入口をガッチリ決めてないので、それぞれのPMが出してきた分野についていろいろ模索していく中でいろいろなスピンオフが生まれていくということですから、12分野とも非常におもしろい展開になっていくのではないかなと期待しています。
 ありがとうございました。

(以上)