山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年4月22日

(平成26年4月22日(火) 9:10~9:19  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 閣議については、特に御報告をすることはありません。閣議で発言はありませんでしたが、その後に行われた東京オリンピック・パラリンピックの関係閣僚会議では、東京オリパラに向けた科学技術政策、IT政策の取組の重要性について、一言言及をさせていただきました。
 今日のプレゼンテーションは極めて短く行いたいと思います。
 ニコニコ超会議3に出演します。これは、宇宙政策担当大臣の公務として参加をしたいと思っています。ここで宇宙政策の現状、問題点等々について外に発信をするということで、公務で行きます。日にちは平成26年4月27日日曜日で、時間は12時15分から13時15分、皆さん御存じだと思いますが、幕張メッセホール5のブース番号88ということになります。
 ニコニコ超会議、御存じだと思いますが、登録会員数3,000万人を超えるインターネットの動画サイト、私がおそらく政治家としては唯一公式チャンネルを持っていると思うんですが、「直滑降ストリーム」という公式チャンネルを持っているんですが、このニコニコ動画を地上に再現するコンセプトで行われるイベントということで、前回の超会議2では、2日間で10万人が来場したと。509万人がインターネット上で視聴したという、かなり大きなイベントです。
 この言論コロシアムのブースに山本一太の「超・直滑降ストリーム」というものを行ってくださいという依頼が来まして、名前入りで看板が入っているアイテムはなかなかないので、よかったなと思うんです。いつもウェブ番組で行っている直滑降ストリームの「超」版を行ってくださいということで、この超・直滑降ストリームというのはブースを借りてメーンのブースですが、そこで行わせていただこうと思います。
 ゲストは、宇宙政策を内外に発信するということで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙科学研究所宇宙輸送工学研究系教授の森田泰弘さん、この人がイプシロンロケットのプロジェクトマネージャーなので、イプシロンのことについて特に議論したいと思っています。打ち上げの秘話とか、人柄に迫るとか、あるいは我が国の宇宙開発利用の将来展望ということで、いつもの直滑降ストリームの流れなんですが、是非時間があれば、一人でも多くの方にアクセスをしてみていただきたいと思います。
 乞う御期待となっていますが、もう一回言いますが、日曜日の昼の12時15分から13時15分ということで、1時間「超・直滑降ストリーム」をお届けしようということです。
 ということで、今日のプレゼンはこれだけです。御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。ニコニコ超会議で宇宙のことをやるということで、現在の宇宙政策について、山本大臣の認識としては、どのような課題があるのか、それについて担当大臣としてどう取り組みたいのかというふうなことを教えてください。
(答)簡単に言うと、宇宙基本計画で宇宙利用の拡大と自律性の確保という哲学を打ち出したわけですから、宇宙利用拡大というところに安倍政権としてフォーカスをしていく。そのためには今の宇宙産業を活性化していかなければいけないということだと思うんですね。ですから、もちろん今既存の頑張っているところももちろん応援をしていかなければいけないと思うんですが、この間も少しプレゼンで言いましたが、ベンチャーのようなところにも、このような宇宙産業の分野にどんどん参入をしてもらいたい。そのようなことを促していく政策は行いたいと思います。
 加えて、もちろん宇宙開発利用は大事なんですが、宇宙科学とか、探査とか、あるいはISS(国際宇宙ステーション)への協力とか、これもバランスよく行っていく必要があるのかなと思っています。一番の課題は、宇宙利用拡大を実際にどのように進めていくのか。この分野をどのようにして日本の産業競争力強化に結びつけていくのか。その辺のより明確な道筋をこれからは示していく必要があるのかなと思っています。
(問)NHKの高野です。明日からオバマ大統領が来日して、日米首脳会談が行われます。その中では、中国を念頭に、力を背景とした現状変更の試みは許せないというような形の合意がなされる見通しなんですが、領土担当大臣として、この日米首脳会談に期待すること、実現するべきことはどのようにお考えでしょうか。
(答)これは私がコメントする立場にはないと思うんですが、首脳会談でどのような共同声明が出るかどうかは別としても、領土担当、海洋政策担当大臣として申し上げたいのは、今、東シナ海、南シナ海で起こっているいろいろな事象を踏まえれば、力による現状変更というものは許されない。法の支配、国際法に基づいて物事を解決していく。このような流れはきちんと国際社会で作っていくべきだと考えています。
(問)読売新聞、梁田です。ちょっと関連で、私もオバマ大統領の来日に絡んだ質問なんですけれども、ちょっと2点ありまして、まず宇宙というのもやはり日米で協力がこれから進んでいく分野だと思うんですが、その意味で今回のオバマ大統領との首脳会談に、大臣として期待なさることを伺いたいのと、あともう一点は、海洋の関係なんですけれども、先般報道で南シナ海のほうで中国が資源の探査をまた強化するというような話があったんですが、それに絡んで日本として資源探査とか産業面でどのように対応していくのかという、その2点を伺えればと。
(答)一つ目ですが、日米で宇宙分野において協力できるところというのはいろいろあると思うので、それが今回首脳会談でどのようなことが話し合われるかというのは、はっきりわかりませんが、少なくとも宇宙政策分野では、日米が協力できる部分はかなりあると思いますから、この首脳会談の中身についても、宇宙政策担当大臣としてしっかり注視をしていきたいと思っています。
 それから今、中国の資源探査の話ですが、海洋産業の振興、これは海洋資源開発も含めて、日本の未来に大きくかかわると思っていますので、きちんと進めていけるような枠組みを海洋政策として作っていく必要があるのではないか。中国の動き云々というよりも、日本としてしっかり海洋産業振興、海洋資源開発、このようなものに取り組んでいく必要があると、領土担当、海洋政策担当大臣としては考えております。
(問)今の関連で、宇宙の日米協力の象徴的な一つとして、ISSの延長問題があると思うんですけれども、それについては以前と変わらないんでしょうか。
(答)以前と同じ。国際情勢含めて、日本の国益を含めて、全体をいろいろと考えながら対応していくと、こういうことに尽きると思います。
(問)あともう一つ、日米関係で、科学技術協力というのも大事かと思うんですけれども、大臣としてはどういう点に注目されているんでしょうか。
(答)先程申し上げたとおり、宇宙政策については日米で協力できる分野はいろいろあると思うんですよね。それは安全保障も含めてだと思うんですが、そのような全体の議論にしっかりと関心を払っていかなければいけないと思っています。
 昨日、新しい庁舎に行ってきました。大臣室の全体の面積はともかく、応接室が充実したというのは、非常によかったなと思っていまして、5月に移ることを楽しみにしているんですが、一階の会見室も非常に立派になりまして。ここに大きなスクリーンを後ろにセットできることになったので、かなりいい感じでできると思うんですが、会見室が広いので記者の人が少な過ぎると困っていまして、今の人数をどのようにして倍にできるかと。倍にできない場合にどうしようかということを、今対応を考えているところです。
 よろしいでしょうか、どうもありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:83KB)

(以上)