山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年2月12日

(平成26年2月12日(水) 8:32~8:37  於:院内・内閣記者会3)

1.発言要旨

 今日は、委員会も始まりますので、特にこちらの方から御報告することはありません。
 一つあるとすると、来週の月曜日にフォーリン・プレスセンターで、科学技術政策担当大臣として記者会見というか講演を行おうと思っています。タイトルは「科学技術政策と安倍内閣」ということで、ここから少し安倍内閣の閣僚として英語での発信に力を入れていきたいと思うので、英語で記者会見を行わせていただこうと思います。いろいろな機会を捉えて、科学技術イノベーションとか領土とか海洋、それから宇宙、このようなことについて内外に発信をしていこうと思っています。
 細かなことはともかく、今日はそのぐらいにしたいと思いますが、何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)共同通信の野見山です。サイバー対策についてお伺いします。ちょっと今朝、一部報道で、対策を議論する有識者会議を今月24日にも設置して、夏頃に提言を取りまとめてもらうという報道があったんですけれども、この事実関係と今後の取組についてお尋ねします。
(答)概ね報道された流れは間違っていないと思うんですが、IT政策担当大臣として、サイバー戦略について今までよりも積極的な役割を果たしていきたいと思います。この間の予算委員会でもそのように答弁したと思うんです。今、情報セキュリティ政策会議というものがあって、それは官房長官が所掌しているわけですが、その下にいくつかの部会があっていろいろな議論をしているんですが、その辺全体を網羅してサイバー戦略全体を話し合うやはり組織を作りたいということで、私の下に総合戦略をいろいろと議論する組織を立ち上げるということになっていまして、今月下旬、おそらく24日になると思いますが、その第1回の会合を行いたいと考えています。
 いろいろテーマとして考えられることはあるんですが、大体、有識者のメンバーも決まりましたから、有識者の方々とも御相談をしたいと思いますが、特に6年後の東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れてのサイバー対策、サイバーセキュリティの強化についての議論は、是非この組織で行っていきたいと思います。
(問)有識者は、もちろん情報通信の専門家であったり、暗号とかそういう技術関係の専門家であったり、そういった方をIT担当相の山本大臣の下に置くと。
(答)そうですね。もちろん、これまでいろいろ情報セキュリティ政策会議とか、IT関係でいろいろお力を借りてきた方々にも声をおかけしましたが、半分ぐらいはもう少しとんがった、グローバルな視野を持った方々を集めたつもりなので、組合わせとしては非常にいいのではないかと思います。ここでやはり忌憚(きたん)のない議論をきちんと戦わせるということが大事かなと思っています。
(問)最後1点は、五輪も視野にということでしたけれども、改めてそのサイバー攻撃への脅威の対処の重要性について一言お願いします。
(答)IT政策担当大臣として1年間やってきました。一言で言うと、いかなるIT戦略を立案しても、サイバーセキュリティがきちんとしていなければ、全く意味がないと思うんですね。ですから、サイバーセキュリティの強化というのは必要不可欠であって、政府としてここに更に力を注いでいく必要があると思っています。その意味でいうと、この組織、新しい組織での議論を通じて、夏ぐらいにはきちんと提言をまとめて、それをサイバーセキュリティ政策に生かしていけるようにしたいと考えています。
 よろしいでしょうか、ありがとうございました。

(以上)