山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年11月19日

(平成25年11月19日(火) 9:07~9:14  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 閣議ついては、特に報告をすることはありません。
 楽天の三木谷社長が産業競争力会議の議員辞任を撤回する条件として、安倍総理に対面と電子取引について、網羅的に検討する会議等を設けてほしいと要請をされて、総理も前向きに回答したという話を伺っておりましたが、今日、安倍総理の方からIT担当大臣である私に指示がありまして、IT総合戦略本部の下に対面・書面交付原則の取扱いなど、IT社会の取引方法の在り方について、集中的に検討するための場を設置するということになりました。検討項目は、指示書によると、1.対面・書面交付を原則義務付けている制度の洗い出し、2.洗い出された制度を見直すためのITを用いた解決策の提示、3.対面・書面交付原則の見直しに関係した諸制度等の見直し方策の検討ということで、閣議の後、総理から直接の御指示をいただきましたので、IT戦略本部の事務局と相談をして、できるだけ早くこの会議体を立ち上げたいと思っております。
 今日は短くまたプレゼンを行います。
 もう何度も行っていますが、準天頂衛星、常に日本の真上にあって、GPSを補完をして精度を高める、いろいろな利用の幅を広げていくという試みなんですが、準天頂衛星について簡単に御報告をしたいと思います。
 「使ってみた」と書いてありますが、鉄砲伝来の地種子島と、それから屋久島で実証実験が行われました。ソフトバンクテレコムと、それから衛星測位利用推進センターが中心になって、経産省の補助事業として行ったんですが、これは報道されましたが、種子島の高校生、放送部でしたか、高校生もかなりこれについては一役買っています。
 結果は精度が向上したということが証明されました。正確性とかが出ていますが、やはり真上からという特徴があって、森林の中でもきちんと受信ができるということも、改めて確認をされました。
 高精度がもたらす新技術、いろいろな可能性があるのですが、AR、Augmented Realityといいますが、拡張現実というんですが、例えばこれはCGのアニメのキャラクターなんですが、準天頂の仕組みによって、もう完全に地に足が着いているということで、かなり正確にアニメのキャラクターを置けるということは、例えばスマホとかタブレットの中でこのようなキャラクター、CG、アニメのキャラクターが登場して、いろいろなことができるかもしれないということです。そのうち、もう少し進化すると、私の記者会見もスマホとかタブレットで見ると、このような人が出てきて、いろいろ紹介してくれるというような話があるのかなという気もいたします。
 ということで、準天頂衛星はニュービジネスの宝庫で、本当にいろいろな分野に使えるということが、改めて確認をされたということです。
 特に2018年から4機体制で運用開始になります。ということは、2020年の東京オリンピックに向けて、本当に大勢の方々も訪れますから、これを機会に準天頂のシステムというものを世界に発信をしたい。つまりこれが一つの科学技術の目玉になるように、科学技術担当大臣としてはしっかりと努力をしていきたいと思います。
 ということで、今日のシンプルな、わかりやすいと自分で言うのも何ですが、プレゼンはここまでにして、何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。一番最初の三木谷社長の関連の会議なんですけれども、いつ頃立ち上げる予定なんでしょうか。
(答)今日これからIT戦略本部の事務局と相談したいと思いますが、11月中ぐらいには立ち上げたいと思います。そんなに簡単に言ってしまったら、できるだけ早くですね。
(問)結論としては、いつ頃までに、例えば1番の洗い出し、2番の課題の提示、そこら辺についてはどれぐらいまでに。
(答)そこはこれから議論したいと思います。今日、総理から直接指示があって、IT戦略本部の下に作ってもらいたいというお話だったので、それを受けて会議体をできるだけ早く立ち上げたいと思いますが、どのようなプロセスで議論していくのかということはまだ固まっていませんので、これから議論して決めたいと思います。
(問)共同通信の須江と申します。衛星つながりで、先週の行政事業レビューで広域災害監視衛星ネットワークが取り上げられまして、私、今行政レビューをいくつか拝聴した中でかなり厳しい評価の一つだったと思うんですけれども、このままではそのままはとても事業は通らないという雰囲気を受けたんですが、何か見直しなどは現段階として大臣としてはどうお考えでしょうか。
(答)まず、行政レビューの結果については、これは真摯に受け止めなければいけないと思うんですね。ただ、今おっしゃったプログラムは、宇宙政策委員会できちんと議論して、重点事業の一つとして進めるべしという報告が出ていますので、これを踏まえて宇宙担当大臣としては、所要の予算が確保できるように努力をしていきたいと思います。
(問)私は衛星を整えることがすごく大事なことだと思うのですが、例えば防災に関しても内閣官房からスペックについてとても足りないというような厳しい意見も出たりしましたが、その辺の具体的な見直しはまたいずれというか、今後ということになるのでしょうか。
(答)現時点では所要の予算を確保すべく努力をしたいということを申し上げたいと思うのですが、このような一応結果は出たわけなので、それを受けてどのような形で進めていくかということは考えたいと思います。
 ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:862KB)

(以上)