山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年10月15日

(平成25年10月15日(火) 10:19~10:26  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 今日の閣議については、とりわけ御報告することはありませんが、久しぶりに全閣僚が集まりました。今日からいよいよ臨時国会ということで、重要法案もありますし、あるいは内外いろいろな問題が山積していますから、国会では厳しい議論もあると思いますが、安倍内閣の閣僚の一人としてしっかり気を引き締めて臨みたいと思います。
 今日改めて思ったのですが、全閣僚、皆さん緊張感のあるいい表情だったんですが、やはりチームワークがいいと、これが何と言っても安倍内閣の力だと思いました。それぞれ重要法案を抱えている大臣がいますが、いろいろな意味で各閣僚からしっかりサポートをしていくという雰囲気も大事にしていきたいと思います。
 さて、今日の最初のプレゼンテーションなんですが、宇宙開発利用大賞表彰式、10月10日に行われまして、内閣総理大臣賞、宇宙政策担当大臣賞と、いくつかの賞を授与しました。
 内閣総理大臣賞は、「宇宙を利用した漁場探索技術の確立と衛星利用海況情報の提供」ということで、漁業といえば勘と経験が中心だったものが、最先端の宇宙の技術に結びつけたというところが一番新しいことだと思います。
 内閣府の特命担当大臣賞は、「準天頂衛星のLEX補強信号を利用した農機ガイダンス・自動走行システム」ということです。なぜ今日もう一回この課題を取り上げたかというと、実は、短いシンプルな動画を皆さんにお見せしたいということです。
 今、補強信号で動いているトラクターなんですね。どのくらい精緻に走行できるかという実験を今行っているんですが、ここに人が乗っているんですが、よく見てください、万歳しています。これは農機に手を触れていないということで、操縦していない。よく見えないんですが、実は足も全然ペダルにかかっていないということで、まさしく補強信号によってこのトラクターが動いている。どのくらい精緻に動くかという実験を今行っています。正に無人走行の実験なんですが、全く人が乗っていません。準天頂の補強信号によってこのトラクターが動いている。
 ポイントは、これがきちんとシステムとして確立されると24時間こうやって働けるということなんですね。人が寝静まっている間もずっと正確に畑を耕している。夜が白々と明けてきて見てみたら、実は全部畑が耕されていた。これは今すぐできるわけではないんですが、将来このような技術をきちんと確立できるように今実験を積み重ねていると、このシンプルな動画を皆さんにお見せしたいためだけにもう一回宇宙開発利用大賞を取り上げたということです。
 まとめとしてこのようなことが書いてありますが、私が非常にいいと思ったのは、要は、科学技術担当大臣として、科学技術イノベーションを生み出すということについて言うと、研究者の方にいかにインセンティブを与えるかということがすごい大事だと思うんですね。今回、宇宙開発利用大賞の賞を受けられた方々、企業の研究者もいますし、大学の先生もいます。あるいは会社の取締役もいるんですが、一つでもこのような賞を増やして研究を、いろいろなアイデアを集めるといいことがあるという雰囲気を作っていきたいと思いますし、この表彰式の後に行われた懇談会で、それぞれの賞を受けられた人たちからいろいろな苦労話もあったりして大変喜ばれたということで、新藤総務大臣からも高い評価をいただきましたので、これは今回初めてでしたが、是非来年からも続けていきたいと思います。総理も東京におられればきっと来ていただいたと思うので、来年は、安倍総理に是非来ていただきたいと思っています。
 以上です。何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)フジテレビの鹿嶋です。今日から国会が始まりまして、53日間という短い会期となりますけれども、山本大臣として閣僚としてこの国会で優先的に取り組んでいくべき課題、挙げていくべき課題、法案などございましたらお聞かせいただけますでしょうか。
(答)そうですね、それはこの国会にどういう重要法案がかかるかということは御存じなのでいちいち申し上げませんが、私のミッションはいくつかあって、一つは、科学技術政策の分野でいうとSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)をきちんと道筋をつけるということと、それから、ここから予算のいろいろな議論になっていきますが、FIRST(最先端研究開発支援プログラム)の後継、ImPACT(革新的研究開発推進プログラム)、これを何とか創設する財源のメドがつくようにしっかり議論していきたいと思います。一つ一つ挙げているときりがないんですが、与えられた政策分野については特に予算がこれから決まっていくので、そこに向けて、全力を尽くしていきたいと思います。
(問)追加ですみません。久しぶりにねじれが解消した国会ということにもなると思うんですが、参議院議員として、参議院の国会運営をどうやってやっていくべきかというようなお考え、閣僚の立場ですけれども、ございますでしょうか。
(答)与党が両院で過半数を持っているということは、やはり法律が通るということだと思うんですが、きちんと議論して結論を出すということが一番大事だと思います。久々にねじれのない衆参なんですが、だから、この中で参議院がどのような存在感を発揮していくかということは大事なところだと思うんですが、やはり政策の面でいろいろな発信を行っていくべきではないかなと、そのような気がします。
 記者会見はだんだん進化させていきたいと思いますので、是非、これから場合によってはテーマを決めて一つ一つここで発信をしていきたいと思いますので、御興味のあるテーマがあれば是非また来ていろいろとここで議論させていただければと思います。
 以上です。

・説明資料(PDF形式:241KB)


(会見では一部動画を使用しています。)

(以上)