山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年8月8日

(平成25年8月8日(木) 11:18~11:31  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 今日は閣議で発言をさせていただきました。H2Bロケット4号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機の打ち上げについてです。発言の中身は、「こうのとり」4号機は国際宇宙ステーションに必要な物資を運搬する優れた補給機であり、国際宇宙ステーション計画に大きく貢献すると期待をしていると。このロケットの打ち上げ成功は、我が国が自律的な宇宙輸送能力を保持する上で極めて重要であり、産業振興の上からも意義が高いと、引き続き、内閣府の特命担当大臣、宇宙政策担当大臣として、宇宙開発事業に関する取組を積極的に推進してまいりますと、こういう発言をさせていただきました。
 それと、海洋政策担当大臣として申し上げますが、昨日、領海の外縁を根拠づける離島の土地所有状況を把握するため、関係省庁の課長級による連絡会議を開催いたしました。会議は、総合海洋政策本部事務局が主催をして、土地所有に関する情報を有する法務省、財務省、農林水産省、国土交通省、防衛省が参加しています。離島は、我が国の管轄海域の重要な根拠となっていることから、これまでは、まず排他的経済水域(EEZ)の外縁を根拠づける離島について、土地所有状況の調査を行ってきましたが、次に、領海の外縁を根拠づける離島について、土地所有状況の把握を進めていきたいと考えています。昨日の会議では、総合海洋政策本部事務局から関係省庁に私の指示を伝えた上で、領海の外縁を根拠づける離島の土地所有状況について、登記や国有財産台帳によって確認してもらうように依頼をいたしました。今後1年程度を目途に、関係省庁の協力も得ながら、調査を早急に進めてまいりたいと思います。
 なお、領海の外縁を根拠づける離島については、まず、数を把握するという話については、これは昨年度から進めておりまして、海洋政策本部、総合海洋政策本部事務局と、それから国土交通省ですね、海上保安庁や国土地理院、海図とそれから地図をしっかりと照らし合わせながら、今いろいろと調査を進めていると。これはこれで並行して進んでいるということでございます。
 それからもう一つ、明日、理化学研究所を視察します。播磨地区、神戸地区の理化学研究所の視察を予定しておりまして、明日、まず播磨地区の放射光科学総合研究センターで、SPring-8と、それからX線自由電子レーザー施設SACLAを訪問する予定です。続いて、神戸地区の発生・再生科学総合研究センターと計算科学研究機構のスーパーコンピューター京、この京ももっと早く視察をしたかったんですが、なかなか時間がなかったんですが、コンピューター京も訪問をいたします。国家の基幹技術である最先端の研究施設等を視察できるというのは、私にとっては非常に貴重な機会だと思っていまして、研究現場の生の声を聞いて、今後の科学技術政策にも反映をさせていただきたいと思っています。
 取材は可能ですし、御興味があれば、プレスリリースを御参照の上、取材の申込みをしていただければと思います。
 今日はこのぐらいです。何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の菊地です。今の冒頭の発言の、課長級による昨日行われた会議、1年を目途ということですが、1年後、どのような形で具体的に作業がまとまるのか。方針を教えていただけますか。
(答)まず、先ほど申し上げたとおり、土地所有状況については、きちんとまとめて御報告をするということですね。
(問)課長級以上で、また会議される御予定はあるんでしょうか。
(答)特に今のところ、これ以上ハイレベルの会議にするという予定はありません。スピーディーに作業を進めてもらうと、事務方で。こういうことだと思います。
(問)時事通信の浅見です。関連ですけれども、名称を付与するというお話は、それは1年以内の、その1年を目途にという中に入っているんでしょうか。
(答)名称を付与するというのは、これとはまた別の作業ですから、それはそれで、できるだけ早くということです。400ぐらいですかね、島があるんですが、このうち、名前の付いていないものについては、これをきちんと調べて、例えば地元で使っている名前があれば、それにしなければいけませんし、そうでなければ、こちらの方から提案した案でいいのかということを、まず確認をした上で、島の名前を付けていくということになると思います。今、400ぐらい島があるということをきちんと把握していまして、そのうち、名前が付いているのが半分ぐらいですかね。ですから、あと半分ぐらいについて、島の名前を付けるということになると思います。
(問)何かそれについては、いつ頃までにとかという目標はないんですか。
(答)これは、できるだけ早く。一応1年ぐらいをと言ったんですかね、確か会見で。1年目途ですけれども、できるだけ早く進めていただこうと思っています。
(問)共同の野見山です。 別件で、靖国神社の参拝について、以前の会見でも質問は出たと思うんですけれども、15日の終戦記念日、これからあと1週間ということで、改めて 大臣の参拝の御予定は。
(答)私は参拝する予定はありません。15日に参拝する予定はありません。
(問)15日前後も含めての予定はないと。
(答)特にその時期に参拝する予定はありません。
(問)NHKですが、その時期に、大臣になってから参拝されたことはあるかどうかについては。
(答)大臣になってからはありません。15日は地元の行事も今までずっとありましたし、地元の護国神社に行くというケースの方が多かったと思います。
(問)あと、最後、理由ですね。他の閣僚が参拝を検討されている方もいるやに聞く中で、今回参拝されない理由は何か、あえて言うとすると。
(答)それは私自身の個人の判断です。
(問)朝日新聞、菊地ですが、10日で韓国のイ・ミョンバク前大統領が竹島に上陸してから1年になるんですけれども、その後、日韓関係は好転する兆しもありませんが、この上陸1年の受け止めと、今後期待すること、また、どのように検討されていくかということを教えてください。
(答)まず申し上げなければいけないのは、竹島はあらゆる意味で、歴史的にも、国際法上も、間違いなく日本の固有の領土だということだと思うんですね。有識者懇の中にもあったと思いますが、李承晩ラインで、力でこういう状況にしたのは韓国の方ですから、とにかく日本は力ではなくて、やはり平和的に問題を解決しようとずっと努力してきたと。我々は、この竹島の問題については、国際司法裁判所に持っていくべきだという訴えもしていますし、そういうことを粘り強く、しっかりと訴えていくしかないと思いますね。
(問)科学新聞の中村です。理研に視察に行かれるということで、それに関連して、研究開発独法の改革について、選挙前に、これからやっていくんだというふうなことをおっしゃっていまして、その後、これ、スケジュール的には何か決まったりとかは。
(答)その状況を見ながら進めていきたいと思いますが、もちろん選挙前と同じ姿勢で、この点については文科大臣としっかりスクラムを組んで、あの方向で進めていきたいと思います。今、全体の状況を見ながら行っていくということなので、次を、どういう動きをするかというのは様子を見ながら行っていきたいと思いますが、また、これについてもしっかり作戦を立てていかなければいけないと思っています。
(問)ただ、民主党政権で何も進まなくて、それだけでも国際的にはかなり遅れている中で、その遅れをどう取り戻していくかについては、どう。
(答)過去のことを言っても仕方がないので、やはり、中村さん、これからのことですから。我々、少なくとも下村大臣も私も、今言った研究開発独法の改革は必要だと思っていますから。少なくとも世界最高レベルの、機関というか、機能が果たせるような形にもっていきたいと思います。
(問)いつぐらいまでというものは。
(答)今のところ、まだ具体的に、ここでこれをやるということは今は申し上げませんけれども、あらゆる努力をしたいと思います。
(問)ライターしています藤井と申します。IT戦略関連でお伺いします。ビッグデータの利活用について、創造立国宣言でもかなり割かれて言及がなされていたと思うんです、印象を受けているんですけれども、戦略予算重点方針にKPIの設定というふうな項目もありまして、なかなか評価するのが難しい分野なのではないかと思います。これから予算の編成作業にも入られるかと思いますので、どのようなポイントがあるのかというふうなところ、大臣のお考えをいただければと思います。
(答)それは、IT戦略国家創造宣言の中で打ち出している、今おっしゃったビッグデータの話、オープンデータの話、そういう中身を踏まえて必要な予算を要求していくと、こういうことに限ると思います。KPIの話は、なかなか難しいところなので、どうやってアピールしていったらいいのかというのはあると思うんですが、少なくとも創造宣言にあるコアの中身を踏まえて、しっかり予算要求をして、私も必要な予算が確保できるようにIT担当大臣として努力をしたいと、これに尽きると思います。
(問)あともう一つ、パーソナルデータの見直しについて、これもやはり選挙前に検討されるというふうなお話あったと思うんですけれども、こちらのスケジュールや見通しは。
(答)これは、いつまでにということは、まだこれから議論しなければいけないと思うんですが、このIT戦略、総合戦略本部のもとにワーキングチームというか、きちんとした会議を設けるということはもう決まりましたので。今、日程は調整中ですが、大体陣容は、まだ発表はしていないですが、決まりました。ですから、なるべく早く立ち上げたいと思います。
 よろしいでしょうか、ありがとうございました。

(以上)