山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年7月2日

(平成25年7月2日(火) 11:05~11:23  於:合同庁舎4号館2階220会議室)

1.発言要旨

 それでは、会見を始めさせていただきます。
 まず、閣議についてですが、今日は特に私が発言したことはありませんので、御報告はありません。
 今日は新しいエリカちゃんも来ていますが、その前に皆さんにお知らせをしたいことがあります。
 先週、最後の会合を行いました「領土・主権をめぐる内外発信に関する有識者懇談会」ですが、報告書が取りまとめられましたので、本日、お配りの資料のとおり、座長から私に対して大臣室で報告書の提出をいただくということになっておりますし、また、その後、記者会見も行いたいと思います。委員の方々には大変お忙しい中、5回にわたって会合に出席をいただきました。私も全ての会合に最初から最後まで参加をさせていただき、有識者の皆さんの御意見も聞きましたし、大臣としても発言をさせていただきました。本日提出いただく報告書についても、これは今、座長のところで最終的に取りまとめていただいていますが、中身の濃いものになるだろうと期待をしております。内容は夕方の記者会見でしっかり、座長から御提出をいただいたことを踏まえて、御説明をさせていただきたいと思います。
 それから、今日はもう一つの御報告をしたいことがありまして、北方領土キャラクターのエリカちゃんの動画第二弾が完成をいたしました。今日この場で動画を公開させていただきたいと思います。
 そこで、新しい、今日はエリカちゃんに来ていただいているんですが、7月2日、フェイスブックとツイッターを、北方領土問題対策協会の名前で、北対協でフェイスブックとツイッターで新しい動画を7月2日から公表いたします。皆さんもアカウントも取得しているんでしょうか。今後、ソーシャルネットワークサービス、双方向の発信という特性を生かして、パブリックコメントいただくとか、いろんな形で皆さんからの意見を聞いて、少しいろいろ発信の戦略を考えてみたいと思います。
 エリカちゃんは、これは新しいエリカちゃんなんです。前のエリカちゃんはこれよりももっと大きくて、そこ(会見場の扉)に入るのもやっとだったんですが、少し小型なんでしょうか。中に空気が循環するようになっていまして、入っていただければ一番分かるんですが、空気が循環するようになっているんですよね。空気で膨らませるようになっていまして、前のエリカちゃんは大き過ぎて運ぶのがものすごく大変だったんですが、このエリカちゃんは、空気を抜けばトランクにも収まるということで、非常に各地域のイベントで実は本当に引っ張りだこなんです。
 ですから、14体作るということで、今製造中なんですが、そのうちの1体に今日は来てもらいました。
 ちょっとエリカちゃん、動いて。
 前よりも多分かなり動きやすくなっているので、こんな感じまで動いていますね。
 エリカちゃん、もう少し。転ぶと思うんですよね。エリカちゃん、もっと真ん中の方に来て。こっち来られるかな。
 今のちょっと動きを、エリカちゃん、もう一回同じように。
 こう伸びるのがすごい、やはり相当前よりも良い感じになってきているので。ということで、このエリカちゃん、あちこちのイベントで一層活躍することになると思いますし、エリカちゃんがいると、やはり親子連れとかが増えるんです、本当に。ですから、エリカちゃんにはしっかりキャンペーンの中心に立ってもらいたいと思います。
 エリカちゃん、もう一回だけ、先程の動きをお願いします。
 この伸びるのが新しいエリカちゃんの特徴ということで、皆さん、是非注目をしていただきたいと思います。
 あと、回ってもらえますか。
 かなり無理させてしまったんですが、このポーズも前のではできなかったんですね。
 はい、オーケーです。ありがとうございました。
 そこで、今日は皆さんに「エトピリカのエリカちゃん」、第二弾の動画を作りました。少しずつ前よりも進化していますが、一応事務局の努力も認めていただいて、だんだんこのかわいいエリカちゃんが少しずつ進化をしているというのを皆さんに見ていただきたいと思うんですよ。動画は第二弾ではなくて、第三弾、第四弾とだんだん進化していきますが、第一弾、何となくエリカちゃんのキャラクターをお見せをしたんですが、ここからエリカちゃんがどんどん進化して、更に、何となく動画を見た人に北方領土問題の意識を持ってもらうということを考えていきたいと思います。
 それでは、エリカちゃん、動画第二弾、これからまだまだ進化をしていく。大丈夫ですね事務局の人。これからまだ進化していきます。第二弾ですから。ということで、お披露目をさせていただきたいと思います。
 この後姿が結構いいんですね。
 エリカちゃん、こっち向いて。何となくこっちを見ている感じにしてください。
 いろいろ前回よりも考えて進化させているんです。これはほとんどみんな北方領土ですから。
 このくらい、もうここまで真剣に考えているということです。
 3.7キロなんです。本当にすぐ近くなんです、行ってみると。
 ということで、これから双方の、とにかく双方向のコミュニケーションでこの問題を盛り上げていきたいと思いますし、エリカちゃんの動画も少しずつ進化をしていきますので、是非皆さん御注目をいただきたいと思います。フェイスブック、ツイッターの議論ももちろん、そこをそのまま見られるわけですが、どんどん広げていければと思っています。
 ということで、エリカちゃんの動画第二弾を見ていただきましたが、何か御質問があればお受けしたいと思います。エリカちゃんのことでも、動画のことでも、他のことでも結構ですが、何か御質問があればお受けしたいと思います。
 今日はあの動画で、感動のあまり、ほとんど質問はないということでよろしいでしょうか。

2.質疑応答

(問)すみません、ライターの藤井と申します。
 今のエリカちゃんのことについてなんですけれども、大臣も御熱心にPRなさっていただいているのは承知しているんですけれども、なかなか若年層にまだ浸透していないような面があるなと思うんです。今の動画もよく練ってお作りになられているのは分かるんですが、それよりもクオリティの高い動画というものはたくさんあるという現実もありますし、双方向型のフェイスブックページやツイッターも開設されたということで、どのような形で整備をされていくのかというところを。
(答)まず、SNSを今まで全く使っていなかったと。フェイスブックもツイッターも今までなかったということ自体は、ちょっとやや時代の流れに乗り遅れたところはあるのかなと思うんですが、フェイスブックとかツイッターの反応を見ながら、どうやったら認識を広げていくかということを、走りながら考えていきたいと思います。
 動画もおそらく、今おっしゃったように、まだまだ初歩的な動画なんだと思うんですけれども、まず1センチずつ進んでいかなければいけないので、だんだん、これを中心に、動画もアピーリングなものにしていければと思います。
 それから、こういうやわらかいアプローチだけではなくて、やはり私自身が北方担当大臣としてきちんと北方領土を視察するとか、あるいは、自民党の研修も始まりました。これも、選挙が終わったら第二弾があると思うんですが、少なくとも119人、当選された方には全部行ってもらうと。そういうハードな、スタンダードな発信と、こういうソフトな若者向けの発信と組み合わせていこうと。エリカちゃんのぬいぐるみというのもものすごく、こういうキャラクターもものすごくスタンダードなやり方なんですが、本当にイベントで実は親子連れが多くなるので、そういうことも含めて、総合力で発信をしていきたいと思います。
 動画は始まったばかりなので、クオリティの点ではいろいろと御意見もあると思いますけれども、だんだんと育っていくところが良いのではないかなと。最初からそんなすばらしい動画ではない方が、かえっていいのかなと思っています。今、事務局がほとんど命を懸けてやると言っていますので。
(問)すみません、別で、25日の会見で、クール・ジャパン担当の稲田大臣と意見交換の場があったかと思います。以前に私の方から、4月だったんですけれども、知的財産戦略本部の、クール・ジャパン推進会議の政府内での位置付けの質問をさせていただいた時に、政府内でも議論があるというふうな説明あったと思うので、今回、有識者の方々を交えて、そのあたりの役割の整理についての見直しもあったのかというようなことと、あと、その中で知財本部が重点を置くポイントがどこにあるのかということを簡単にお聞かせいただければと思います。
(答)その時の記者会見でも申し上げたと思うんですが、大きな意味で言うと、クール・ジャパンも知財戦略の一つだと思うんですね。やはりクール・ジャパンという独自の発信力を踏まえて、ある意味で言うと、特出しで切り出して、それを中心にしっかり発信していこうという組織を作り、そういう形のコンテンツとして外に出していくという議論で、クール・ジャパンはクール・ジャパンとして独立しているんですが、知財戦略の大きな意味で言うと一貫なのではないかと思います。
 ですから、この間の御意見のあった問題意識も踏まえて、前から私も思っていたんですが、知財戦略本部とクール・ジャパンの連携というのを図らなければいけないということで、最初の意見交換会を行って、両方の本部員の方に出てきていただいて、とてもいい議論ができたと思います。知財戦略の方でもクール・ジャパンみたいなことを議論していますから、うまくコラボして。あくまでクール・ジャパンは稲田大臣の下で行っていただくということでいいと思っています。
 第1回目、なかなか上手く、また節目で2回目を行って、お互い、どういうことを進めているのか、どうやって連携していけばいいのかということを、これから定期的にきちんと情報交換していきたいと思います。
 どうぞ。
(問)共同通信の野見山と申します。
 領土の有識者懇談の関係で、今日、座長から受け取った後に、官邸で総理や官房長官に御報告をされるんでしょうか。あと、時間のメドに関しては。
(答)確か座長から報告書を受けるのは午後4時ぐらいだったと思うんですね。おそらく4時に受け取って、5時ぐらいかな、官房長官。

(事務方)4時半、5時過ぎ。

(答)4時半が官房長官、5時過ぎが安倍総理。官邸に伺って、きちんと中身について説明をさせていただこうと思います。
 これは、領土担当大臣としては極めて大事な仕事だと思っていまして、いろいろ総理に対してお願いしたいこともあります。例えば、その報告書の中身を実現していくに当たっては予算も必要ですから、これは総理に私の方から直訴させていただこうと思っていますし、この有識者懇談会、本当に私、全て参加をさせていただきましたが、特にやはり領土をめぐる内外発信、とても大事だと思っていますので、これを直接総理に説明するというのは極めて重要なプロセスだと思っています。
 その後、6時過ぎぐらいから多分、座長と一緒にここで。

(事務方)17時45分。

(答)5時45分。多分、座長は遅れるかもしれませんね。6時前ぐらいに座長と一緒にここで。

(事務方)605会見室の方で。

(答)605会見室で会見をさせていただきたいと思います。
(問)確認ですが、座長から受け取った提言書を、そのまま総理と長官に。
(答)そうですね。報告書の中身を持って行って、どんな議論があったのか。報告書としてきちんとまとめていただいたわけですので、この間、どういう議論があったのかということも含めて、しっかりと総理に御報告をしたいと考えます。
(問)時事通信の浅見です。
 ちょっと関連なんですけれども、尖閣を棚上げ前提にしないと日中首脳会談をやらないという話もありますけれども、改めて大臣のお考えを。
(答)中国とは戦略的互恵関係の構築を目指していくと、これが安倍総理の変わらない方針だと思うんですね。ですから、その大方針はもちろんきちんと念頭に置きながら、日本の国益に係る、主権に係る部分は、やはり譲れないところは私はあると思っていまして、棚上げを条件に何か外交交渉するみたいなことは、総理はお考えになっていないのではないかと思います。
(問)朝日新聞の大野です。
 北方領土の話なんですけれども、北方領土問題で、今年の4月の日露会談、返還に向けて、また議論を進めていくということになりましたようですけれども、今回、8月あたりにまた次官協議を開かれる見通しということで、期待が集まる一方で、また島々ではインフラ整備が進んで、日に日にロシア色が強まっているという現状があるんですけれども、このあたりは、北方政策担当大臣として、どういう受け止めをされますか。
(答)領土交渉については、これは外務大臣に行っていただかなければいけないと思うので、あえてコメントは差し控えますが、内外発信を担当している大臣としては、やはりきちんと北方領土を視察させていただきたいと。インフラ整備の話も、もちろん写真も交えて、いろいろとお聞きしているんですけれども、実際どうなっているのかというのは、きちっとこの目で確かめていきたいと思いますし、そういうことも含めて、どうやって内外発信をしていけばいいのかということを、領土担当大臣として考えていきたいと思います。
 いいですか。ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:119KB)


(会見では一部動画を使用しています。)

(以上)