山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年6月6日

(平成25年6月6日(木) 18:51~18:57  於:首相官邸3階ロビー)

1.発言要旨

 先ほど総合科学技術会議が行われまして、科学技術イノベーション総合戦略についての最後の取りまとめの会議ということで、案が了承されました。明日、閣議決定をされるという予定です。
 総理の方からは、これまでいろいろと御苦労いただきましたというお話と、それから今後の進め方について何点か御指示がありました。
 安倍政権の「三本の矢」のうち成長戦略、この成長戦略のやはりコアとして、科学技術イノベーションを位置づけるということで、たしか前政権では1年に2、3回(しか)、過去行われなかったと思うのですけれども、安倍政権になって以来、3カ月で6回目ということで、本当に総理に多忙な日程を調整していただいて、ここまで来れたと。本当に、ここは担当大臣として何とか役目を果たせたかなというふうに考えております。
 いろいろと中身はあるのですけれども、特に今日は司令塔機能強化について、改めて発表させていただきました。
 一つは、政策決定プロセスにおける、特に科学技術政策の予算決定プロセスにおける総合科学技術会議の影響力をしっかりと担保していくという点で、戦略会議をしっかりと設けていくということで、予算編成の最初のプロセスから総合科学技術会議、私も出席をさせていただきますが、その下に関係省庁の担当者に集まってもらって、きちっと議論をするというところから始めたいと思っていまして、第1回の科学技術関係予算戦略会議を近いうちにやらせていただこうと思っていまして、会議の中でも関係閣僚の皆様にお願いを申し上げました。
 それから、もう二つはもう何度も申し上げていますけれども、一つは府省横断の科学技術イノベーションに関する戦略プログラム、これはずっと最低でも500億円ぐらいの枠を設けるべきだというふうに私が申し上げてきた分ですが、これを創設するということと、もう一つは、ポストFIRSTのプログラムですね、これもまだ仮称なのですけれども、こういう最先端の研究開発について、これを支援するプログラム、まだ正式に名前は決まっていませんが、これも創設するという流れになりました。総理からもそういう御指示があったので、これについては具体的な中身について、今言った府省横断のイノベーションの戦略的なそのプログラムと、それからもう一つ、ポストFIRSTのプログラム、これについて具体化をしっかり総合科学技術会議としてやってほしいと、こんな要望をいただきました。
 この科学技術イノベーション総合戦略についての副題、これは総理につけていただいたのですが、「新次元日本創造への挑戦」、こういう感じですね、一応書いてきたのですけれども、「新次元日本創造への挑戦」と。やはり新しい次元の日本に変えていかないと、科学技術イノベーションの拠点にはなれないということですね。「新次元日本創造への挑戦」ということを、総理からこの言葉をいただきました。
 一言で言うと「INNOVATE OR DIE」と。イノベーション、科学技術イノベーションがなければ、日本は浮上できないと、やるかやらないかだと。一言で言うと、こういう報告書をまとめられたというふうに思っていますし、これからここに書かれたことをしっかり実行していくということが、全てだと思っております。
 以上です。何か御質問があれば、お受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)改めてお聞きしたいのですが、司令塔機能強化ですが、大臣の御認識としては、何のために司令塔強化をやるのかというのを、改めてもう一度お願いしたいのですが。
(答)それは、科学技術政策について、国家戦略として、しっかり省庁の枠を超えた総合調整というものが必要だと言われながら、総合科学技術会議も随分、例えばアクションプランなんかも含めて頑張ってきたのですけれども、まだまだ司令塔機能として課題があるということで、総理の方から、予算、権限を含めた抜本的な機能強化をやってほしいということで、ずっと議論をしてきまして、今申し上げた総理の「三本の矢」ではないのですけれども、司令塔機能強化のための三つの手法、「三本の矢」、一つは戦略会議の創設、これは予算決定プロセスでしっかりと影響力を担保していくということ。二つ目は、府省横断プログラムの創設。三つ目は、ポストFIRSTということでやってまいりました。
 やはり科学技術イノベーションを成長戦略の中核に置くということですから、科学技術イノベーションについては、省庁の縦割りを超えたきちっと政策をやっていかなければいけない。やはり予算の最大化、最も効率的な予算配分をやっていかなければいけない、そのために総合科学技術会議の司令塔機能を強化すると。それが国益であり、安倍総理の成長戦略を成功に導く、極めて重要な鍵だと思っています。

(以上)