山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年4月9日

(平成25年4月9日(火) 9:11~9:19  於:合同庁舎4号館7階742会議室)

1.発言要旨

 今日は、特に閣議については御報告することはありません。
 せっかく、またこの場所で記者会見ができたので、今日も動画を使いたいと思います。
 今日は、モンゴルとの宇宙協力について、ちょっと御紹介したいと思います。モンゴルとの宇宙協力は、安倍総理とアルタンホヤグ首相が「活力ある経済のための日・モンゴル協力イニシアティブ」というものに合意をいたしまして、「エルチ・イニシアティブ」と言うのですが、エルチというのはモンゴル語で活力を意味するということですけれども、3月30日から31日だったと思います。ということで、両国間の合意の中身ですけれども、モンゴル側は通信衛星とリモートセンシング衛星の利用に関心を持ってくれているということで、これから日本の衛星を活用する共同プロジェクトのMOU(日本製衛星を活用する共同プロジェクトに係る覚書)の締結に向けて調整をしているということです。
 通信衛星というと意外とイメージがついていると思うのですが、リモートセンシング衛星と言われても、なかなかピンとこない方もいらっしゃると思うので、今日はIT担当大臣として、リモートセンシングを紹介する動画を手に入れましたので、せっかくですから、動画で、御紹介したいと思います。
 いいですか、動画。格好いいですね。これ、いかにもIT担当大臣という感じですけれども。
 これ、「だいち」です。衛星によるリモートセンシングというのは、衛星から光学レーダーなどのセンサーを用いて地表面を観測するということになりますが、日本のリモートセンシング衛星には、文科省のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が平成18年に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」があります。あるいは、経済産業省だと「ASNARO」になるのですけれども、「だいち」の後継機の「ALOS-2」と「ASNARO」は今年度に打ち上げられる予定です。
 衛星リモートセンシングというと、安全保障・防災のほか、地形の解析、森林伐採の監視とか、あるいは効率的な農業を実現するとか、これ農業ですけれども、私たちの生活、多くの可能性を秘めているということで、こうしたリモートセンシング衛星は複数の衛星による継続的かつ一体的な運用が効果的だということで、よく出てくるのですけれども、ASEAN防災ネットワーク、この構想を是非進めようということになっています。
 ここに書きましたけれども、宇宙からのリモートセンシングというと、やっぱり広大な地域を一度に観測できるという特性があって、モンゴルみたいに国土が大きいところは、もう開発当初から宇宙システムの活用が有効だと言われていまして、よく地上システムがいいのか、宇宙システムがいいのかという議論がありますが、最初から設備投資するのだったら、もう衛星電話の方がいいという議論もあって、特にモンゴルでは有効ではないかと思います。これも、我が国の宇宙システムでモンゴルの経済発展に貢献をし、ASEAN防災ネットワークの一角を占める衛星になるということも期待できると思います。ということで、今後とも宇宙外交を積極的に推進していきたいと思います。
 もう一回ちょっと動画見せてもらえます。
 これはリモートセンシング衛星ですけれども、これも、これから日本の宇宙産業の競争力を高めていくための非常に重要なインフラになっていくと思います。新しい宇宙基本法の中でもリモートセンシング衛星について言及していますけれども、非常に何かいい感じなんですよね。
 これ、ちょっと流したまま、何か御質問があれば、お答えしたいと思います。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の大野です。宇宙とはちょっと別のことなんですけれども、4・28の沖縄の式典まで20日を切ったんですけれども、現時点で仲井眞知事、まだ参加の判断を示していません。沖縄担当大臣として、もう20日を切った段階で、今後判断を促すお考えとか、またもしくは、判断する、しない、まだ現時点で下していないことについての御感想といいますか、お考えというのをお聞かせ願えたらなと思います。
(答)これは何度も申し上げているとおり、私たちとしては、特に沖縄振興担当大臣としては、この式典の意義、これはもう総理、官房長官からもいろいろ御説明していただいていますが、やはり沖縄の苦難の歴史というものをきちっと思いを致した上でこの式典に参加をすると、こういうことを関係閣僚にも閣議の場で申し上げましたし、そういうことを促していくと、もうこれに尽きると思います。
 沖縄県側にはまた沖縄県側のいろいろな御判断があると思いますが、とにかくあらゆる意味で、沖縄政策は丁寧に説明をしていくということが全てだと思います。
(問)共同通信、丹羽です。先週の金曜日に嘉手納以南の土地の返還というのが日米合意されましたけれども、それを受けて改めて、担当大臣、沖縄の振興担当大臣として、今後どういった形で取り組んでいくのかというのを一言。
(答)統合計画の話は、私の所管、所掌範囲ではないので、それについては特にコメントを控えたいと思いますが、私が関連するのは跡地利用のことで、これは跡地利用特措法(沖縄県における駐留軍用地跡地の有効かつ適正な利用の促進に関する特別措置法)がありますから、それを踏まえて、いろいろ協議会等々も設置をするということはできますので、跡地利用については、沖縄県側、あるいは現地の方々、市町村の方々、こういう方々とよく連携協議をして取り組んでいきたいと思っています。
(問)その協議会というのは、新たにまた作るということで、それとも、既存の枠組みの中で話し合って。
(答)それをちょっと検討したいと思います。幹事長等々からもいろいろ御提言があるようなので、そこら辺をよく踏まえて、どういう形にしていくかというのは検討したいと思います。
(問)NHK、内田ですが、昨日、イギリスのサッチャー元首相がお亡くなりになりましたが、政治家として、大臣として、受け止めをお願いします。
(答)大変尊敬する政治家の一人だったので、何か一つの時代が終わったなという気がします。アメリカで勉強していた時に、レーガン大統領が現れて、レーガノミクスが出てきて、サッチャーイズムが出てきて、何か新しい時代が始まったという感じがとても強かったので、やっぱりこのニュースを聞いて、一つの時代が終わったのかなという感じがします。
 よろしいですか、ありがとうございました。

・説明資料(PDF形式:94KB)
(会見では一部動画を使用しています。)

(以上)