山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年2月19日

(平成25年2月19日(火) 8:40~8:51  於:院内・内閣記者会3)

1.発言要旨

 閣議については特に御報告することはありません。
 昨日、第2回目の産業競争力会議があって、今回は万難を排して出席をさせていただきました。昨日夜ブログに書いたんですけれども、4分間のプレゼンテーションをやりまして、時間を守ったのは私だけでしたけども、ものすごい早口で4分ちょっとでプレゼンテーションをさせていただいて、総合科学技術会議の強化について話をさせていただきました。一言で言うと、いろいろと改革案を今、事務局ともしっかり議論をしており、その中で総合科学技術会議に予算の枠をしっかり持ってくるということも、これは一つの考え方だというお話をさせていただきました。それについて総理から、「世界最高水準のイノベーション環境の実現に向けて、総合科学技術会議の司令塔機能を抜本的に強化したい」と、「本日の議論を踏まえて、省庁縦割り打破を図るため、権限、予算両面において、これまでにない強力な推進力を発揮できるようにしたい」。
 もう一回言います。「省庁縦割り打破を図るため、権限、予算両面において、これまでにない強力な推進力を発揮できるようにしたい」と、総合科学技術会議の議長である総理がここまではっきりと機能強化について方針を出していただいたということなので、これを踏まえて引き続きよく事務局ともブレインストーミングをしたいと思いますし、私もとにかく安全運転で来ましたが、少しずつ少しずつ慎重にスピードを上げて、少しこの機能強化についても踏み込んでいきたいと思います。
 昨日も言ったんですが、内閣府のスタッフの人たちとは相当本音で議論していまして、非常にモラルも高いし、問題意識もあって、一つ一つ議論していきたいと思いますが、もう一度言いますけれども、この総理の方針に沿ってしっかり機能強化の案を、踏み込んだ案を担当大臣としては作っていきたいというふうに考えております。
 それから、石垣新空港の日程は、これはもう最終調整中ということなんですが、今行く方向で調整をしております。
 何か御質問があればお受けしたいと思います。

2.質疑応答

(問)日経新聞の草塩です。今出た総合科学技術会議の予算なんですけど、お話し合いの途中だと思うのですが、予算規模のイメージなどがもしあれば教えていただきたいのと、あとFIRST(最先端研究開発支援プログラム)について昨日の会議で非常に良いと評価されていらっしゃったようなんですけれども、FIRSTの後継プロジェクトについての期間や予算規模のイメージがもしあれば教えていただきたい。
(答)これはまだFIRSTの後継をどうするかということについては結論も出ていませんし、これからいろいろ議論していこうと思っています。
 それから予算規模については、昨日のプレゼンでは、ブログにも書きましたけれども、少なくとも数百億というふうに申し上げたので、これもしっかり議論していきたいというふうに思いますが、ある程度の規模の、もし、予算を持ってくるというのが一つの考え方であって、それは当然事務局体制の強化がないととても回らないと思うので、それが前提ですが、万一そういう形になったとすれば、それはある程度以上の予算規模がなければ意味がないと思います。アクションプラン等々で省庁横断の戦略というものを促していくという、もちろんこれをやりながらなんですけれども、少なくとも予算を通じて司令塔機能を高めるということであれば、それは相当程度の規模がないと意味がないと、そう思います。
(問)読売新聞の野依です。先ほどの質問と関連するんですけれども、産業競争力会議の中で、テーマ別会合というのを設定していこうと、その一つが科学技術イノベーションの推進をどうすればいいかということだと思うんですけれども、そのテーマ別会合の議論というのを、先ほどおっしゃったような法案とかにどのようにフィードバックしていくかというお考えがあれば。
(答)テーマ別の議論をしていこうという、そういう具体的な話があったかどうかというのは、ちょっとよく覚えていないんですけれども、いずれにせよ、産業競争力会議では、総合科学技術会議の機能強化、これまでなかなか簡単には進んでこなかった総合科学技術会議の機能を強化するための千載一遇のチャンスだと思うと、いや、もしかすると、最後のチャンスだと思うと、だから、産業競争力会議のメンバーの方々にも是非御協力をいただきたいというふうに申し上げたので、この枠組みの中でもいろいろとバックアップをしていただきながら、機能強化の話をしていきたいと思います。
 ただし、実はプレゼンの中でも言ったんですが、国会同意人事が通ったらという話です、これはまだ済んでいませんから。これが通れば、有識者メンバーもかなり強力ですし、新しい総合科学技術会議ができるので、それは総合科学技術会議の中の議論というものは尊重していかなきゃいけないと、これはやはりしっかり独自のイニシアチブを打ち出していくというふうにしたいと思いますが、いずれにせよ、連携をしながら、この枠組みにも応援をしていただいて機能強化の案を作っていこうと思います。
 失礼しました。甘利大臣からテーマ別会合の話もあるので集中セッションはやるということになっています、すみません。
(問)あと1点、科学技術イノベーションの関係で、先ほど予算枠の話は出ましたけれども、その一方で、民間の議員からは、イノベーションというのはそもそも民間が起こすもので、民間の研究環境を整えなきゃいけないので、その税制面の優遇とかそういったことを進めてほしいという要望もあったと思うんですけれども、その関係での大臣のお考えをお聞かせください。
(答)それは非常にもっともな御意見であって、民間の開発研究が進むような税制とか、それをサポートする仕組みというのが総合科学技術会議の中でも何度も議論していますし、それはその方向でしっかりいろいろなイニシアチブを打ち出していきたいと思います。政府の役目は、やはり民間の動きをよくするみたいな環境整備だということはもちろん大きな役割だと思いますから、それはそれでやっていかなきゃいけない。しかし同時に、国家戦略として成長戦略の中に科学技術イノベーションを位置づける、これはすごく大事だと思うんですね。それは安倍政権にしかできないし、それは今やらなきゃいけないと思いますし、私は私の担当である科学技術イノベーション、これについては総合科学技術会議の機能強化を通じて、やはりイニシアチブをしっかり自らとっていこうと思っています。
(問)朝日新聞の二階堂です。竹島の日の関係なんですけれども、島尻政務官を派遣するという方向で検討されているということなんですが、大分日も近づいてきましたけれども、派遣するということで固まったということでよろしいですか。
(答)この2、3日、二階堂さんから10回ぐらい聞かれましたけど、これはまだ決まっていません。これはどういう対応をするかというのを含めて検討中です。
(問)以前、民主党政権の時代に、東京で開かれた島根県後援の集会においては、外務副大臣と当時の首相補佐官が出席していますけれども、今回そのときの対応したレベルとの勘案も含めていろいろ検討されているということなのでしょうか。
(答)さっき言ったようにまだ決まっていない、検討中ということです。安倍政権としての対応は検討中と、こういうことだと思います。
(問)山陰中央新報社の藤原といいます。関連ですけれども、3日後に島根県松江市で開かれる竹島の日の式典なんですけれども、領土の大臣として、政府としては検討中ということなんですけれども、大臣の考えとして、22日の式典に対して招待状も届いていると思いますけれども、どういうふうなお考えなのかということを聞かせていただけますか。
(答)これは、先ほど申し上げたとおり、ただいまどういう対応をするか検討しているということで、領土担当大臣として言えることは、安倍政権の対応、いろいろなことを勘案しながら決めていくわけであって、それに沿った形で進めていければと、こういうふうに思っています。
(問)時事通信社の近藤と申しますけれども、総理の訪米を控えていまして、そこで普天間の話になると思うんですけれども、沖縄の担当大臣として、オバマ大統領と総理との会談でどういった、具体的に進展でもないですけど、日米同盟の絆という観点からも、どういった議論がなされることを期待されますか。
(答)それはいつも申し上げているとおりなんですけど、沖縄担当大臣としてはやはり沖縄をめぐるいろいろな政策というものは、やはり沖縄県側の最大限の理解を得る努力をすると、こういう形の中で決まっていくべきだというふうに思っています。私は沖縄振興の担当として、沖縄をどういうふうにフロントランナーとしての存在にしていくかと、こういうことにしっかり全力を尽くしたいと思いますし、もし3月の初めに石垣に行くということになると、これで4回目、仲井眞知事と会うのは7回目なので、とにかくそういう状況の中で、私は私の立場で沖縄振興を考えていきたいと、これに尽きると思っています。
 よろしいでしょうか、ありがとうございました。

(以上)