甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年4月25日

(平成26年4月25日(金) 19:28~19:37  於:合同庁舎8号館1階講堂)

1.発言要旨

 私からの報告ですが、第1回対日直接投資推進会議が先ほど終了いたしました。本日は、対日直接投資推進の今後の取組方針について審議を行いました。その内容については、この後、事務方から説明をさせます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)TPPですが、この3日間の交渉を通して、これは合意できるかもしれないと思われたようなシーンがあったのか、それとも、ずっとこれは今回は合意は無理だなとお感じになっておられたのか、その温度感を聞かせていただけますでしょうか。
(答)これは、この期間中にとても間合いが詰まらないなと感じた瞬間はありましたけれども、いろいろ協議を断続的に重ねて間合いが詰まっていくという感じは、両首脳の寿司屋会談以降、少し間合いが縮まるかもしれないということを感じました。その後またその間隔が遠くなったりしました。アメリカとの2国間交渉というのは、事務方の報告を聞いて期待していると裏切られたり、そこでまた間合いが縮まって次に進むかと思うと距離が開いたりとか、そういう連続なのです。期待値が上がったり下がったりしながら、結果としては少しずつ収れんをしているという感じです。だから、余り期待し過ぎると次に失望させられたりという場面は多々ありました。
(問)関連ですが、もう全てTPP交渉がうまくいった、日米の協議がうまくいったかのような一部報道がございますけれども、大筋合意は今回果たされたと、そこはいかがでしょうか。
(答)大筋合意と呼べるものはありません。一部報道が、実質合意、何をもって実質とされるのかはその社に聞いていただきたいと思います。日米共同声明が全てです。
 確認のために重要な部分だけ日本語で申し上げますと、二国間の重要なイシューについて前進をする道筋を明確にした。これは、TPP交渉におけるキーマイルストーン、重要な一里塚になる。これが新しい勢いを交渉全体に注入することになる。これに全て凝縮されていると思ってください。
(問)関連で、あえて伺いますけれども、それでは、その一部報道がまた誤報だということでよろしいでしょうか。
(答)ええ、一部報道はどこからか勝手に想像されているのだと思います。少なくとも大筋合意も実質合意もありません。ただ、収れんに向かって的確な前進はしたということです。
(問)この「前進」という言葉の意味を、内容についてはなかなかつまびらかにすることは難しいと思うのですが、もう少しできる範囲で御説明をお願いできるとありがたいのですが。
(答)2国間の重要なイシュー、重要なイシューというのは5品目、自動車であります。この重要なイシューについて前進する道筋を明確にした。つまり、こういうふうに道をたどっていけば妥結というものが見えてくるということだと思います。
(問)今回の日米共同声明を見ますと、昨年2月の共同声明でセンシティビティを認識してやっていくというようなことが書いてあったのですけれども、今回はそういったものが含まれていないのですが、それは日本が目指している重要品目の聖域確保という面では後退してしまったのではないかというふうな懸念があるのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
(答)これは私が国会答弁で今日も申し上げました。衆参決議、そして党の選挙公約、これとの整合性をしっかり意識しながら交渉している。ただし、整合性がとれているかどうか、その最終判断は国会がされることです。ぎりぎりでも合格点が取れるようにタフな交渉を続けています。それを意識しなかったらこんなに時間はかかりません。
(問)対日投資の会議について、今後の見通しとスケジュール感を簡単に教えていただければと思います。
(答)後で事務方から説明させます。

(以上)