甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年2月18日

(平成26年2月18日(火) 8:51~8:59  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 私からは特にありません。

2.質疑応答

(問)今日から日米事務レベルの協議が始まると思いますが、日本側としての意気込みと、あと早期妥結のためには重要5項目の関税のうち、一部の引下げもやむを得ないという認識でしょうか。
(答)いよいよ実務協議が始まります。これは日米閣僚会談を通じて方向性が示されました。それを受けて具体的な詰めの作業が始まったということであります。ここで大事な点は、日本側がアメリカ側の主張に一方的に歩み寄るということは断じてありません。双方が歩み寄るという大原則に沿ってということであります。これは双方向性であります。歩み寄らなかったら並行線のままで、協議を行う意味がないですから、双方が柔軟性を発揮して、双方向性の下に歩み寄るということであります。これはあらゆる分野についてそのとおりであります。具体的にどうするかということは、ここで申し上げることはできません。
(問)関連ですが、大臣は一部報道機関のインタビューで、アメリカ側が牛肉、豚肉はかなり強く関税撤廃を求めてきているというふうにお答えになっているかと思います。アメリカと協議をした感触として、実際にそういったことをお感じになったということでよろしいのでしょうか。
(答)具体的に私の方から項目を挙げて申し上げたつもりはありません。いろいろな分野についてアメリカがこういう主張をしていますかというお話について、それぞれ報道されている部分についてアメリカが主張してきているのではないかというご質問でありました。特定品目に限って私の方からこういう話があったということをお答えしたつもりはありません。
(問)それと重要5項目586品目に関してはタリフラインがありますが、これについては輸入実績がないものもあります。全て守るという、そういったお考えではないということでよろしいのでしょうか。
(答)その点は、5品目中のタリフライン、一つ残らず微動だにしないということでは、これは交渉になりません。その点については5品目に関わるタリフラインが一つも現状から変わらないと思っていらっしゃる方はおられないのではないですかということは申し上げました。
(問)関連で、譲歩案を示す場合、その項目に対応した利害関係者ですとか、農業団体等に、事前のやり取り、協議、説明などを行う予定はありますでしょうか。
(答)具体的にこれをこうしますけれどもどうですかということについて、関係者と詳細な協議をするということは、少なくとも事前にそういうことは予定をしておりません。日米に限らず、各国は利害関係者と接触をしながら、その要望はお聞きしながら対応策を考えているということは事実であろうと思いますが、要望に従って、これはこうしますけれどもどうですかという協議は各国もしていないと思います。
(問)ソチ五輪に関してです。羽生選手が金メダルを獲ったりとか、いろいろ朗報も届いております。印象に残ったところがあったら教えていただければと思います。
(答)私は羽生選手が金メダルを獲る映像を朝のニュースで確認してからワシントンに発って行ったわけでありまして、非常に勇気をいただきました。羽生結弦選手を見ていますと、チャレンジ精神と自分に対して課している厳しさが人一倍強いということであります。それらを通じてメンタルがものすごく強い青年だなということを感じておりました。そのメンタルが誰よりも強い選手ですら最終場面のスケーティングではあれだけ緊張感を強いられるのだなということを見て、オリンピックの重圧は他の大会の比ではないのだなと思いました。
 カナダの選手は羽生選手の幾つかのミスを見て登場して、かなり優位に立ったのだと思いますけれども、それでも重圧に潰されてしまったということですから、やはりオリンピックというのは一種独特の雰囲気なのだろうなと思いました。
 羽生選手が金メダルを獲ってということで、これから先の大会はその種のプレッシャー、どうしても金を獲らなければというところから解放されますから、まさにこれからの国際大会では羽生選手は縦横無尽の活躍をされるのだろうなと思っています。
(問)TPPは、メダルで言うと金メダルを獲れそうでしょうか。
(答)世界中のどの国も金メダルは獲れません。しかし、世界中のどの国も入賞いたします。

(以上)