甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年12月5日

(平成25年12月5日(木) 18:05~18:15  於:内閣府本府仮設庁舎講堂)

1.発言要旨

 御心配をいただいておりました私の健康状態について御報告を申し上げます。
 実は、数週間前から舌に小さな潰瘍が見つかり、口内炎の薬を処方してもらいましたが、一向に良くなりませんでした。そこで専門医の診察を受けたところ、舌がんの可能性を指摘され、精密検査を要するとのことでありました。検査入院をし、精密検査をした結果、早期の舌がんと判明をいたしました。医師の見立てでは、手術のために二週間程度の入院加療、その後、一、二週間程度の自宅療養で職務復帰ができるということでありました。
 事態の重大さに鑑み、先週金曜日、総理に大臣の辞任を申し出ましたが、総理からは病気を克服し、引き続き国民の皆様に対する責務を果たしてほしいとの御指示でありました。熟慮をいたしました結果、今私がなすべきことは、一刻も早く病を克服し、大臣としての責務を引き続き果たしていくことであると考え、本職にとどまりつつ、治療に取り組むことといたしました。
 国民の皆様には、多大なる御迷惑と御心配をおかけいたしますことを、本当に申し訳なく思っておりますが、再び皆様のお役に立てるよう、強い意志を持って治療に取り組んでまいる所存であります。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)シンガポールでの閣僚会合については、御欠席なさるということでよろしいのでしょうか。
(答)ええ。そのために私自身、副大臣の西村さんに、私と同等の情報共有をしてもらってまいりました。事情はお話はしておりませんでしたけれども、日曜のフローマン代表との会談にも同席してもらい、私と同等の情報共有をしてもらっております。遜色なく、しっかりとした交渉をしていただけると思っております。
(問)遜色のない交渉に当たられるとは思うのですけれども、甘利大臣は、シンガポールでの全ての日程は今回はもうキャンセルということになるのでしょうか。
(答)はい。全ての日程は、私に代わって西村副大臣にしていただきます。早ければ来週中にも手術ということになろうかと思いますが、そうしますと、公務復帰は、それからおよそ三、四週間後ということになろうかと思います。
(問)先ほど総理とお会いして検査結果を説明されたと思うのですけれども、総理からはどんなお言葉をかけられましたでしょうか。
(答)極めて早期で、良かったですねと。それはホッとしていると。政治家として何週間単位で休んだことはないでしょうから、ゆっくり休んで、そしてしっかり復帰をしてほしいというお話でした。
(問)これまでTPPの交渉にずっと携われてきて、今回行けないということになりましたけれども、今回の交渉で、まさに日本の国益がかかっていると思うのですが、どのような交渉の展開、交渉結果を期待されていますでしょうか。
(答)それぞれの国には引けないものは引けないというものがあるのだということを、どれだけ強く相手に理解させるかだと思います。私は、前回の日曜の会合の時に、既に医師からその可能性が指摘されておりましたので、閣僚として最後の仕事になるかもしれないという覚悟を持って臨みました。西村副大臣も、日本の国益を、譲れないぎりぎりの線、それは絶対譲れないという迫力を示してほしいと思います。

(以上)