甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年5月31日

(平成25年5月31日(金) 10:49~10:54  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 私からは特にありません。

2.質疑応答

(問)今朝、4月の消費者物価指数が発表されまして、6カ月連続のマイナスとなりました。安倍政権が発足してから半年経つのですけれども、依然としてマイナスが続いていますけれども、この受け止めについて聞かせていただきたいのと、今後いつ頃これがプラス転換とかデフレ脱却時期についてどういうふうにお考えか聞かせていただけますでしょうか。
(答)マイナス幅が徐々に縮小しているというふうに承知をいたしております。日銀は、物価安定目標2%を2年以内に達成するということでありますから、これを注視したいと思います。そして政府としては、実体経済がきっちり物価の上昇についていくように果敢な政策をしっかり講ずると、スピード感を持って講ずるということだと思っております。
(問)マーケットについてお伺いします。昨日も700円以上の急激な値下げ、今日は値上がりで始まったのですけれども、乱気流を抜ける見通しというのをどういうふうに見ていらっしゃるのでしょうか。
(答)外国の市況も次第に安定しつつあります。振れ幅が小さくなってきています。これに伴って日本も安定してくるというふうに思っております。
(問)最初にあった消費者物価指数の関連なのですけれども、東京都区部が4年2カ月ぶりぐらいにちょっとプラスになっているのですけれども、都区部は、先行指標と言われるのですが、そのあたりの受け止めはどう考えていますか。
(答)アベノミクス効果は次第に浸透していくものと思っております。いきなりマイナスだったものがプラス幾つというような種類のものではなくて、じわじわときいてくるものというふうに思っております。
(問)成長戦略ですね、来週の素案の提示に向けて、今、大詰めの作業をされていると思いますけれども、薬のインターネット販売、これは厚労省でも検討が進められていますけれども、これは成長戦略にはきっちり方向性が盛り込まれる方向なのでしょうか、今、どういう方向で検討されていますでしょうか。
(答)しっかり方向性を定めたいというふうに思っております。詳細は今検討中です。
(問)先ほどの質問にちょっと似ているのですけれども、東京のプラスに転じたのは、主な原因が電気料金の値上げが13ポイントぐらい上がっているというところなのですけれども、いわゆる景気回復によるデフレ脱却ではなくて、円安による物価上昇というような形になっているようにも見えるのですけど、その辺はどういうふうにお考えでしょうか。
(答)物価上昇には、良い物価上昇と悪い物価上昇があるということは申し上げてきました。悪い方は、ただ輸入物価が転嫁されるだけで実体経済がついてこないということ、あるいは、国債の信認が落ちて、利払い費が上がってくる等々の影響ですね。良い物価上昇というのは、経済が実体経済を伴って伸びていって、それに伴って物価が上昇してくる。つまり景気が上がってきますと、資金需要が増えてきますから金利が上がってくるということを伴う、その種のことで物価が上がってくるということだと思います。実体経済が伴うか伴わないかということです。実体経済というのは、やはりタイムラグを伴ってきます。円安が輸出に与える影響で見れば、輸入物価がはね返る、その後、輸出のプラスがそれを打ち消していくというタイムラグが当然あります。完全にタイムラグがとれてくるのが半年というふうに言われていますから、まだアベノミクスはスタートして5カ月でありますから、次第に輸入、輸出のプラスマイナスが入れ替わってくるのではないかというふうに思っております。

(以上)