甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年2月12日

(平成25年2月12日(火) 8:41~8:48  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

おはようございます。私からは特にはありません。

2.質疑応答

(問)今日のお昼に総理と経済団体のトップの会談がありますけれども、この会談の狙いと大臣の期待を教えてください。
(答)安倍政権は、経済再生に関してロケットスタートを切ることができました。日銀と政府との共同声明によって、デフレを脱却するという決意表明をいたしました。その後に経済対策を組み、今、それを裏づけるための補正の審議をいただいているわけであります。期待値から実際に行っていることに関して市場が反応をし、世の中の期待、明るさも大分大きくなってきているわけです。これが実際に自分たちの生活にどう跳ね返ってくるのかという、このところまで進めていかないと、本物になっていかないわけであります。
そこで先般、ローソンの新浪さんがこれを受けて、自分のところはできるのだから、やることはやるという表明をいただきました。これに続く経済界の反応を期待いたしております。もちろんまだ実体経済が完全に良くなってきているわけではありません。まだ入り口の部分でありますから、企業経営に重荷になってしまわないような、できる会社からやっていただく、できるところからやっていただく。これは始めることが大事だと思います。
我々がやろうとしているのは、負の連鎖から正の連鎖、プラスの連鎖にしていくということでありますから、プラスの連鎖になれるところから参加してもらいたいという気持ちであります。
(問)日銀総裁の人事なのですが、改めて日程感を教えてください。
(答)これは総理大臣に聞いていただきたいと思います。総理が自分の思い、毅然たる姿勢でデフレを解消する、その思いを共有していただける方、そして、日本のやろうとしていることが国際的に正しく発信をされる、国際的な発信力、市場との対話力等々の能力、それに長けていらっしゃる方を、総理は慎重にお選びをいただいているところだと思います。
国会日程がありますから、その日程を読みながら、野党の理解をいただいて円満に国会承認が得られるように、総理を中心に段取っておられるものと思います。
(問)週末、株価の目標について言及されていましたけれども、改めて、いつまでに幾らぐらいを目指されるのか。そこまで届かせるために具体的にどういったことが大きな宿題としてあるかを教えてもらえますか。
(答)為替はちょっと言えませんけれども、株価は低いより高いほうが良いに決まっているのですね。日本企業の株価の評価を企業の純資産とか体力等から勘案をすると、まだまだ評価は低いと思うのです。私どもとしては、この三本の矢をしっかりと実体経済に落とし込んでいくという作業を通じて、日本の企業の評価にふさわしい株価にしていきたいと思いますし、日本の企業そのものを引き上げるということは、更に株価に跳ね返ることだと思いますので、そういう環境整備を徹底的にやっていく。
補正予算をできるだけ早く成立をいただいて、お金を実際に世の中に出すという行為、あるいはお金が回っていくという行為を具体的に早くしていくということが必要です。その次には、内部留保を投資につなげていく、そういう行動を企業が起こすような環境整備をしていくということになろうかと思います。それらを通じて株価が上がっていくことを期待いたします。株価が上がること自身が、企業の体力がついてくるということになりますので、相互に良い関係になっていけばと思っています。
(問)3月末までに1万3,000円とおっしゃったようですけれども、それを目指されるということでしょうか。
(答)たしかどこかの評論家の方が、私がよそで聞いたのは、年内に1万3,000円とおっしゃったという話が私に伝わりましたので、年内というのではなくて、年度内の間違いではないのかと訂正をさせていただいたというところであります。
(問)年度内ということは、3月末までに1万3,000円になってほしいということでしょうか。
(答)具体的な金額にはあえて言及しませんけれども、少なくとも、このまま株価が企業の評価にふさわしいそれぞれの株価になっていくために、環境整備を徹底的にしていきたいと思います。
(問)日銀総裁人事なのですが、黒田さんが有力だという一部報道がありましたけれども、受止めをお願いします。
(答)有資格者の一人ではあると思いますが、あくまでも資格者の一人という範囲だと私は思っておりますけれども、まだまだ総理は最終的にお決めになっていないのではないかと思います。
(問)黒田さんの印象については、どのようにお持ちになっていますか。
(答)立派な方です。

(以上)