甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年1月22日

(平成25年1月22日(火) 10:26~10:31  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

私から2点の報告がございます。
まず第一点であります。
1月25日から27日にかけまして、安倍総理の名代として、世界経済フォーラムの年次総会出席のために、スイスのダボスに出張を予定いたしております。
会合では、26日の午後に予定されております世界経済見通し、Global Economic Outlook、このセッションに参加をしまして、「アベノミクス ~デフレ脱却から成長路線へ~」をテーマとしてスピーチを行いますとともに、2013年の世界経済に関しまして、他のパネリストと議論を行う予定にいたしております。
長引く円高・デフレを脱却し、日本経済の再生を成し遂げることは、安倍政権の政策のいわば一丁目一番地であります。世界のオピニオンリーダーに対しまして、安倍政権の経済財政政策について、積極的に情報発信をしてまいるつもりでございます。
二点目であります。
産業競争力会議の議員のうち、内閣総理大臣が指名する国務大臣につきまして、総理と相談をさせていただきました。総理の御判断によりまして、山本一太内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)及び稲田朋美内閣府特命担当大臣(規制改革担当)、この両者に入っていただくことになりました。
私からは、以上です。

2.質疑応答

(問)現在、日銀の金融政策決定会合が行われていますが、その出欠と、出席される場合、9人の審議委員に何を訴えて理解を得たいか、意気込みを聞かせてください。
(答)この後に出席をする予定になっております。
 従来から政府と日銀の連携強化の方策について、総理御自身からも発言があるわけであります。それを実現するために、政府の立場をしっかり主張してまいりたいと思っております。
(問)ダボス会議の関係でお伺いしたいのですけれども、今、日本のアベノミクスに対して、円安誘導、自国通貨安誘導が近隣窮乏化につながるのではないかという懸念が世界の要人から出ていますけれども、こういった世界のリーダーが集まる場で、日本の為替政策に対する理解を求めるようなお考えというのはあるのでしょうか。
(答)私どもは、長引くデフレから脱却するために、過去にいろいろと政府として取り組んできました。手をこまねいていたわけではありませんけれども、それが功を奏しませんでした。そこで、いわゆる「アベノミクス」と呼ばれている三本の矢、大胆な金融政策、機動的な財政政策、そして民間投資を喚起する魅力的な成長戦略を三位一体として取り組んでいくと。その結果として、市場がどういう判断をするかということでございまして、私ども自身が政治的に円安や円高などを誘導するつもりはありません。そのことはしっかり説明していきたいと思っております。
(問)アルジェリアの人質の拘束事件なのですけれども、昨日、日本人7人の死亡が確認されまして、これの受けとめと、今日の閣議・閣僚懇で総理から何か御発言ございましたでしょうか。
(答)まさに極めて残念な痛恨の極みであります。閣議及び閣僚懇についての発言については、一元的に官房長官が紹介をされますので、そちらでお聞きになっていただきたいと思います。
 ただ、閣議及び閣僚懇は、極めて沈痛な雰囲気の中で進行されました。

(以上)