小宮山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年8月28日

(平成24年8月28日(火) 9:28~9:34  於:厚生労働省内会見室)

1.発言要旨

 冒頭、私から1件。
 今日の閣議で、平成24年版厚生労働白書を報告しました。今回の白書は、「社会保障を考える」をテーマにして、社会保障の目的ですとか機能、日本の社会と社会保障の現状、これからの課題などについて、歴史ですとか考え方、また国際比較、意識調査の結果なども紹介しながら、特に若い人たちに分かりやすく書いています。是非これから国民の皆さん、特に学生さんをはじめ若い方たちが、社会保障について色々知識をもって議論するためにも、役立つものになると思っていますので、読んでいただけたらと思っています。
 私のほうからは以上です。

 

2.質疑応答

(問)この白書で、大臣が国民に最も伝えたいことは何でしょうか。
(答)第一部は「社会保障を考える」ということで、今、申し上げた社会保障の制度について、若い人にも分かりやすく説明しています。今、日本の社会保障がどうなっているのか、若い方たちは不安もたくさんあると思うのですが、そういう中でも今回やはり(社会保障と税の)一体改革で若い人たちへの負担の先送りを止めまして、社会保障を安定させて、更に全世代対応型という形で充実もしているということが分かるように、一部のところの議論の題材にしていただくような資料も含めています。それから二部で、年次報告という形で東日本大震災からの復興への取組みと併せて、社会保障と税の一体改革の取組みという形で出しています。戦後50年以上経って、まったく社会の構造が変わってきた中で、本当はもっと早くに微修正をしてくれば、こういう形にもならなかったと思うのですが、政権が代わって私たちの政権の中で、野田総理がここでツケ回しをやめるという強い決意をもって、ぶれずにしっかりとその考え方を示して、本当に215時間という衆参に渡る熟議、本当に今までにないような時間でしっかりとこれ(社会保障と税の一体改革)が出来たと。これがスタートラインで、これから工程表に基づいて、残された課題も含めて、しっかり取り組んでいくということを出したつもりですので、この厚生労働白書を見ていただければ、社会保障制度で何が問題になっていて、どういう方向でやろうとしているのかが分かるような形に作ったつもりです。ぜひ若い人に特に読んでいただいて、議論する材料にしていただいたら良いと思っています。
(問)もう一点お伺いします。カネミ油症の救済法案は、今日厚生労働委員会がありまして明日にも可決成立の見込みですが、今後国としてどのように向き合って行くおつもりですか。
(答)カネミの問題は私も野党の議員だった時からずっとやってきました。これまで40年以上解決出来てこなかったものを、立法は超党派の議員立法ですが、厚生労働省のほうも提出者と農水省などとも連携しながら、色々すり合わせをした結果、今、対応出来る可能な限りのことを、ここへ盛り込んだつもりです。そういう意味では、この法律が超党派の議員立法で成立をするということは、長年解決してこなかったカネミ油症の被害者の皆さまに、現状出来る限りのことをした結果だと思っています。この法案が通りましたら、それに基づいてしっかりと実施をしてきたいと思っています。

(以上)