小宮山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年8月3日

(平成24年8月3日(金) 8:34~8:41  於:衆議院本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、冒頭私から一言申し上げます。ずいぶん皆さんにも報道していただいていますが、熱中症のことについてです。8月に入りましてまだまだ暑い日が続きます。外の活動と言えば学校の部活動とか合宿とかがありますが、そういう意味では今は高温注意情報とかも出ていますので、十分に気をつけていただきたいということ。それから、(熱中症は)室内でも発症しますので、夜おやすみになるときも水分や塩分を摂る。節電もお願いしていますけれども、やはり命が大事ですので、そういう意味では、適切に冷房を使っていただくとか。まだこの夏も暑さが続くと思いますので、特に障害をお持ちの方とか、お子さんとか、お年を召した方には周りからもさらに配慮をいただきたいと思っています。厚生労働省では先月から熱中症の発生状況について毎日ホームページでお知らせしていますので、色んな情報も活用していただければと思います。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)カネミ油症についてお伺いします。昨日、民主・自民・公明の実務者が1人24万円程度受け取れるようにするという救済策について合意し、今日、会合を開いて今国会に提出して、議員立法での成立を目指すということですけれども、これについて、大臣一言お願いします。
(答)カネミ油症の患者の皆さんに対する救済策については、超党派の議員の皆さんがご検討いただいていて、厚生労働省とも色々と検討・調整も一緒に進めてきたところです。今日、超党派の議員連盟で決定されると聞いていますので、この国会で早期に成立が出来るように厚生労働省としても最大限協力をしていきたいと思っています。
(問)ただですね、国側であくまでも直接救済しないということに、被害者に戸惑いもあるようですけれども、これについては。
(答)ただ、超党派の議員の皆様は、患者の皆様とも色々な意見交換をされながらやってきているので、そうしたことは私も色々とかなり詳しく聞いています。財源の問題とかカネミ倉庫との関係とか色々ある中で、農水省とかと協力をしながら現在として考え得る最大限の対応だと思っています。しっかりそのあたりを超党派の議員の皆様と力を合わせてご説明もしていきたいと思います。
(問)ポリオの不活化ワクチンに関してなのですが、厚労省から値下げを要請していると思うのですが、メーカーのサノフィパスツール社の社長が昨日会見をしまして、現段階で値段を引き下げることは考えていないということですが、これについて大臣のお考えをお願いします。
(答)ポリオの不活化ワクチンは多くの皆さんから早期に接種をということで、従来よりもだいぶ承認の過程を早めて9月から導入することで準備を進めているところです。ただ、今回導入される単独の不活化ポリオワクチンの価格設定は、アメリカに比べて2倍以上になっていまして、実施主体である市町村での円滑な切り替えに影響が生じることが懸念されています。各市町村からも色々とお申し出もいただいていますので、ポリオワクチンの製造販売業者でありますサノフィパスツール社など3社に対しまして、価格への配慮を求める文書を7月23日に出しました。ただ、ワクチンの価格は国が定めている薬価基準と異なりまして、自由市場による価格設定となっているため、国としてはワクチンメーカーへの要請をするという対応ということで、それ以上のことは中々難しいところです。厚生労働省としては、ワクチンメーカーに対して価格についてご配慮いただけるよう粘り強く対応していきたいと思っています。そのサノフィ社が会見をしたという報告はまだこちらに正式に入ってきていませんので、正式に入ってきた場合には、また対応していきたいというふうに思っています。
(問)一体改革関連法案なのですが、3党で合意しまして順調にここまで審議を進めてきていますが、ただ、ここに来て採決時期を巡って不信任だとか問責みたいな話も出ていまして、一部では3党合意を破棄すべきだみたいな声もありますが、担当大臣として今の状況をどのようにご覧になっていますでしょうか。
(答)採決時期というのは国会がお決めになることですので。担当大臣としては、3党でこの大事な問題をそれぞれの党が譲り合う形で修正合意をしたということは、動かないと言われている政治を動かすという意味でも大変大きな一歩だと思っています。審議も衆議院では120時間、そして参議院でも60時間を超えるぐらい審議をしてきていますので、十分な審議を終えた後には速やかに可決をしていただきたいと思っています。担当大臣としては法案の大切さをしっかりと訴えて、これはなんとしても成立をさせていただきたいと思っています。
(問)今日、たばこの法案が・・・。
(答)たばこの法案というとまた誤解があるのですが、労働安全衛生法の改正案。これはメンタルヘルス、それからアスベストへの対応、それと合わせて職場での受動喫煙の防止という大体3本柱になっている法案、ずっと懸案でしたけれどもようやく今日衆議院の厚生労働委員会で趣旨説明が出来るということで、これも、会期が残り少なくなっていますけれども、本当に健康のために大切な法案ですので、速やかにご審議いただいて可決をしていただくようにお願いしたいと思っています。

(以上)