小宮山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年6月26日

(平成24年6月26日(火) 8:35~8:40  於:衆議院本会議場中庭前側廊下)

1.発言要旨

 胆管がんの労災申請について申し上げます。昨日事務方から説明したとおり、胆管がんに関する労災請求について、宮城県で新たな請求がありました。今後、原因の調査を進めることになりますが、最終的な原因の確定には時間がかかることが予想されるため、現在実施中の一斉点検の結果に基づいて、7月上旬をメドに、予防的な対策を取りまとめたいと考えています。
 そして2点目ですが、「働く『なでしこ』大作戦」についてです。先週の金曜日(6月22日)、関係閣僚会議が開催されまして、「女性の活躍促進による経済活性化」行動計画が、私ども厚労省が提案いたしました、「働く『なでしこ』大作戦」という副題で決定されました。その心は、「なでしこ」というのは、決してエリートばかりではなくて、本当に泥臭く、草の根でやっていた人たちが皆に元気も与えるし、色々な働きをしているという意味で、働いている女性たちが、それぞれの力を発揮して輝けるようにという意味で、こういう命名をしました。今後とも、関係省庁と連携しながら、見える化ですとか、営業大作戦とか、とにかく報告書を積むだけではなくて、実効性が上がるような総合プランの策定を年内にしていきたいと考えています。
 そして3点目ですが、第2回のハローワーク業務改善コンクールの開催についてです。6月29日、今週の金曜日ですが、第2回ハローワーク業務改善コンクールを開催します。これは、ハローワークでのサービス改善の取組の中で、創意あふれる優れた取組を表彰して、全国で幅広く活用することを目的にしています。当日は14時から公開で行いますので、ぜひ取材をお願いしたいと思います。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)今日、社会保障と税の一体改革に関する法案が衆議院で通過する見通しとなっています。これまで100時間を超える審議を経て、修正合意もあった訳ですが、通過の受け止めをお願いします。
(答)おそらく昨日で126時間、公聴会も入れてですが、今日入れると公聴会も含めて、128時間余り審議をしてきたということですので、これは各党本当に良い議論が行われたと思っています。その良い議論をもとにして、民主、自民、公明の3党で修正合意をしましたので、そういう意味では色々な見方、ご意見があると思いますが、これだけねじれている国会の中で、こういう大事なことについて3党が合意をして、修正でこれが可決されるということは、非常に大きな一歩だと思います。まだ参議院審議がありますから、一層気を引き締めて、しっかりと成立させられるように最大限の努力をしていきたいと考えています。
(問)そうした中で、小沢さんに近いグループが、いわゆる離党もしくは反対者が多数出ることが確実な状況となっていますが、これについてはどういうふうに見ていらっしゃいますか。
(答)昨年からそれぞれ、成案をつくり、また大綱をつくること、閣議決定すること、また今回採決にあたって可能な限り丁寧に党内で議論を進めてきたと思っていますので、私は、多くの方がしっかりと一致して行動していただけると思っています。
(問)もう一点、先ほど冒頭発言として胆管がんですが、予防的な対策というお話がありましたが、具体的に何かお考えがあるのでしょうか。
(答)それは今色々調査をした結果に基づいて、どういうことが必要かということを考えていきたいと思っています。
(問)B型肝炎訴訟について伺いたいのですが、まもなく基本合意から1年となりますが、和解が成立したのは1割ということで、救済が進んでいないのではないかという指摘がありますけれども、どのようにお考えですか。
(答)和解の手続きについては、基本合意書に基づいて、迅速にしっかりと行っていきたいと考えています。そして、厚生労働省の段階での処理は、平成24年の3月時点までは、月当たり100件台にとどまっていましたけれども、和解手続きの人員体制の充実をさせましたので、5月には月当たり300件以上の処理ができるようになっています。引き続き和解が迅速に適正に運びますようにしっかりと真摯に取り組んでいきたいと考えています。
(問)一体改革の確認なのですが、低所得者への福祉的な給付金支給に関する法律ですけれども、先日そんなに時間はかからないということをおっしゃいましたけれども、今国会に提出する方向だということでしょうか。
(答)それは、3党合意の修正(協議の担当)者のご意向もありますので、物理的にはそんなに時間はかからないで作れるだろうというふうに思いますが、まだ、その意向も確認しながら、実際に動かすのは、まだ時間がありますから、それに間に合うようにしっかり作っていきたいと思っています。

(以上)