松原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年9月4日

(平成24年9月4日(火) 9:56~10:01  於:警察庁第4会議室)

1.発言要旨

 9月7日、日本武道館で平成24年度全国警察柔道・剣道選手権大会が開催されます。全国警察の代表選手が集い、日頃の訓練の成果を披露する場所になります。広く国民に強い警察官の姿を示すことができるよう期待し、時間の許す限り応援したいと、このように考えております。
 拉致問題関係でありますが、9月2日日曜日に、家族会、救う会、拉致議連等が主催する国民大集会が日比谷公会堂で開催されました。私も参加をいたしましたが、野田総理を含めたくさんの方々にお越しをいただいたところであります。
 集会の場で、拉致被害者救出のための署名が、平成24年8月31日現在で933万筆となった旨の目録が横田滋さんから野田総理に手渡されたところであります。横田滋さんからは、「1,000万筆達成まであと67万筆必要ですが、年末までに必ず達成させる。この国民の声を反映してほしい」という、めぐみさんが拉致されて35年たっての万感の思いの発言がありました。私は、1,000万筆達成された際には、受け取った署名の山を公開し、署名に託された拉致問題解決への国民の思いを北朝鮮へ伝えてまいりたいと、このように思います。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)今告げられた国民大集会もありましたし、御家族との面会もその前日ありましたけれども、改めてそういったことを受けて、次回の日朝協議等に対する期待というのは。
(答)今般、課長級による予備協議とはいえ、4年ぶりに日朝政府間の協議が開催されたことは極めて重いというふうに考えております。実際4年たって政府間協議が行われているということは、北朝鮮側にも、膠着した日朝関係を小泉訪朝10年に向け打開したいという意識があったと私は考えております。問題は、北朝鮮にそうした意識がある以上、最優先の日朝関係を打開する時に必要な課題は、これは拉致問題であるということであります。現在まだ生存している多くの拉致被害者の方々の救出こそ膠着した日朝関係打開の最優先にして最も早い段階における課題でなければなりません。したがって、来るべき本協議において、この拉致問題を最優先課題として扱うべきであり、ゆめゆめこれが他の事柄が具体的に進む中で継続協議になることは許されないというふうに考えております。私は、本協議を通じ、金正恩体制が、拉致問題をはじめとして国際社会に認められるような新たな方針を打ち出すことを強く期待をしております。17日で北朝鮮が日本人拉致を認めて謝罪して以来10年を迎えますが、拉致問題は時間との闘いであるという決意を持って今後ともあらゆる手段を貪欲に用い、拉致被害者全員を一刻も早く助け出すために全力を尽くしてまいりたい、このように思います。
(問)特例公債法案の関係で予算執行の抑制の動きがあるんですけれども、そうした中、治安維持面での影響について大臣のお考えをお聞かせください。
(答)もちろん特例公債法案の採決が行われていないと、具体的に成立をしていないという中において、そういった抑制というのは必要であることは言をまちません。しかし、その一方において、治安の維持というのは極めて重要でありまして、必要な予算の執行は間違いなく確保していく、こういった思いでおります。

(以上)