松原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年7月24日

(平成24年7月24日(火) 8:54~8:58  於:警察庁第4会議室)

1.発言要旨

 本日、閣議において、平成24年警察白書を配布いたしました。本年の白書では、「大規模災害と警察、震災の教訓を踏まえた危機管理体制の再構築」と題する特集を組み、東日本大震災における警察措置とその検証、今後の危機管理体制の再構築について説明をしております。この特集を通じて、東日本大震災における警察活動や災害における警察の役割についての認識を深めていただき、今後の警察の取組に対して御理解と御協力をいただくとともに、国民の皆様一人一人が災害への備えについて考えていただく契機となれば幸いです。
 先週金曜日、7月20日でありますが、亀岡市における児童等多数死傷事故の御遺族及び名古屋市におけるブラジル人によるひき逃げ事件の御遺族の方々と面会し、私宛の要望書を受け取らさせていただくとともに、御遺族の方々と直接お話することにより、その思いを重く受け止めさせていただきました。
 御遺族の御要望でもある無免許運転の罰則引き上げ等については、面会後、警察庁に対し、速やかに検討を進めるよう指示したところであります。また、要望書の内容について、警察庁を通じ、国家公安委員の皆様にも既にお伝えしているところであり、今後、国家公安委員会の場においても、委員の方々と議論を行ってまいりたいと思います。
 いずれにしても、交通事故の被害者やその御遺族の方々の痛ましい交通事故を二度と起こさせてはならないという心情にお応えするべく、こうした方々の御協力をいただきながら、交通事故の抑止に向けて一層の努力をしてまいりたいと考えております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)先程の無免許運転の厳罰引き上げ等につきまして、亀岡の御遺族等とお会いになられたということですが、今後のスケジュール感といいますか、具体的な日程等を念頭に置いていましたらお願いします。
(答)どういうスケジュール感かということでありますが、最近の悲惨な交通事故の発生状況を踏まえた道交法改正については、現在、警察庁に検討を進めさせているところであります。亀岡、名古屋の事故の御遺族からの御要望を踏まえた無免許運転の罰則引き上げ等に加え、「鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の会」からの要望も踏まえ、一定の病気等に係る運転免許制度の改正についても、併せて検討を進めていく必要があるところであります。速やかに改正案を取りまとめることができるよう、引き続き、警察庁を督励してまいりたいと思っております。

(以上)