川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年5月8日

(平成24年5月8日(火) 10:04~10:10  於:会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。風邪を引いているわけではありませんが、ちょっとのどが悪いのでお聞き苦しい点はお許しください。私の方からは1点。
 今日の閣僚懇談会で、5月1日から4日まで、英国とベルギーに行ってまいりました御報告をいたしました。英国では、ハント文化・オリンピック・メディア・スポーツ大臣と会談をいたしまして、インターネット政策に関する連携の推進に合意しましたほか、地上デジタル放送、これは、スタートはイギリスの方が日本より早かったので、いろいろと連携とアドバイスなどもいただきました。そういう部分を含めて、日本は先に終わったのですが、いろいろな、完全移行等について意見交換を行いました。また、欧州委員会のクルース副委員長との会談におきましては、インターネット政策に関する連携の推進と、日EUインターネット・セキュリティフォーラムの創設等に合意をいたしました。それぞれ両会談での合意は共同声明という形で発表させていただきました。また、英国においては、JETプログラムで日本でいろいろと御協力いただいた経験者と意見交換の場も持たせていただきまして、日英交流等についての意見交換を行いました。私としては、今回の訪問を契機にして、また、日本とEU、日本とイギリスの連携強化に向けて進めてまいりたいというふうに思っております。
 私の方からは以上です

2.質疑応答

(問)幹事社の日本経済新聞です。幹事社から1点伺います。総務省が実施される行政評価に関連して1点伺いたいのですが、関越自動車道のツアーバス事故に関連して、2年ほど前に総務省の方で、指導監督を徹底するようにというふうな行政評価がなされたにもかかわらず、事故を招いて、行政評価は必ずしも生かされなかったような印象を受けますが、こういう事態について大臣の御見解を伺えればと思います。
(答)勧告は、御記憶にあるかもしれませんが、平成19年に、あずみ野観光バスの事故がありました。こういうことを含めて、貸切バスの重大事故発生後も、事業者に多数の法令違反が見られるということなど、多分60数%の検査で違反があるということを踏まえまして、安全運行への悪影響が懸念されるということで、貸切バスの安全確保対策を推進するための行政評価・監視を実施して、22年9月に国土交通省に、貸切バス事業者に対する適正な行政処分の実施、旅行業者に対する指導強化等を求めることを行いました。その後、国交省においてはですね、法令違反業者に対する行政処分基準の明確化、行政処分を受けた事業者の公表や、事故を起こした事業者への監査の徹底が図られましたけれども、特に今回、問題になりました、交替運転者の配置指針の見直しは勧告をさせていただいたのですが、これについてはまだ検討中ということで、検討結果が出ない中で、今回このような事故が起こったことは、極めて遺憾なことというふうに思っております。特に安全に関わることでありまして、22年9月に勧告をいたしまして、23年5月に1回目の国土交通省からの改善状況の回答を受けております。1年後の今年の5月、ちょうど今月、2回目の改善措置状況の確認を行うための準備を、国交省との間で進めていたわけでありますけれども、特に上限670キロメートルという交替基準の部分は、運転者の健康面や生理学の面で検討が行われておらず、運転者、有識者の意見等が斟酌されたものではないために、勧告を当時行ったのですけれども、その後、23年5月に行った勧告のフォローアップでは、23年度上期に取りまとめが予定されている勉強会の検討結果を踏まえ、対応を検討することとしているという状況でありまして、いわゆる検討が続いているということで、対策が取られていなかったというのが現状であります。こと安全に関わることであります。速やかに対策を取られるように、これからもそういうことが必要であろうというふうに思っております。
(問)共同の原口と言います。大臣としてというのとはちょっと違うのですが、昨日のですね、民主党の役員会で、小沢一郎元代表のですね、党員資格停止の解除が今日の常任幹事会でされるということがほぼ決まりました。これについて御所感があれば、お伺いできますでしょうか。
(答)党の常任幹事会で、強制起訴を受けて、党員資格停止を決められ、先般、判決が出たものを踏まえて、党としての御議論で、直接聞いたわけではないですが、報道、情報を含めると、昨日の役員会の議論を経て、今日の常任幹事会で一定の、それに対する対処がされると伺っております。正に党としての、執行部としての御判断でありますし、常任幹事会の御判断でありますので、それは、私としての立場では、おっしゃるように、コメントすることはないと思っています。
(問)いかがでしょうか。
(答)はい。それでは、ありがとうございました。

(以上)