川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年4月24日

(平成24年4月24日(火) 9:53~9:59  於:会見室)

1.発言要旨

おはようございます。私の方からは、特にありません。

2.質疑応答

(問)幹事社、時事通信からお願いいたします。国家公務員の採用なのですけれども、いわゆる、かつてのⅠ種採用に比べてですね、今回、総合職の応募状況が13%台に減ったという、ちょっとショッキングな数字が出ているのですが、これについて、大臣はどのようにお考えなのでしょうか。
(答)はい。今年からは、今までと違う、いわゆる新しい試験体系というのですか、Ⅰ種試験を廃止ということで、総合職ということで、制度が変わったということもありますので、一概に、去年とどうだったかということは、どういう要因か、比較することは難しいのですけれども、10数%というのはですね、例えば、平成18年度はマイナス16%、19年度マイナス15%、20年度がマイナス6%、21年度がプラス5%、22年度がプラス21%、23年度がプラス3%ということで、16%、15%というときも、これ、毎年いろいろな要因で、公務員を受けようかという人も実は変動しているというのもありますし、制度も変わったということで、外形的には、今、給料を今月からカットしているということ、ある種、公務員に対して世論的になかなか厳しい部分もあるということでですね、いろいろな要因があると思うのですけれども、一概にこれがどういうことかは、まだよくわかりません。が、ただ、せっかく受ける人はですね、志高く、厳しい、結果的には大変、とは言え、非常に難関ではありますので、頑張って公務員になってほしいというふうに思っています。
(問)毎日新聞の大場です。公務員に絡むのですけれども、26日に、公務員の退職制度に関する有識者会議が始まるかと思うのですけれども、それに関連して、職域加算について、税を投入すべき、投入するのはやめるべきという意見が党内でもあるようなのですけれども、職域加算への税投入についてどうお考えか、伺えますでしょうか。
(答)これは、今までの、過去の経緯という、人事院などの調査と整理で言えば、比較ということを、今、やっている部分、民間との比較で言えば、民間の、いわゆる企業年金に公務員としては当たるものであるという位置付けで言うと、これの両方、退職金と企業年金、退職金と、今、言われたいわゆる三階建ての部分というのを、なぜ合算して比較しているかというのは、それぞれ事業主がそこに負担を出しているという意味での比較をしているわけですから、一概にですね、税金を投入することが悪いとかいう性格ではないという整理を、今までやってきていると思います。問題は、トータルの額の話なのだというふうに思います。ですから、三階建て部分に公的資金を入れるのが是か非かという、議論としてはいろいろ、様々な御議論があるのでしょうけれども、今までの理屈の整理で言えば、それが何か特権的に、余分にのせているという議論の整理ではないというふうには思っていますが、幅広く、これはトータル退職金の在り方に完全にリンクした話ですので、年金の一元化という切り口と、退職金総額の官民比較の在り方と、両方にリンクしていますので、両方の観点からしっかり御議論いただきたいと思っています。
(問)朝日新聞の若松です。公金の違法支出に対してですね、自治体というか、議会の裁量事務について最高裁が判決を相次いで出していますが、総務省は地方自治法について、この最高裁判決を待ってから、何らかの判断をするというお立場だったと思いますけれども、判決が出たことで、今後どういうふうに臨まれるか、お考えを教えていただけますでしょうか。
(答)一つは、この判決で、いわゆる地方議会の裁量の幅であると、個々のケースによるだろうということでありますが、そういう状況の判断が一つ出たということと、かねてから、こういう住民訴訟に対して、個人の首長がそういうものに対して払うということがどうなのだろうという議論がありました。そういう議論の中で、すべて個人に賠償させるという住民訴訟制度の在り方について、損害賠償を伴う場合、あるいは、その範囲について限定する方法もあり得るというふうに、今回、補足意見で述べておられるという。地方制度調査会とか地方行財政検討会議で、このテーマはずっと議論されてきましたし、その中で、判例の動向を見極めながら検討していくというふうに書いてありますが、今回、判決が出たという意味で、これを踏まえて、これまでの議論の内容と、今回の判決内容を踏まえながら、今後の対応を検討してまいりたいというふうに思っています。今までは判決をちょっと見守りたいということだったのが、割に、補足意見も含めますと、いろいろ意見を、司法の判断を示していただいたということでありますので、それを踏まえて、これから一つ進めたいと思います。
(問)よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(答)はい、ありがとうございました。

(以上)