川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年3月27日

(平成24年3月27日(火) 8:37~8:43  於:院内・閣議室前)

1.発言要旨

 おはようございます。私から、二つ。
 一つは、今日の閣議で、国家公務員の再就職状況について、国家公務員法第106条の25第1項等の規定がございまして、平成23年10月から12月までの間に、各府省等の元管理職職員から再就職の届出があった150件について、報告いたしました。詳細については、本日、資料配布させていただきますので、御覧ください。
 もう1点は、いわゆる公務員の新規採用抑制について、発言をいたしました。昨日、これまで行われた、政務レベルも含めて、調整も踏まえた上で、採用上限数を、各府省に総務省から提示をさせていただきました。この範囲で工夫いただくように、お願いを改めていたしました。副総理からも、行革の実行本部で確認された「これまでの抑制を大幅に上回る抑制を行う」との方針に従って、取りまとめに向けて最大限御協力いただきたい旨の要請がございました。
 私からは、以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社から2問、お願いします。京都新聞、小川です。まず、大都市制度なのですけれども、先日、与党もですね、住民投票など含む考え方を示しました。これについての評価と、あと、各党でですね、案がそれなりに出つつありますが、各党案が固まった場合ですね、地制調での議論というものと、どう関連してくるのか、教えてください。
(答)これは、党でそういう取りまとめを、ワーキングチームでされたというのは承知をしておりますけれども、いわゆる大都市に関する各党のいろいろな検討状況が出ていますし、報道を含めても承知をしておりますが、政府が、この中身に関してどうというコメントをする立場にありませんので、それを言う、今、段階ではないと思っています。地制調において、精力的にやっていただいておりますので、そのときに、幅広い議論の中には、現にそういうものを、大阪府とか、大阪市とか、あるいは、東京都、特別区を含めて、いろいろヒアリングを、今、精力的に進めていただいています。御議論としては、こういうものも御検討されるのかもしれません。それはお任せをしてありますが、現状と課題、その解決方法について、検討していただいておりますので、我々としては、それをできるだけ早く進めてほしいということを思っているところです。
(問)あともう1問、先日、栃木県議会がですね、議会の通年化になったのですけれども、このことについての、ほかのですね、議会なんかでも、大分、その動きが出つつあるのですが、地方議会の通年化に対する受け止めと、それと、あと、これは一政治家としてですね、現在、国会のですね、通年化というのも、与党内でも少し議論が出つつあるようなのですが、一個人としてでも結構ですので、国会の通年化についても、併せて教えてください。
(答)地方議会の定例開催というのは、条例で定めることになっています。この度、一回にするということで、会期を1年間ということにされたと承知をしておりますけれども、都道府県レベルでは初めてのことだと思います。議会の在り方検討会を設置して御議論いただいて、23日に条例を可決されたというふうに伺っていますけれども、長崎県議会も何か条例を定めたというふうに聞いております。総務省は、そういう部分で、現在、運用で行われている通年会期の法的位置付けを明確にするというので、これは地方制度調査会でも随分御議論いただいた中で、定例会と臨時会の区別なく、通年会期を選択できる規定を盛り込んだ地方自治法の改正案を、今、国会に出しておりますので、方向としては、我々も、そういうことができることを法律で書こうということであります。基本的には、方向性としては、我々も、考えていることと同じかなというふうに思っています。国会の話は、一個人と言っていただいても、一個人ではありませんので、国会のことには、ちょっと遠慮させていただきます。はい。
(問)NHKの瀬上ですが、新規採用抑制について2点、お伺いしたいのですけれども、昨日、各省に示された数字というのは、これは最終の確定値ということなのか、それとも、これからまだ変動する可能性があるのかという点と、その示された数字について、今日、閣僚懇で各閣僚から何か御意見があったでしょうか。
(答)閣僚懇では、意見はありません。数字は、一応これでお願いしたいという、最終段階の数字です。
(問)まだ政務レベルで調整はあるという。
(答)最終段階の数字です。
(問)大臣が調整に乗り出すということも、あるということで、よろしいのでしょうか。
(答)様子を見ながら、必要に応じてでしょうけれども。そこまで至らずに決着してもらえるのではないかとは思っています。まだ確定はしておりません。
(問)大臣、すみません。今度の日曜日に、熊本市が政令市に移行するのですが、改めてメッセージがあれば、お願いします。
(答)今、大都市問題というので、いろいろ議論になっておりますが、熊本市の場合は、昔の熊本の中心の市と、周辺の自治体を含めてなられるということで、形としては、非常に、ほかとはちょっと違うユニークな政令市ではないかなと、私は思っておりまして、政令市としてのいろいろな問題も当然あるわけですが、新しい形として知恵を凝らして、せっかくスタートするのですから、特色ある市として頑張ってほしいなというふうに思っています。
(問)ほか、よろしいでしょうか。それでは、以上で。
(答)はい。
(問)どうもありがとうございました。

(以上)