蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年11月8日

(平成23年11月8日(火) 8:27~8:34  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。私からはございません。
 何かありますか。

2.質疑応答

(問)北海道新聞、小林です。
 仕分けの関係なんですけれども、現在の検討状況といいますか、段取り等で決まってきていること、内容等で固まってきているものがあれば一度お話しいただきたいんですが。
(答)正にそのヒアリングが大詰めを迎えているところでありまして、政策テーマを絞る段階にそろそろ来ていると思います。併せて、次の行政刷新会議では、そうした内容をしっかり御報告して御了承いただいて、正に仕分けの本番に臨んでいきますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。
(問)仕分けが終わられた後、具体的にそれをどう提言とするかということで、期間的に、例えば一定程度短い期間で提言が実現できる内容のものと、法律改正を含めて長期的に必要なものもあると思うんですが、提言の仕方については、例えば、段階的なものに分類して提言されるとか、その辺のことというのはある程度見えてきていらっしゃるんでしょうか。
(答)基本的に提言というのは大きな方向性をお示しする、そのときに様々な材料も併せて情報公開していきたいと思っておりますので、それは各省庁にお示しをします。その提言の方向性をどうやって実現していくかは、基本的には各省庁が考えることだと思いますが、会議体であるとか、あるいは審議会であるとか、様々な場所を使って活用をしてもらうようにしたいと思います。
(問)話題変わりますが、党内でもTPPの議論が大分大詰めに入ってきていらっしゃいますが、総理としては、APEC前の10日にも記者会見をしてということで方向性を示されていますけれども、現状、今、党内はかなり、国論も含めて二分しているというような認識もありますが、大臣としては現在の状況をどうご覧になっていて、おまとめになるとすれば、どういう形でおまとめになるのが望ましいというふうにお考えになりますか。
(答)基本的には、TPP、各種世論調査を見ましても、賛成、反対、拮抗している数字だと認識をしています。そういう部分では、今の党内の議論というのは、正に国内世論を代弁する公の議論が行われているというのは極めて健全だと私は認識をしています。その部分でどのように判断するかは、総理の指導力でお決めになることですので、そのときには総理がきちんと説明をされるものだと思っています。
(問)共同通信の関です。
 同じテーマで二つお願いしたいんですが、一つは、仕分けのほうで、この間の会見のときに、フォローの仕方として、これまでの仕分けでは通告、要請みたいな、いわゆる表に出ない形での要請もあったというお話があったと思うんですが、今後の提言のフォローの仕方としては、仕分けというのはやっぱり公開性が大前提になっていると思うんですけれども、できるだけ公開する、あるいはオープンになる形で刷新会議がフォローしているように示したいのか、それともやっぱり支障があるものについてはある程度裏でというか、事務折衝レベルで……
(答)ごめんなさい、それは多分私の説明が足りていないところなんですが、基本的に私達は全て情報は公開していますので。ただ、各省に対して、いわゆる事業の見直しが不十分である、あるいはこれまでの横串の理念が通っていないと思われるものは幾つかありますので、それは水面下という意味ではなくて、しっかりと要請をして反映をしてもらった結果というのは公開をしています、今でも。その部分では、今度の提言型政策仕分けでは、多分、中身によっては事業的なものも取り上げるものがもしかしたら出てくるかもしれません。それはしっかりとフォローアップはしていきますし、挙証責任は担当省庁に果たしてもらおうとは思っています。
(問)それは、例えば再仕分けのような形でもう一回刷新会議のメンバーと対峙というか対面するような形で進行状況をフォローする場を設けるようなイメージというのはあるんでしょうか。
(答)恐らく朝霞も含めて我々がどういうフォローアップをすることが行政刷新として各省庁との折衝が機能しているというのを見ていただくという一つの場所として、途中経過の公開性というのは非常に必要だと思っています。今回の提言型政策仕分けの場合には、正に大きな政策テーマの提言として方向性をお示しするものですので、途中経過のフォローアップは必然と公開される場所においてされることになるんだと思います。
(問)TPPの議論については、御自身のお立場として、これまで恐らく確か公の場で何らか表明されたことはなかったと思うんですけれども、交渉参加の是非については、一民主党の議員としてはどのようにお考えになっていますでしょうか。
(答)参加そのものを否定するものではありません。
(問)TBS、岩田です。
 昨日、会計検査院が税金の無駄遣いを指摘したんですけれども、そういう会計検査院とか他のところでの無駄遣いの御指摘と、提言型政策仕分けとどう連携していくおつもりでしょうか。
(答)基本的には昨年の会計検査院の提言は、私どもが事業仕分けで指摘したことも更に深く調査をしていただいたものもありますので、今回の提言では、我々が気づかなかったという点も否めない部分も御指摘をいただいているので、非常に私はありがたいと思っておりますし、今度、衆議院で「国会版仕分け」が行われるということでありますので、行政でも国会でも、あるいは独立した会計検査院でも、やっぱり多層的に行政の無駄をあぶり出す仕組みが同時に動くというのは、国民にとっていいことだと思います。

(以上)