蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年11月4日

(平成23年11月4日(金) 9:46~9:51  於:合同庁舎4号館6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、私から特段ございません。何かありますか。

2.質疑応答

(問)おはようございます。共同通信の関です。よろしくお願いします。
 二つお願いします。またしつこいんですが、今日は仕分けの関係で一つお願いしたいんですが、会議として提言を取りまとめた後なんですけれども、それは実際、各省庁にフィードバックをされた後で、どういうふうにそれが反映されたかということに関しては、これまでの仕分けに関しては、削減なり廃止なりということに関して、各省庁が挙証責任を負うという形だったかと思うんですけれども、その提言のフォローについては、今回どのような形でされるべき、あるいはさせようというふうにお考えなんでしょうか。
(答)まだ、提言仕分けで取り上げるテーマが確定をしていません。いずれにせよ確定した段階で、政策ごとの特色というのがありますので、分かりやすい形で各省が取り入れていただけるものもあれば、逆に各省にまたがっているもの、いわゆる縦割りの弊害をどういう形で除外することができるかという提言も出てくるものですから、いずれにせよ、挙証責任は所管省庁に持っていただこうとは思っておりますけれども、どういう形で私たちが行政刷新会議として仕分けの結果をフォローアップしていくかというのは、もう少し様子を見させていただきたいと思っています。これもまだ決めてはいません。
(問)これも何か仮定の話を前提にやりとりしてもあれかもしれないんですが、そうすると、例えば数年スパンで結果が見えてくる可能性があるものが出てくるかと思うんですけれども、各省庁にまたがるような話が出てくると思います。そうすると、要するにフォローする側がきちっと見ておかないと、いつの間にかその提言がうやむやにされて、各省庁ごとの別な形の審議会の結果みたいなところで濁されてしまう可能性もあるのかなという気がするんですが、そこはどうされるのですか。
(答)これまでも、例えば純粋な事業仕分けの場合には「再仕分け」という手法も用いさせていただきましたし、ある種、言葉が適切かどうかわかりませんけれども、再仕分けのように外部性、公開性の場所で仕分けを行うものとはまた別に、通告、要請といいますか、ここはおかしいんではないかというのは実際に私どもから各省に、その事業そのものに対して、仕分けの評価に沿っていない、改善をしてもらいたいということは、要請はこれまでもしています。
 ですから、その見える形、見えない形という手法はあるにしましても、今回の提言型政策仕分けも、しっかりと行政刷新会議が、その後を見ていくという姿勢は変わりません。
(問)すみません、もう一点、全然別件なんですが、これはもし大臣の耳に入っていた上で可能ならばなんですけれども、総理が外遊先の記者団との懇談の中で、消費税の引上げに関して、法案が通った後で、実際の増税を実施する前に、信を問うべきならばそのタイミングだと。要するに、総選挙は、その法案成立後から増税実施前だという認識を記者団の前で明言されたようなんですけれども、もしお考えがあれば、これについてどのようにお考えなのか。
(答)すみません。その総理の会見を直接聞いていないので、今、初耳です。
 ただ、いずれにせよ、消費税の扱いというのは、社会保障と税一体改革の中で、これまで党内でも相当熱い議論をしてきて、一つの固まりというか答えを出していますから、次はその制度そのものをどういうふうにするかという設計が始まると思います。
 その先に、では消費税は実際どういう形で法案で扱っていくのか、タイミングも含めて、内閣で一体となって決めていくことになると思いますので、現段階においては、いろんな選択肢はあると思います。恐らく総理は、その選択肢の中の一つに言及されたのではないかと思います。
(問)朝日新聞の三輪です。
 仕分けの関係で、国会議員の評価者の方々がいらっしゃいますが、この方々の今後の役割について、ちょっとお伺いしたくて、決まっている範囲で。
 今までの仕分けの経験がある方を基本的に選ばれたということなんですが、そうすると、これまでの仕分けでいろいろ議論の蓄積がある分野を、今度の仕分けでも任せるというようなイメージなのかどうか。
(答)基本的には、政務三役に入っておられた方については、担当していた分野ではないところに就いていただこうと思っています。
(問)その理由というのは。
(答)これまでもそうです。例えば長妻さんに入っていただいたときには、厚生労働以外の仕分け対象の政策を担当していただきましたし、そこは全く同じです。
(問)やっぱりそのほうが、よりもっと国民目線で仕分けができるという理由なんでしょうか。三役に入っていたほうが詳しいかなとは思ってしまうんですけれども、あえて三役をやっていたところじゃない省庁を担当してもらう理由というのは。
(答)例えば三役で御担当されていたときに御提案、あるいは継続性を持って決裁をされた政策もございます。それに対して外部性という形で仕分けを行うときに、果たして本当の客観的な外部性を持てるかという部分で考えまして、それ以外の政策をお願いすることになりました。

(以上)