古川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年5月29日

(平成24年5月29日(火) 9:21~9:28  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

おはようございます。
まず最初に、閣議に先立って行われました知的財産戦略本部について御報告をさせていただきます。
この知財戦略本部では、野田総理出席のもと、「知的財産推進計画2012」について議論をし、最終決定をいたしました。この計画は、知財イノベーション総合戦略と日本を元気にするコンテンツ総合戦略の二つの戦略を大きな柱とするものでありまして、有識者により構成される専門調査会におきまして、総計38回の検討を積み重ねた結果をまとめたものでございます。今後、この計画に基づきまして知的財産戦略を促進するための各種施策を関係府省とともに着実に実施するとともに、その進捗をしっかりとフォローしてまいりたいと考えております。詳細につきましては、知財推進事務局にお問い合わせをいただきたいと思います。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今の知財のお話なのですけれども、前年までのフォローアップをしていて、ぱっと見たところは結構丸が多いように思うのですけれども、これまでの取組についてはどのように総括されていらっしゃるのでしょうか。
(答)今回フォローアップを行いました187項目、2011年度中に取り組むべきものでございますが、その結果、大体9割は目標を達成しておりますが、残りは進捗は見られますが、さらなる強化や改善を求め、施策を充実させることとしております。全体的には計画は順調に進んでいるのではないかと思っております。専門会合などでも、これまでの取組については有識者議員の皆様からも評価をしていただいておりますし、また、今日も、今回まとめた計画も良いものであるから、しっかりやってもらいたいとのお話もいただきました。これまでもしっかりした取組を行ってきたと思いますけれども、引き続き国際標準化戦略あるいはコンテンツ戦略など着実に進んでいるものをさらに継続して取り組んでいくと同時に、新たに行う施策も今回大幅に追加しておりますので、そういう新たに行う施策についてもしっかり実行に努めていきたいと思っておりますし、また、実行の経緯や成果についても、今後ともしっかりフォローしてまいりたいと思っています。
(問)別件なのですけれども、かねがね年明け以降、かなり復興需要が出てきたとお話をされていると思いますけれども、株価だけ見ますと9,000円割れて今日も若干値を下げているようですが、そういう円高も続いていて株安になっている状況が続いていることについてどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)やはり欧州の経済状況が非常に不安定で先行きの不透明感が広がっていることによってリスクオフの動きが強まっている、その影響が非常に大きいのだと思います。国内の足元の景気については緩やかに回復しつつある状況にあるという認識をいたしておりますが、そうした海外の要因が為替動向や株価にも影響を与えているところが大きいのではないかと思っています。今後ともこうした欧州の情勢は、我が国にとっても景気下振れのリスクになりますので、引き続きしっかり注視をしてまいりたいと考えております。
(問)エネルギー・環境会議に関する話なのですが、昨日、経産省の総合エネ調が選択肢の取りまとめを行いまして、そろそろエネルギー・環境会議への報告が近いのかなと思うのですが、今後のエネルギー・環境会議でのスケジュール感について、春ごろに選択肢を示すという以前の予定だったと思うのですけれども、大分暖かくなってきて、暑くなってきて、もう春ごろではないかと思うのですけれども、今後のスケジュール感について伺いたいのですが。
(答)総合エネ調等で専門家の皆さんに集まっていただき、議論していただいて、それを受けてエネルギー・環境会議で検討することにしてまいりました。これまでも総合エネ調や原子力委員会、あるいは中央環境審議会、そうした審議会においてそれぞれの委員の皆様方が選択肢の原案取りまとめに向けて議論を活発に行い、熱心に行ってきていただいていて、当初私たちが想定したよりも少しずれ込んでいることもあって今の時期になってきているわけでございますが、取りまとめられたというお話が今ありましたが、まだそういう状況には至っていないのでありますけれども、少しずつそういう方向が見えてきているかとは思います。今後そうしたところでまとまってくる報告も踏まえてエネルギー・環境会議においては中長期的な選択肢の提示に向けた閣僚間での議論を行っていきたいと思っております。
(問)いつごろエネルギー・環境会議を始める、再開するというのはまだ言えない段階ですか。
(答)できるだけ早くやりたいと思っておりますが、それぞれの調査会や委員会、審議会等の進み具合を見た上で決めてまいりたいと思っております。

(以上)