古川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年3月13日

(平成24年3月13日(火) 8:46~8:51   於:院内内閣記者会3)

1.発言要旨

 おはようございます。私からは3点申し上げます。
 まず、パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合の開催につきまして、今日18時から官邸におきましてパッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合を開催する予定でございます。今日の議題は、宇宙についてであります。具体的には、世界の宇宙産業の動向、我が国の宇宙産業の現状、政府の宇宙産業への取組等について、民間の有識者であります佃和夫三菱重工業株式会社取締役社長、遠藤信博日本電気株式会社代表取締役執行役員社長にも御出席いただき議論する予定であります。詳細につきましては、会議終了後、官房長官が一元的に対応させていただく予定であります。
 2点目でございます。明日14日、コスト等検証委員会を再開いたします。コスト等検証委員会は、昨年12月に報告書をまとめた後、私が従来から申し上げてまいりました行政のイノベーションの一環といたしまして、計算式などを全て公開した上で、日本発のコール・フォー・エビデンスという形で意見を募ってきたところであります。2月20日に意見を締め切り、16の団体、個人から論文や新たな試算結果の提出をいただきました。明日の委員会では、それらの意見を委員の先生方にレビューいただくとともに、エネルギー・ミックスの選択肢ごとのコストの算出方法についても御意見をいただく予定であります。委員各位の御意見を踏まえて、エネルギー・環境戦略の選択肢ごとのコストについての検討を深め、今後の国民的議論、そして、この夏の革新的エネルギー・環境戦略の決定に向けた検討の土台となるデータ情報を提供してまいりたいと考えております。
 3点目でございます。先に成長ファイナンス推進会議の下に設置いたしました実行会議が先週開催され、資金供給源の拡大の観点から遊休資産の有効活用及び確定拠出年金の拡充について議論がなされました。その中で、休眠預金については、今後の検討を進める上で、まず第一として、預金者からの支払要求には応じる仕組みとする。第二に、過去の休眠預金に遡って活用の対象とはしない。第三に、然るべき法的措置を講じる、といった点を前提として、銀行に眠っている資金を成長マネーとして有効に活用しようとの観点から議論を進めることが確認されました。今後、実行会議は、4月にも予定されている推進会議等に向けて議論を詰めていくところであります。
 なお、休眠口座に関する問い合わせや、あるいは解約が続いているという報道等がありますが、もともと動いていないお金を動かすということが目的でありますので、こうした、いわば寝た子が起きたということは大変好ましいことだと思っております。是非必要なお金は使っていただいて、それが経済の活性化にもつながればと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)今の休眠預金の関係で、然るべき法的措置というのが具体的にどの様なものかということと、弊社の世論調査で休眠預金の活用について賛否を聞いたところ、賛成は49%あったのですが、反対が41%。この反対が4割あることについてどの様に思われるか、お願いします。
(答)勝手に預金者のお金を活用するということはなくて、必要な法的な手続はきちんと整備をするということであります。
 2点目は、休眠預金の活用について誤解があるようであります。先ほど申し上げましたように、預金者の皆さんから払い戻し請求があれば、きちんとお返しをする。また、法的な手続は活用する場合にはきちんととっていく。そして、この休眠預金の活用の対象として、新しい雇用や新しい産業、また新しい社会をつくることにつながっていく創業や起業、またNPOといったところを考えている。こうしたことをきちんとお伝えしていけば、そうした誤解は解けていけるのではないかと思っております。

(以上)