古川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年10月25日

(平成23年10月25日(火) 8:58~9:04  於:院内内閣記者会3)

1.発言要旨

 この週末、10月29日、30日の2日間、青森県に出張いたしまして、農業関係の視察、青森県の経済団体との意見交換会、そして番号制度のシンポジウムへの出席を予定いたしておりますので、御報告申し上げたいと思います。
 とりわけ、今回の農業関係の視察先は、本日、食と農林漁業の再生推進本部におきまして、基本方針・行動計画を決定いたしましたが、その中の農林漁業再生のための7つの戦略に盛り込まれた大規模化や六次産業化の先駆的な事例と聞いておりますので、関係者のお話を伺うとともに、しっかりこの目で見て今後の取り組みに活用してまいりたいと考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先週の金曜日に円高対策の取りまとめをされたと思いますけれども、その後、円が戦後最高値を更新しておりますけれども、最高値を更新したことについてどう思われるかということと、新たに何か対策としてお考えはあるかお聞かせいただけますでしょうか。
(答)対策の中でも書かせていただきましたけれども、現在、一方的に偏った円高の動きが続いているという認識に違いはございません。こうした状況が企業収益や輸出の下押し圧力になっていると認識をしておりますので、引き続き今後のマーケットの動向やその影響については十分に注視するとともに、必要なときには断固たる措置をとってまいりたいと考えております。
(問)今週、日銀の金融政策決定会合がありますけれども、こちらに政府の立場で出られる際に、これまでよりもニュアンスを変えたいということはございますでしょうか。
(答)日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換、連携の下、適切かつ果断な金融政策運営によって経済を下支えすることを期待しているということが一貫した政府の立場でございますので、その対応を見守ってまいりたいと考えております。
(問)あと1点、弊紙の報道で恐縮なのですけれども、衆議院の公務用のパソコンがサイバー攻撃を受けて議員さんの名簿等が盗み見されていたのではないかということを報じているのですけれども、これについて、セキュリティの観点上どう思われるかお願いします。
(答)報道は承知しておりますけれども、事実関係については確認中と聞いております。
 いずれにいたしましても、サイバー攻撃への対処は、国家の安全保障や危機管理上重要な課題であると認識をいたしておりますので、政府としては官民連携の強化も含め、その対処に万全を期してまいりたいと考えております。
(問)タイの洪水被害が日本企業でも拡大していますが、その影響についての御認識と、今後の対応についてお考えがあればお願いします。
(答)タイが特にASEAN地域などのサプライチェーンの中心になっているということもございます。ですから、日本企業への影響等、十分に留意していかなければならないと思っています。
 こうしたことが日本経済に与える影響もしっかり注視をしていかなければいけないと思っておりまして、経産大臣からも会見でお話があるかもしれませんが、タイの状況に対しては、政府としてもしっかりとるべき対応はとっていきたいと考えております。
(問)先ほどの円高の質問に関連してですが、円高対策が先週末に発表されまして、その後また最高値更新ということで、一夜にして状況が変わったわけですけれども、先週末に発表した対策に加えて、何か新たな対策を実施する必要は今の段階であると考えていらっしゃるでしょうか。
(答)まずは円高対策で決めたことを1つ1つ着実に出来るだけ早く実行していくことに尽きると思います。
(問)あともう1点、国家戦略会議ですが、月内に初会合を開きたいということで準備を進めていらっしゃると思うのですが、現時点での見通しを教えてください。
(答)委員の皆様方の日程もありますので、今、28日に開けるように調整をしているところであります。
(問)第1回は28日ということですけれども、第1回の議題あるいは進め方に関してはどう想定されているのでしょうか。
(答)今、日程調整をしているところであります。

(以上)