山岡内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年11月11日

(平成23年11月11日(金) 8:31~8:44  於:内閣府本府1階記者会見室)

1.発言要旨

 閣議はお手元のとおりでございます。
 閣議とは、直接関係がないんですが、閣僚が集まったところだったものですから、別件ですけれども、拉致の家族会の飯塚さんと全国協議会の会長の西岡さんから、要請文というのを文部科学大臣、外務大臣、拉致担当大臣、サッカー協会にも宛ててありますが、いただきました。
 それで、サッカー観戦に行った後、観光が何か含まれていると、この事に対する抗議と要請の文書でございますが、今日私も文部科学大臣と、外務大臣は御出張中なものでございますから、官房長官にこれを直接お渡しして、本来、北朝鮮の渡航自粛と、こういうふうになっているものをサッカーの見学ということについては、官房長官を中心に大所高所から御判断されたことについては承っているが、観光するということは、その趣旨にはそぐわないんではないでしょうかと、善処方お願いをいたしますと、こういうことを申し入れをして、十分検討していただくという御回答をいただきました。
 私からの報告は以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、自民党の石破さんがビデオを視聴されて、大臣が消費者大臣としてふさわしくないので、自ら辞任すべきだという発言をされているんですが、これに対して大臣の反論等があれば。
(答)それはこういう場で申し上げるのがふさわしいかどうかはわかりませんけれども、委員会できちっと申し上げておりますのは、まず第一に私自身の政党助成金等々に関する問題点は全くありませんし、またこれは献金の話ですが、いただいている先も合法な会社から合法でいただいていると。
 ただ、消費者担当として誤解を受けたくないので、私の意思で私が一方的にお返しを申し上げていると、こういうのがまず原点でありますけれども、もう一つは暫定的ということで、会長になって、その後辞めさせてくれと辞めたんですが、一応顧問ということで名前は残させてくれということで、それは一般的ですから、こういうことですが、そういう立場ですから、就任した以上、例えば向こうの案内でどこかで挨拶してくれという話はした覚えがあります、いつどこというのは覚えておりませんが。
 そして、例のビデオの件というのは、そういうこととはまた全く関係なく、プライベートの会だと、私が承ったのはプライベートの会で、自分たちのプライベートの会だから、みんなに対して激励をしていただきたいと。
 私は頼んだ人を激励する意味もあって、伺ったというものであって、行ってみたら結構随分大勢集まっているなと、こういうものであり、まさかビデオを撮るとも思っていませんでしたし、ですからそういうプライベートの会で激励をしてほしいということでお話をしたので、テレビに出演したとか、記者会見をしたとか、あるいはあちらの会社のイベントに出て宣伝をしたとか、そういうものではなくて、そこの皆さんの個人的激励をしたと。
 ただ、私は改めて抜粋を読んでみたんですけれども、無理やり頼まれたから、行って、その人の顔を立てて行って話した話で、ですからそれを公式の発言というふうには思ってはおりませんでした。
 ただ、そういうところでビデオでまたそういう時節柄、あの頃自民党さんが一生懸命私が国対委員長であった時代に攻め口を探していらした時ですから、そういうものを色々と取り上げて話題にしたのが2、3年前の話で、たしかあれは3年前の話ですから、ですからそういう点では、そのこと自体もまた違法のことをしているわけじゃないわけで、集まった皆様の激励をさせていただいたということで、外に向けて宣伝をしていたということじゃないので、それは国会議員ですから、私もいつも呼ばれると、この結婚式はだれの結婚式と、この人のことについては何と言えばいいのとか言いながら、何を望んでいるのかと、こう思いつつ、それは発言はしていきますが、かといってこの宣伝を対外的にしたというつもりもないし、そういうものではないと思っておりますから、こういう法律的に何の問題もないと、またプライベートの会と、そういうものをしかも違法性のない発言と、こういうことですので、そういうものですと、そういうことです。
(問)石破さんがおっしゃっている辞任せよという批判は当たらないというお話ですか。
(答)当たらないというか、私も国対委員長を随分長くやっていますけれども、こういう問題で辞任とか問責とかという事例は思い浮かばないし、また常識的に考えても考えられないと、こういうふうに思います。
(問)野党からの辞任要求に対して、総理からは何か。
(答)いえいえ、このことについては、総理からも他の閣僚からも党からも、一切お話はありません。私個人の問題と、こういう皆さんの扱いじゃないかと思います。
(問)横田めぐみさんが拉致されて15日で34年になるんですけれども、すごく長い時間が経つ中、めぐみさんだけではないんですが、被害者救出に向けて、色々な少しずつ情報も出ているようなんですが、改めて解決に向けての政府の姿勢、決意についてお伺いします。
(答)めぐみさんが拉致されて、既に34年ですから、御両親にも私も短い就任の間ですけれども、何度かお目にかかり、お話も伺いましたけれども、未だ救出できてないということについては、誠に申し訳ないことだと思っておりますし、その都度何とかしなきゃならないと、こういうことを噛みしめております。
 もちろん、めぐみさんだけではなくて、すべての拉致被害者の皆様の一日も早い御帰国を願っておりますし、そのためにはあらゆる手段を講じても実現をしていきたいと、こういう固い決意で臨んでおります。
 仰るとおり、色々な動きがあるようには感じられておりますし、私どもの色々な日頃の活動の中にも、動きが感じられると、大局的な政治の動きも含めてということは事実ですが、もちろん個々については申し上げることは控えさせていただきますが、しかし、具体的にこれという確証に至って申し上げているわけではありません。
(問)先ほどのサッカーの件で、十分検討したいと言ったのは官房長官の発言ですか。
(答)官房長官は十分に検討したいと。外務大臣にもよろしくお伝えくださいと。この話は一義的には窓口が外務省ですから。サッカー協会とも外務省が窓口でやっていることですから、またそれをコントロールしているのが官房長官でいらっしゃいますから。文部科学大臣はまたサッカーですから、御趣旨はよく分かりましたと、こういうお話でした。
(問)今日、閣議や閣僚懇談会で松原国交副大臣の拉致担当に関することについては、何か話題としてありましたか。
(答)その話は全くありませんでした。

(以上)