細野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年7月19日

(平成23年7月19日(火) 8:42~8:48  於:衆議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は、閣議に関して特段私のほうからはありませんので、御質問があればお答えします。

2.質疑応答

(問)今日、切替えに入る工程表について、閣議では何か御報告をされましたか。
(答)いいえ、閣議ではしておりません。今日夕刻ですね、原子力災害対策本部がありますので、その場所でお諮りしたいと思っております。
(問)発表は、その後ということに。
(答)そうですね。
(問)1点、明るい話題なんですけれども、昨日、なでしこジャパンが世界一になりましたが、大臣としての受け止めを。
(答)私も夜中起きまして見ておりまして、本当に心を揺り動かされる、そんな気持ちでありました。特に、後半の最後とですね、延長戦の最後で同点に追いついたあの不屈の精神は、あれは日本人で恐らく震災を重ねた人も多いと思うんですよね。本当に素晴らしい活躍でしたので、我々一人一人また頑張らなければいかんなと、そんな気持ちです。
(問)消費者問題なのですが、国民生活センターの吸収案について、消費者委員会が7月15日に意見書を出しています。それは、公開の場で新たな検討会を設置し、タスクフォースの検討が最終結果にならないことを明確にするよう求めていますが、これに対してどのように対応されるのでしょうか。
(答)消費者委員会のほうの議論の経過は報告を私も受けております。消費者庁のほうでまずはしっかり関係者の話を再度聞いていただきたいと思います。
(問)3カ所のシンポジウムでは、実績づくりにすぎないのではないかという批判の声が出ていまして、また国民生活センターの政策提言機能が失われている、削られているのではないかという問題では、本質的な議論がされていないのではないかという声も上がっているのですが、その点についてはいかがでしょうか。
(答)様々な声があることは承知をしておりますけれども、過去の様々な議論を踏まえて閣議決定で大きな方向性を出しておりますので、その中でそういった意見をどこまでしっかり受け止めることができるか、それをまずは消費者庁のほうでしっかりやっていただきたいと思っております。
(問)これから台風が来るんですが、原発に対する何か影響とか懸念とかというのはありますでしょうか。
(答)台風のコースは非常に私も気にしておりまして、大きな被害が日本全体にもたらされることがなければいいなと思っておるんですが、特に福島を直撃するというようなことがあると、本当にそこは万全の備えを現場はしているんですけれども、やはりいろんなものが飛び散るというようなこともですね、飛び散るというのは、周辺のがれきなどが、例えば一部移動するというようなことも全くないとは言い切れませんので、気にはしております。
 ただ一方で、この数カ月、随分と環境は整いましたし、現場は台風に向けても備えをしておりますので、万が一、台風が福島を直撃するということになったときも、原発そのものは問題ないと、大きなトラブルが発生することはないというふうに私は見ております。
(問)午後に原子力災害対策本部があるんですが、牛の件で週末もまたいろいろ出てきましたが、それについてまた何か話し合う予定とかは……。
(答)牛肉の件は、原災本部で議論をする前に、様々、関係省庁で今やっておりまして、福島県に対する、出荷の問題も含めて時間を置かずにできるだけ方向性を出すべきだと思いますので、そういう議論は、原災本部の議論を待たずに行われているというふうに承知しています。
(問)今日その答えが出る予定ですか、出荷の。
(答)まだ最終調整中です。
(問)更に牛肉問題で消費者に不安が広がっていますが、これについては。
(答)暫定規制値ではありますが、それを超える牛肉が出回ったということですので、消費者の皆さんが不安を持たされるのは、これはもう本当に自然なことですので、しっかり対応しなきゃならないと思いますね。
(問)以前の会見で、少しぐらい食べても人体に影響がないかのような御発言でしたけれども、それに関しても、やはり不安が広がっています。その辺は消費者にどのように説明していかれるのでしょうか。
(答)少量食べても健康に不安がないというのは、消費者の皆さんに、その意味での安心感を持っていただくという意味で、必要な発言だったと思っていますし、今もその認識は変わっていません。ただ、規制値を超えるものが出回ったこと自体は問題ですので、そこはもう政府の責任でしっかりとやっていく必要があると思います。ですから、規制値を上回ったものが出回ったことがいいと言っているわけではなくて、それはしっかりやらなければいかんと。ただ、例えばそれを少量、それこそ申し訳ないことに口にされた方がいらしたとしても、それ自体で大きな健康被害ということではないので、そこは安心していただきたいと、そういう意味での不安は持っていただく必要はないということです。
 ただ、繰り返しになりますが、そこだけを切らないで欲しいんですが、出たこと自体が問題ですので、それはしっかり対応いたします。

(以上)