蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年4月12日

(平成23年4月12日(火) 9:30~9:35  於:参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 先週の金曜日から、公正取引委員会も新たに受け持つことになりました。その関係で、1点だけ御報告を申し上げますと、この夏の電力の需給バランスを維持するためにも、企業、家庭に節電のお願いを政府としては要請をしています。特に大口の電力需要家に対しては、平時に比べ25%の削減計画を定めていただきたく今お願いをして、各企業、あるいは業界団体で今、御検討されていると思います。
 公正取引委員会として、独占禁止法についての考え方を昨日ホームページに掲載をいたしました。例えば、企業間同士で操業が重ならないように休日をそれぞれずらして取得をするであるとか、あるいは操業が重ならないように時間帯をずらすということ、同業者間でもそういうことを行うことは、独禁法上問題がないというように考え方を示していますので、是非参考にしていただければと改めてお願いをします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)震災1カ月を迎えました。この間、電力需給や食品安全といった全国の国民に関係するところを担当されてきましたけれども、この1カ月の震災への対応を振り返っていただいて、どのように今お感じになっていますでしょうか。
(答)まだ振り返る段階にはないと思います。1カ月というのは、確かに日数的には一つの区切りかもしれませんが、やはりまだ大きな余震が続いている、特に被災地においての御不安というのは幾ばくかと推察をいたしますので、振り返ることをせず、まず適時適切に求められることをしていきたいと思います。
(問)一方で、統一地方選なんですが、こちらで民主党はかなり議席数を減らしています。これについては、原因と、あるいはどういった結果だと受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)まずは、一義的には党で判断をされることだと思っています。
(問)昨日、政務三役会議で、食品安全委員会の組織について在り方を検討してほしいという指示を出されたようですが、改めてですが、どういう狙いと、目的というのをちょっと教えていただけないでしょうか。
(答)幾つもの目的に沿って、それぞれの調査会が設けられているんですけれども、私が担当してこれまでの経緯を見たところ、例えば随分と結果が出るまでに長期に及んでいるもの、もちろんその性質によって長期間に及ぶものもあるんでしょうけれども、特に今回のように放射性物質に関する基準の諮問を受けたときの評価をするときには、迅速というのがやはり求められますので、他のチームにおいても、もっと迅速にできないんだろうか、あるいはもう少し整理、統合できないんだろうか、もっと機動的な食品安全委員会に組み替えることができないのかと思って、副大臣にそれを指示しました。
(問)共同通信の岡ですが、復興のための財源についてなのですが、PFIの活用とか、復興宝くじの活用については、考えられるのでしょうか。
(答)復興宝くじの活用については、震災直後に私から片山総務大臣に既にお願いというか、依頼をしていて、総務省内で検討しているというように聞いています。PFIは、この国会に改正法案を政府として提出をしています。より使い勝手がいい内容になりますので、是非一日も早いお認めをいただくことによりまして、今回の震災の日本再生、復興に確実に使い勝手のいいものになると思いますので、PFIはより積極的に使っていただきたいと思っています。
(問)福島原子力発電所の事故に関して、レベルを7に保安院のほうで引き上げて、会見するという報道があるのですが、それに関しての大臣の見解はいかがでしょうか。
(答)その報道自体まだ把握していません。
(問)この週末に大臣は現地に入られたと思うのですけれども、直接御覧になって、改めて一番強く感じたことはどんなことでしょうか。
(答)特に福島に行かせていただきましたので、他の被災県と違いまして、原子力発電所による影響が色濃くありますから、やはり家に早く帰りたいという悲痛な声を聞いてまいりました。政府としては、やはりその声に対してしっかりと情報を出していく、様々な風評が出ないようにファクトを伝えていく、このことの大切さを痛感しています。

(以上)