蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年3月8日

(平成23年3月8日(火) 8:49~8:55  於:参議院本会議場中庭廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 今日は、閣議の前に、私から官房長官にお願いをしていたフィルタリングの普及に関する関係閣僚懇談会を開きました。
 先月、警察庁が覆面調査をした結果を発表しまして、携帯電話販売店の4割がフィルタリングの必要性について適切な説明がなされていないという、ちょっと驚くデータがありましたので、特にこの時期、子どもさんたちが入学、あるいは卒業する時期で、携帯を手にする機会が極めて高くなります。子どもの持つ携帯が有害サイトにアクセスできない、あるいは様々ないわゆるサイトからの犯罪に巻き込まれないためにも、フィルタリングは是非、しっかり親御さんにもその必要性について認識をしていただきたいし、販売店さん、あるいは携帯電話事業者さん、全員が一体となって、子どもたちを犯罪被害から守るために御努力をいただきたいと、総務省、経産省、文科省、警察庁各大臣に御要請をさせていただきました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)まず、仕分けについてお伺いしたいんですけれども、閣議前の冒頭のところでも、菅総理から言葉をかけられていましたけれども、今日の閣議、閣僚懇で、昨日まで行った規制仕分けについて、何か発言等あったんでしょうか。
(答)詳しくは官房長官にお伺いいただければいいと思います。私からもお礼と、これから3月末にかけて取りまとめを行いますので、改めて協力のお願いはしたところです。
(問)今後、実効あるものにしていくために、政府の仕分けの結果をどう実行していくかというところが問われると思うんですけれども、そういった意味では、どのように昨日までの結果を政策実行に移していくお考えでしょうか。
(答)第1クールのまとめの時もそうでしたが、やはり政務三役、特に副大臣、政務官折衝でほぼ解消してきていますので、仕分けの評価結果並びにそれ以外の分科会で御議論いただいた中間報告の規制も全て3月末をめどにまとめたいと思っています。
(問)次に前原大臣の辞任の件でお伺いいたしますけれども、今日の閣僚懇等で何か前原大臣の辞任の件について発言等ございましたでしょうか。
(答)なかったです。
(問)蓮舫大臣御自身としては、今回の事態、政権運営にどういった影響を与えると思われますか。
(答)政権に入っている立場ですので、客観的にそこは判断をするのは差し控えさせていただきます。
(問)総理の専権事項でありますけれども、後任の人事に着手しております。一日も早い外務大臣の起用を官房長官も言っておりますけれども、どういった人材が適任と思われますでしょうか。
(答)やはりそれは外交の知識、様々な知見を有している方に尽きると思います。
(問)最後に都知事選のお話なんですけれども、東国原前宮崎県知事が出馬の意向を固めるという報道がありますけれども、どう捉えられていますでしょうか。
(答)選択肢は多いほうがいいと思います。ただ、東京都の知事ですから、そこにおいては東京都に対する思い、あるいはお育ちとか、そこで出身された方とか、いろいろな方がもっと出るのはいいんじゃないでしょうかね。
(問)フィルタリングに関してなんですけれども、大臣としては、今後こうやって携帯販売代理店とか、そういったところに絶対周知させなきゃいけないという、そういう法律とかそういったことを作っていくとか、そういう考えとかはありますでしょうか。
(答)現段階でも、青少年インターネット環境整備法で携帯電話のフィルタリングは義務付けられています。
(問)その周知徹底を受けて、こういう対策を、案を作られたんですけれども、それに向けての意気込みとしてはどういうことを。
(答)特に携帯電話の場合は、未成年者が購入する時に保護者がいなければいけませんので、その携帯を受け渡す、受け取る時の、そこが本当に大きな接点ですので、その段階でしっかりフィルタリングの大切さを教えていただける、親御さんにも周知していただけるのが、本当に大事だと思っています。
 今回の調査の中では、例えばアクセス制限が小学生用とか、中学生用、高校生用なんですけれども、子どもがゲームやりたいと親が言ったら、そうしたら事業者、あるいは販売店が、「では小学生のお子さんでも中学生まで広げましょうか」というようなやりとりがあったような報告もありました。こういうのは絶対あってはいけないと思いますので、是非販売店さんの販売をされる方たちの意識も高めていただくと同時に、親御さんにもフィルタリングのない、アクセスし放題のネットの世界の危険性というのは是非御理解をいただきたいと思います。
(問)すみません、質問が戻って恐縮なんですけれども、外務大臣が短期間で交代することになったことについては、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)外務大臣が短期間でも、総理が短期間でも、我が国の国益に大きな影響があると思います。
(問)すみません今、閣議後に(官房)長官室に残られていたと思うんですが、片山大臣含めて、どのようなお話をされていたのでしょうか。
(答)私から言うべき内容ではないです。

(以上)