与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年5月6日

(平成23年5月6日(金) 11:42~11:48  於:合同庁舎第4号館4階共用408会議室)

1.発言要旨

 閣議は案件どおりで短時間に終わりましたが、その後、原子力災害、震災等の災害の合同会議がありまして、それなりに時間がかかりました。特段、両会議、合同会議も御報告すべきことはございません。
 以上です。

2.質疑応答

(問)最初にマーケットについてですが、5日、ロンドン及びニューヨークの外国為替市場で一時79円台をつけるという円高が進みました。背景としては、米国経済の先行き不安ということも指摘されておりますけれども、今日の日経平均も220円以上下げる場面もありましたが、こういう一連のマーケットの動きについて、現在どういうふうに御覧になっていますでしょうか。
(答)レベルの問題は市場で決まるので特段コメントはありませんけれども、あまり乱高下していただいては困ると思っております。
(問)昨日のアメリカのダウ平均株価も139ドル安で終わっていまして、指摘されているところでは、失業保険の申請件数が増加したりしてアメリカの雇用環境について不安が高まっているということなんですが、アメリカの景気の先行きについてはどのように御覧になっていますでしょうか。
(答)アメリカの景気、経済のあり方については、今週号の「ロンドン・エコノミスト」の巻頭論文を参考にお読みいただければと思います。
(問)昨日、総理のところに細川大臣と一緒に行かれたと思うんですけれども、どういう用件で、どういうお話をされたんでしょうか。
(答)前からたっぷり時間をとって御説明をしなければならないことがありまして、それは厚生労働省も厚労案を叩き台として出すということになっていまして、それが出来ましたので細川大臣が総理に御説明すると、その場に私も陪席をしたということで、一応厚労案を来週、皆様方に発表いたします。ただし、これは最終案ではなくて、叩き台として出すということでございます。可塑性のあるものでございます。
(問)昨日、総理に御説明された厚生労働省案なんですが、来週の時点では、必要な財源等が入らないのではないかというような観測もありますが、財源まで含めたものが来週までに出るという認識でよろしいんでしょうか、それとも財源のところは省いた大まかな全体像としてだけ出るんでしょうか。
(答)来週までのお楽しみ。
(問)重ねての質問で恐縮なんですけれども、金融市場の件なんですけれども、確かにレベルは市場で決まることではありますけれども、この連休中に、日本が休みの間に、アメリカ株で2%、原油は10%、銀に至っては20%大きく下落しています。ちょっと変動が大きいようなので、出来ましたらこの状況分析といいますか御所見を少し、何が起こっているのかとお考えをお聞かせいただけませんか。
(答)それは世界中の人が疑問に思っているところでして、リーマン・ショックの後、あの問題は大きかったですから、そんなにきれいに片づいているはずもない、そういうものもありますし、それからやはりヨーロッパのソブリン・リスクも大きいですし、アメリカの連邦準備のバーナンキさんが何を考えているのとか、あるいは、色々な要素が絡んでいます。しかし、円高だけに関して言えば、円の独歩高というよりは、ドルが安くなっているというふうにも考えることが出来るのではないかと思っています。

(以上)