与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年5月2日

(平成23年5月2日(月) 17:13~17:21  於:合同庁舎第4号館4階共用408会議室)

1.発言要旨

 閣議は案件どおりで、特段、御報告することはありません。

2.質疑応答

(問)今日、第1次補正予算が成立しました。4月28日まで、提出までにかかったということに対して、もうちょっと早く提出出来なかったのかという声もあります。一方で、最終的に与野党、早期処理という形でまとまったということになるのですが、これまで1次補正を編成するまでのプロセス、その中身の成果について、改めて大臣として受けとめをお願いします。
(答)お金に不自由したわけではなくて、予備費が十分ありましたから、その間、必要な支出は出来たわけです。補正に当たっては、やはり各党との協議も必要であったわけですから、私は十分迅速な対応であったと思っています。
(問)予算絡みですが、昨日、野田財務大臣が2次補正の編成に当たって、社会保障と税の一体改革の成案を得てからの対応になるということを表明されたのですけれども、一体改革と2次補正のスケジュールが密接に絡んでくるという御認識なのですけれども、今後、社会保障と税の一体改革について、更に前倒ししたりとか、あるいは6月末と言っているスケジュールについて、補正との絡みで何か影響があるのかどうか。
(答)我々が約束していますのは、6月中にということだけでして、それが6月の早い段階になるかどうかということはまだ決まっていませんから、その辺は十分機動的に対応が出来ると思っております。
(問)今日、アメリカのオバマ大統領が、アルカイダの指導者のビンラディンを殺害して、遺体もアメリカの管理下にあるという発表をしました。2001年の9.11以来、アメリカにとってはテロの指導者ということで標的にしてきたわけですけれども、このビンラディンの殺害ということをどう受けとめていらっしゃるか。今後の国際的なテロ情勢について、どういう影響を与えるかについて、どういう御認識をお持ちでしょうか。
(答)1つは、テロとの戦いに一つのけりがついた出来事だったと私は思っております。
 その後の中東の情勢がどうなるかどうかというのは、私の知識では、何か申し上げることはございません。
(問)今後の中東情勢だけではなくて、例えば日本の経済に与える影響ですとか、その辺、これから多少、流動的なところも出てくるかと思うのですけれども、どう御覧になっていらっしゃるでしょうか。
(答)そこまで分析はしておりませんけれども、これがマイナスの影響があるということは、とても考えづらいことだと思っています。
(問)2点お伺いします。
 1つは、先ほど、6月中ということを約束していて、早い段階なのかどうかということは、これからいかようにも対応出来るというふうに仰ったかのように思うのですが、これは要するに、前倒しも視野に入れているという受けとめでよろしいのでしょうか。
(答)ですから、これは与党の中での議論とか、各党の御意向とか、色々な変動要因はありますけれども、事務的な準備としては機動的に対応出来ると。ただ、政治的に物事に決着がつくかどうかというのは、やはりまだ分からないということです。
(問)もう1つなんですが、2次補正なのですけれども、これは会期の延長と絡んでくると思うのですが、早くやるということであれば、今国会を延長して、今国会の会期の中に2次補正を出すということも考え得ると思うのですが、その辺のスケジュール感の中で、延長しても今国会に出したほうが良いというふうにお考えになりますでしょうか。
(答)2次補正を出すに当たっては、やはり財源をきっちり示す必要があるということで、野田大臣も多分、その辺のことを心配されているのではないかと思います。国会の延長問題とかそういうものは、閣僚としては全く分からないという世界です。
(問)6月に出す、税と社会保障の一体改革の成案と、今、議論されている復興に伴う財源のところの議論のリンクの仕方なのですが、税・社保の議論と復興財源の議論を切り離すべきだという意見がある一方で、切り離しては議論出来ないという意見も双方あるかと思うのですが、大臣、1次補正が成立した今の段階の認識としては、6月の段階で復興財源の議論というのは、この税・社保の一体改革の中でどの辺までやるべきだと考えていらっしゃるか、その辺の御認識を。
(答)その辺が頭の使いどころだろうと思いますけれども、先日も申し上げましたように、まだその点については頭を使っていないということです。
(問)と申しますのも、野田財務大臣の発言をそのまま受け取ると、やはりある程度、財源論は6月の成案の中で入れ込まないと、2次補正になかなか繋がっていかないのではないかという気もするのですが、2次補正に繋がるには、そこも議論しないと。
(答)野田大臣の発言を解釈するほど能力がありませんので、申し訳ないですが。

(以上)