玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年3月1日

(平成23年3月1日(火) 11:00~11:08  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、総理から、本日未明予算が衆議院通過をしたことに対して、各閣僚の尽力に感謝するというお話がございました。
 私も最初の関門を通過したということではないかと思っておりまして、引き続き、参議院の予算委員会の予算案の審議、そして、関連法案の審議を通じて、予算関連法案の一刻も早い年度内成立のために全力を尽くしたいと考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)衆議院本会議で民主党会派を離脱された16人の方が欠席されました。それについては、大臣はどのように評価していますか。
(答)予算案ですから、大変残念なことだと思います。やはり政党としては、一定のけじめが必要になるのではないかと考えております。
 本日、臨時役員会が開かれると聞いておりますので、その場で幹事長から提起があるのではないかと想像いたします。
(問)関連法案に関連して、子ども手当について岡田幹事長が、公明党が主張している児童手当の拡充について理解を示す発言をしています。
 子ども手当に対する所得制限も今後、検討課題に入ってくると思いますが、所得制限及び子ども手当法案成立に向けた今後の見通しについて大臣のお考えがあればお聞かせ下さい。
(答)所得制限は、本来、民主党がこだわりたいところであると思いますけれども、そういった修正等の具体的な中身について言及するのは、まだ機が熟していないという感じを私自身は持っております。
 一般論として申し上げれば、やはり4月の段階で、国民の皆さんが困らないように、生活を守れるように、あるいは混乱を生じさせないようにするために、政府・与党は第一義的な責任を負っているわけでありますので、さまざまな知恵とか、可能性を探るということが必要なことであると思います。
 ただ、具体的な事項については、まだ機が熟していないという感じを持っております。
(問)とはいっても、衆議院でこれから審議が始まると思いますが、スケジュールはどのようにお考えでしょうか。
(答)これも、現時点ではまだ機が熟していないと申し上げざるを得ない状況ではないかと思います。
(問)衆議院を通過する前に何らかの手当が必要だと考えればいいのですか。
(答)このことも含めて、さまざまな可能性があり得るのではないかと考えております。
(問)子ども手当ですけれども、公明党とか野党が呑めるような案に修正するとなると、民主党の中でまとまるかどうかということがあると思いますが、そのあたりの調整はどう取り組むのでしょうか。
(答)子ども手当法案もそのままであると、野党の皆さんに賛成していただけないということは、はっきりしているように思います。
 ですから、さまざまな知恵、可能性、こういったものは探らなければいけないということではないか。最後は、政治判断ということになるのではないかと思います。
(問)党内をまとめる自信はありますか。
(答)ですから、先ほど申し上げたように、具体的な中身については、私自身政府にも入っている立場で言及するのは、まだ早いと思っておりますし、同時に、まとめるような案に、あるいは、まとまるような案にしていかないといけないと考えております。
(問)子ども手当に関連しまして、所得制限を設けた場合、6月支給というのは可能でしょうか。それとも支給が遅れることになってしまうのでしょうか。
(答)そういった具体的なことについては、技術的なことでもあるわけでありますけれども、今、言及するとさまざまな誤解を招きますので、まだ機は熟していないということだけ、今日のところは申し上げておきたいと思います。
(問)大学の入学試験でインターネットを使った悪用事件が相次いでいますけれども、科学技術政策担当大臣としてどのようにお考えですか。
(答)いわゆるIT化が進めば進むほど、そういった問題が一方で起きる蓋然性が高くなるという側面があると思います。イタチごっこになりかねない問題ではありますけれども、そういったことをきちっと防ぐ手だてをしていかなければいけないと思いますが、今回の入試の問題は、やはり根本はモラルの問題ではないかと考えております。
(問)衆議院の予算審議が一段落というか、ある程度終わったのですけれども、1カ月閣僚席から見て、中井委員長の仕切りというのは、どのように見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)とても個性的で、かつ迫力満点の仕切りで、あれだけの年数、国会に議席を持っている国会議員の一つのキャリアがなせるわざかなと思います。

(以上)