玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年2月10日

(平成23年2月10日(木) 16:50~16:56  於:官邸3階エントランスぶら下がり)

1.発言要旨

 本日の閣議は、御報告するようなことは特にはございませんでしたが、閣議以外の案件で2つございます。
 1つは、「開国フォーラム~平成の開国と私たちの暮らし」というテーマで、全国9カ所でフォーラムを開きたいと考えています。私を始め、関係の副大臣などがそれぞれ分担をして、9カ所回らせていただきたいと考えております。第1回目は、もう既に発表されていますけれども、2月26日に埼玉でということになります。
 もう一つは、科学技術振興調整費を使いまして、新燃岳についての緊急調査研究をすることにいたしました。特に現在も火山観測が行われておりますが、火山噴火の直前把握という点では不十分だったのではないかということがありまして、急遽ではありますが、科学技術振興調整費を使って、噴火情報の事前提供、あるいは降灰情報の提供など貢献できるようにということで指定しました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)閣議の直前に小沢元代表と菅総理が会談をしておったわけですけれども、閣僚懇談会などでそういった報告はありましたか。
(答)ございませんでした。
(問)来週の役員会に向けて、この問題についての大臣の所感を改めてお願いできますでしょうか。
(答)これは基本的に幹事長に一任されていると聞いています。幹事長の考え方をまだ把握しておりませんので、まずは把握したいと思います。
(問)予算関連ですけれども、予算の「製造」の責任者であり、かつ「営業」という観点から、社民党との話し合いの現状と展望についてお願いします。
(答)幹事長から指示がございまして、先ほど阿部知子政審会長とお会いしました。今日、社民党が民主党からの申し入れに対して協議に応じるという答えを出されたということでございました。本日の会談では、来週前半から正式な協議を、できれば2対2、私と城島政調会長代理、そして又市副党首と阿部政審会長でさせていただくことが決まりました。基本的には打ち合わせ、段取りでございます。
(問)現時点で、内容について踏み込んだやりとり、あるいはこちらから投げたボールというのはあるのでしょうか。
(答)いえ、本日は問題意識をおっしゃっていただいたということで、現時点で外に申し上げるようなことはございません。
(問)社民党との協議では、大きな項目として普天間と法人税があるわけですけれども、今日はその細かい話はしていないということですが、この2つは修正する余地があるのかどうか、大臣の現時点での所感をお願いします。
(答)いずれにしても、今日の意見交換は、公表するのは適当ではないということに、相談してなりましたので、本日の段階では何も申し上げることはありません。来週前半から正式に議論したいと思います。
(問)実を結ぶような予兆というか、お考えはいかがですか。
(答)見通しはわかりません。予算案も、また予算関連法案も、それぞれあると思います。
(問)閣議後、ちょっと残っていらっしゃったのはなぜでしょうか。
(答)先ほどの件を幹事長に御報告するために電話をしておりました。
(問)厚生年金の加入の関係で、与謝野大臣が非正規雇用への拡大という発言をされていたと思いますが、どうお考えですか。
(答)私は聞いておりません。
(問)一元化の議論の中での話ですけれども、非正規雇用への拡大という趣旨は、大臣御自身はどのようにお考えになりますか。
(答)私としては、いつも申し上げておりますけれども、最終的に時間がかかっても、民主党がこれまで言ってきた一元化、そして所得比例年金、最低保障年金、こういう基本的な考え方というのは最終的にやはり大事にしたいという思いがございます。ただ、その過程の中で、企業を取り巻く環境は大きく変わっております。おっしゃったとおり、非正規雇用の問題というのが大きな社会問題になっています。かつてはいわば企業が人生前半の社会保障をある意味持っていただいていたようなところがありましたけれども、雇用が流動化していますから、当然、非正規雇用の扱いというものは大事な一つの論点になるだろうという認識です。

(以上)