玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年1月28日

(平成23年1月28日(金) 9:42~9:48  於:院内閣議室前ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日は、閣議の前に、総人件費に関する関係閣僚による会合がありまして、私もメンバーの一人として参加いたしました。総人件費削減の問題に関して、これからの進め方について確認をしたところでございます。その後、閣議で関係閣僚会合の進め方について、総理から改めてそのように進めるようにという指示があったところでございます。特に、中身的には、全く異例の措置でありますけれども、今度の通常国会に、いわゆる給与を引き下げる法案を提出するというところから始めていく。そして、給与だけではなく、定員あるいはその他の課題等々について、どういう取組をしていくか一定の確認をしたということでございます。詳しくは、総務省のほうに聞いていただければと思います。
 このほか、閣議では、それぞれの担当大臣から消費者物価指数のことや失業率の話がございました。閣僚懇談会では、総理からは、1つは昨日の本会議終了後の発言について、「詳しく聞いていない」という意味だったので、別に格付に詳しくないということではないという話がございました。また、ダボス会議に行くが、危機管理、また新たに火山のことがあるので、万全を期してほしいということでお話があったところでございます。
 最後に、担当大臣として申し上げておきたいのですが、「こうのとり」が、無事、ISSにドッキングしました。物を大切に運ぶのがコウノトリだということでありまして、ロケット技術だけではなくて、衛星技術の高さも今回示したというか、ミッションをしっかり果たしてくれていると思いまして、喜んでおります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)来週から、予算委員会がいよいよスタートします。冒頭から、野党側の欠席も予想されますが、大臣が野党側に対して、審議に応じてもらう形でお互いに望むものというのは何でしょうか。
(答)これはもう、建設的な話し合い、その一言に尽きると思います。今回、スタンダード・アンド・プアーズの格付引下げの主因の一つは、予算関連法案、そして予算案が国会を順調に通過するのかしないのかということに対する不安だとプレスリリースもなされているわけでありますから、やはり一刻も早く建設的な、前向きな話し合いをして、予算案、予算関連法案について、しっかりと期限の中で対応していくことが大切ではないかなと思います。
(問)格付引下げに関連して、スタンダード・アンド・プアーズはそういう主因を説明しているのですが、大臣御自身はどのような受けとめ方をされていますか。
(答)民間の一つの格付ではありますけれども、実際に分析した方々が、そういった予算関連法案についてどうなるのかということについての危惧を語っているわけでありますから、一刻も早く前向きな議論をし、しっかり国民の生活、そして景気に支障を来さないように対応していくことが大切だと思います。やはり、丁寧な話し合いが必要なのではないかと思います。
 今、デフレ脱却が特に大事な時期でありまして、だいぶCPI、消費者物価指数も、ある意味順調に、我々が政権交代したときは、マイナス2.5くらいだったと記憶していますけれども、今、ゼロまで来つつあるということでございますから、しっかりとデフレ脱却を確実なものにするためにも、予算案、予算関連法案は大切だと思います。
(問)先ほどの続きで、総理から昨日の「疎い」という発言について御説明があったようなのですけれども、やはり野党側から批判等の材料に使われてしまうのではないかという懸念もあるのではないかと思うのですが、その辺について、今後の国会審議などへの影響についてはどう思われますか。
(答)それは、総理御自身が説明されれば分かっていただけるのではないかと思います。本会議直後でまだ詳しく聞いていないという意味だったのではないかなと思います。あまり心配していません。

(以上)