岡崎内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月12日

(平成22年11月12日(金) 8:41~8:50  於:参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、閣議におきまして、私のほうから11月21日の「家族の日」及びその前後1週間に実施する「家族の週間」について発言をいたしました。これは、子どもと子育てを社会全体で応援するということと、子どもが主人公というチルドレン・ファーストの実現を目指して、家族や家族を支える地域の大切さについて理解促進を図るということが目的でございます。今年は、秋田県におきまして全国大会が開催されますが、関係府省や地方公共団体と連携をいたしまして、さまざまな行事を行う予定でございます。
 また閣僚懇談会におきましては、本日11月12日から25日までの2週間にわたりまして、「女性に対する暴力をなくす運動」について閣僚各位に御協力をお願いいたしました。あわせて女性に対する暴力根絶のシンボルであります、私が今こちらにいたしておりますこのパープルリボンを閣僚各位にも着用してくださいますように配付をいたしました。御協力をお願いしたところでございます。
 この運動は、関係省庁や女性団体等との連携、協力のもとで配偶者等からの暴力、そして性犯罪、売買春、人身取引など女性に対する暴力の問題に関する取り組みを一層強化するとともに、女性の人権尊重のための意識啓発を図るものでございます。
 運動期間中は全国各地で関連するさまざまな取り組みが行われます。その一環として、この運動の最終日であります女性に対する暴力撤廃国際日に当たる11月25日、パープルリボンにちなみまして東京タワー、京都タワーをパープルにライトアップするということになっております。詳細は内閣府の男女共同参画局のほうにお問い合わせをいただきたいと思います。
 また、本日の視察予定についてお知らせをしたいと思います。
 障害者の皆さんが地域で生活できることを支えるものは働く現場ではないかと思っております。この大切な役割を果たしております施設をぜひ拝見したいということで、本日午後、豊島区にあります障害者の方が実際に働いておられる作業所を視察する予定になっております。
 今回の視察では、精神障害のある方が中心となって運営をされておりますカフェに実際に参りまして、当事者の皆様から直接お話を伺うことになっております。今後とも、障害当事者の皆さんの声をしっかり聞いて、また障害者基本法の改正に向けて、一生懸命に知恵を絞り、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 最後に消費者庁案件ですが、昨日、医療機関ネットワーク事業について公表いたしました。
 医療機関ネットワーク事業は、消費者庁と国民生活センターが連携をして、医療機関の協力を得た上で、消費者事故の発生状況などの詳細情報を収集して、同じような種類、そして類似事故の再発防止につなげていこうという取り組みでございます。12月から情報収集を開始できるように、鋭意準備を進めてまいります。
 私のほうからは以上でございます。

2.質疑応答

(問)秋田の津谷弁護士の事件で、秋田県警本部長が県議会である程度責任に言及されましたけれども、今わかっている状況を踏まえての大臣の御評価を伺えますでしょうか。
(答)この事件につきましては、私は消費者庁の担当大臣でもございますけれども、津谷弁護士が日弁連の消費者問題対策委員長でもいらっしゃいまして、消費者庁をお訪ねになり、大変熱心に地方消費者行政についてお話をされていた、その姿が大変印象的でございまして、心からお悔やみを申し上げ、御冥福をお祈りしたいと思っております。
 それが今の気持ちでございますが、秋田県警察本部長がこのときに発言をされたのは、多分駆けつけました警察官が1分半の間に行われたその状況に、一生懸命対処をしたということを表現したいからそのような表現だったと思っておりますが、現実はその命を守ることができませんでした。
 そのことは実は、警棒でありますとか、所要の持っていかなければならない様々な道具をその現場には持っていっていなかったというようなことの指摘もございました。そのことは反省をしなければいけないと思っております。
 秋田県では、8月31日に警察本部のほうからは、各担当の部署に、こういう問題が起きたときのためにということで通達を行ったばかりでございまして、9月2日に現場において取り組む警察官に対して、この通達された内容について知らせたばかりでもございました。
 秋田県警察本部長も県議会において、警察の責務が十分に果たせなかったことについて反省をしなければならない旨を明らかにしておりまして、反省点も踏まえまして、今後十分な対策が講じられるように、警察を督励してまいりたいと思います。
(問)尖閣の映像流出に関しての、警察と検察による聴取が続いていますけれども、大臣は現状についてはどのような御所見をお持ちでしょうか。
(答)ただいまそれは捜査中ということでございますので、お答えを差し控えたいと思います。
(問)今までの国家公務員法違反についての罪に問えるか問えないかという議論もかなり出ていて、固まっていないのではないか、そんな中で事情聴取しているので、今後逮捕ができるのかできないのかという論議もありますけれども、それについては大臣はどのように。
(答)それも含めまして、ただいま調査中でございますので、お答えを差し控えたいと思います。

(以上)