松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年6月3日

(平成23年6月3日(金) 10:55~11:11  於:第5合同庁舎25階会見室)

1.発言要旨

 発言がございます。
 岩手県において水産加工品や原材料の水産物が腐敗をして、先週くらいからずっとテレビでも報道されておりましたけども、今週になって私の方も急ぐようにという指示をしまして、現在岩手県の方では海洋投棄のための準備が開始されて、環境省としては処分に間に合うタイミングで告示を発出したいと思っています。昨日、清水現地対策本部長が現地入りをして陸前高田・大船渡・大槌の市長と面会をし、実情を把握した上で、当面の対策に関する助言を実施をしております。どういう海域でとかいうこともいろいろあろうかと思いますので、対応しているところです。
 以上です。

2.質疑応答

(問)菅首相が昨日、大震災や原発事故の対応に一定のめどがついた段階で退陣する意向を示しました。まずはこのことの受け止めをお願いします。
(答)よく決断されたというふうに思っておりますし、そういう意味では、復旧復興をめどにとか、二次補正をめどにということを言われたということは、私も二次補正急ぐようにというふうに申し上げておりますので、これは、いろいろな読み方があると思いますけども、私個人としては、復旧復興を急がねばならないということからいえば、素直に文脈を理解をすれば、1日も早く退陣をした方がいいという文脈になると思います。だから、スピード感を持ってやるということは、1日も早くやらざるを得ないということは、私としてはそう思っているというふうに思います。いずれにしたって被災者生活支援ということで、また新たな気持ちで取り組むということに尽きます。
(問)退陣の時期をめぐっては、鳩山前首相ら早期退陣と考える一方、菅首相の方は昨日の記者会見で原発冷温停止の来年の1月頃まで続投を示唆する発言がありました。この辺の見解が食い違っているのですがそこはどう考えられますか。
(答)ような発言、でしょう。私としては、私の仕事としては、例えば、環境、防災等々めどをつけなくてはいけないということがあります。そういう意味では1日も早くめどをつけたいという意味で、早く取り組むと。早い退陣が、私はある意味では私たちのやることだと・・・意味はわかるよね、早く退陣しろと言っているんじゃないよ、早くしていくということですから。
(問)樋高政務官ですが、不信任案の採決前に辞表を提出しました。被災地から見ると、がれき処理対策の責任者であるという職責を投げ出したという、軽率で無責任な行動と受け止められかねないのですが、大臣の受け止めをお願いします。
(答)いろいろ悩まれたと思う。いままでの政治家としての10年、20年のいままでの彼の思いの積み重ねが昨日、一昨日の話だったと思うので。そういう意味ではいろいろ悩まれたのだろうと思いますけれど、よくやってくれているので、樋高さんも、防災の東さんも、昨日の本会議場で総理に、受け取らないで下さい、という話をしました。
(問)朝日新聞の高橋です。確認ですけれども、さきほど総理の辞任時期について、早く辞めろと言っているわけではないとおっしゃられましたが、自分たちの作業を1日も早くすべきだ、ということでしょうか。
(答)めどに、という文脈を読み取るならば、早いほうがいいということですよ。早くめどをつけないといけないんだから。
(問)復旧・復興の作業を1日も早くというのはわかるのですが、総理の退任時期としてはいつごろが望ましいと思われますか。
(答)時期。めどをつけるときだから、私の仕事としては、6、7、私的には、6、7にはめどをつけないといけないと思っている。
(問)6月か7月。
(答)6月、頭の中には、6月いっぱいというのが私の中にはある。
(問)それに関連するのですけれども、昨日の総理の会見を聞いていると、原発の冷温停止の時期がめどではないかと思われるような発言もあったのですけれども、大臣の認識としては、そうではなくて、二次補正のめどがたったらというような認識というふうに受け取ってよろしいでしょうか。
(答)と、私は理解をしていますけれど。どういう話があったか、よく知らないから。素直に読めば、早くめどをつけないといけないというのは皆さんも分かるだろうし。
(問)一方で野党は、まだはっきりと時期は示されていないということで、攻勢を強める構えを見せていますけれども、国会審議への影響をどのようにお考えでしょうか。
(答)それは総理がどういうお答えをなさるかというのは、ちょっと分かりませんけれど。私はあくまでも、めどは早くつけるべきだという考えに変わりはありませんから。
(問)重ねてで申し訳ないのですが、めどというのは、例えば特例公債の法案であるとか、復興基本法案であるとか。
(答)基本法案、特例公債、二次補正あたりがめどでしょうね。
(問)一方で、外交の継続性という意味でとらえると、いずれ退任するかもしれないというような内閣を相手に・・・・・・。
(答)それもあるのです。私の気持ちとしては。
(問)それもあるとおっしゃいますと。
(答)例えば、いずれ辞めるということがもしあれば、それも含めて、いろいろ考えるべきだということもあるよね。
(問)関連して、会期も延長して二次補正を出すということで、大臣のおっしゃった6月、7月のめどというのは、二次補正予算を編成し終わって、出すというタイミングですか。編成し終わった、どのあたりの。
(答)それは今からいろいろな作業があるから、それこそ財源をどうするかということは、様々あるでしょうし、一次補正はそれこそ削って削ってやったけれど、二次補正はそういうわけにはいかないから。いろいろ積み上げていくという作業があるから。各省の積み上げと、また、財源の担保をどうするかという、かなり難しい作業があると思うから、そこのところでどういう状況になるか、これもスピード感を持ってやらないといけないという考えです。
(問)また関連で恐縮ですけれど、総理が退陣時期を明言されなかったことが、今の混乱の原因になっていますけれども、そういう総理の姿勢の有り様についてはどのようにお考えですか。
(答)混乱の原因になっていると思わないもの、そんなに。どこで混乱しているの。
(問)野党についても、あと党内についてもごたごたは続いていますけれども。
(答)私、素直に言っているのですよ。復旧・復興のめど、二次補正のめどという文脈から言えば、早くやるべきだという文脈で、私は素直に、普通に言っている。あまり過激に書かないでね。「早く退陣すべきだ」という意味ではないよ。普通に言って、早く復旧・復興のめどをつけるべきだと。
(問)東副大臣なのですけれども、現地対策本部も取り仕切っていたと思うのですが、一旦、自分の職責を投げ出したような人がまた戻ることについて、被災地からの理解は得られると思いますか。
(答)思います。皆それぞれ、仕事やってくれたし、継続性も必要だし。今、東副大臣にしても、樋高政務官にしても、辞められたら困るし。
(問)そこをひっくり返してというか、継続性が必要で、がれきの問題にしてもなのですが、樋高さんが、続けていかなければいけないという前提があったとすると、そもそも辞表を出されたという行為について、どう受け止めていらっしゃいますか。
(答)それぞれやはり、長い間のそれぞれの人生とか、政治家としての生き方とかある中で、いろいろな行為があったと思うし、そこは私も政治家としてよく理解できるし、そういう流れの中で、一昨日、昨日、今日があるのだというふうに思います。
(問)昨日、南アフリカのマシャバネ国際協力大臣と対談されましたが、どのような印象を持たれたか、あるいは、マシャバネ大臣の方からCOP17に向けて何か決意のようなものが聞かれたのか。
(答)とても聡明な大臣だったというふうに思いますし、とてもいい話し合いができました。COP17に向けて、まず、東日本大震災の支援に対する感謝を申し上げて、ある意味では、今度COP17大変ですねと、私たちもCOP10でかなり苦労をした経験から言えば、私たちは、しっかり南アフリカを補佐していきますと。これから大いにパートナーシップを深くしていきたいというふうに言いました。
(問)確認ですけれども、樋高さんと東さんは今も政務官であって、辞表を出したけれども、それを受け取ったわけではないですから、そういう状況であって、なおかつ大臣も、引き続き、続けてもらいたいと思っている。
(答)空白作るなよと2人に言ったもの。受理されていないのだから、空白作るなよと。今日も仕事してくれよと。
(問)温暖化の国際交渉の話ですが、来週から、SBとAWGがボンで始まるという段階ですけれども、日本としては、どういうことで協力していきたい、どういうことでプレゼンスを示していきたいというふうに思われますか。
(答)米・中も含めて、全ての主要国が参加する、実効性のある公平な枠組みの中で、やはりカンクン合意を膨らませていくというのが、まず大きなことだと思います。しかし、これが実現するかどうかというのは、これからの国際交渉にかかってくるというふうに思いますし、いろいろな意味で、日本もこういう震災がありましたから、様々、どういう状況になるかということも検証していかなければなりませんし、いろいろな意味で、歩きながら考えているということです。
(問)昨日から今日にかけて、菅首相と何かお話はされましたか。
(答)総理とは、副大臣と政務官、引き続きよろしくお願いしますと言っただけ。昨日の本会議の間とか。
(問)閣僚懇で、総理から何か指示というか、お話はありましたか。
(答)いえ、ないです。
(問)大臣、今日はどうしてそのような格好を。
(答)どうして? スーパークールビズだからです。
(問)着心地はどうですか。働きやすさだとか。
(答)はい。快適であります。
 全閣僚にスーパークールビズバッチを配ってきました。蓮舫大臣にやったら、「いくらしたのですか」と言われました。おもしろい人です。「後で報告します」と言っておきました。

(以上)