松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年5月31日

(平成23年5月31日(火) 8:42~8:58  於:第5合同庁舎25階会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。発言が8つあります。先週の27日と28日で、新燃岳の現地調査に行ってまいりました。都城市長、高原町長、霧島市長それぞれ会って、ちょうど4カ月ということで、忘れていませんよという話をしたら、みんなありがとうございますと。台風2号がちょうど奄美にありましたから、土砂災害とか二次災害を気をつけてくださいよと、避難計画しっかりやってくださいよと、要援護者とか障害者等は必ず誰が、どこに避難をさせるということをしっかりやってくださいよという、様々な話をしてまいりました。これからもまた新燃岳ウォッチしていきたいと思います。
 2つめ。28日に中央防災会議の専門調査会が開催をされました。17人の委員全員が出席をされ、闊達に議論を行われました。かなり実のある、私は、中身だったというふうに思っています。
 3点目。6月5日に、宮城県丸森町の旧筆甫中学校跡の避難所に、宮城県出身仙台一高の菅原文太さんと共に訪問をいたします。避難者のみなさんの声をお聞きをしたり、あるいは、6月の梅雨、7月の暑さ、8月の暑さといった中で、やはりみなさんの健康が一番心配なので、二次避難をお勧めする、ちょっと近所の温泉に行ってくださいよとか、一カ月前に行ったらたぶん怒られたと思うのですけれども、やはり身体が大事ですから、そして気持ちも大事ですから、行ってみようと思っています。ここには、南相馬とか浪江からの、87名の避難者が、おられるそうであります。この訪問が、改めて二次避難を促進するきっかけになればいいと思います。
 次、6月5日の環境の日を含む6月を環境月間として、国民の環境保全への理解と関心を高めるために、各種の行事を実施をいたします。また、環境月間中は、関係府省庁、都道府県等が主催する各種行事が全国で展開をされます。また、6月4日と5日にはエコライフフェア2011を渋谷、代々木公園において開催します。たぶん4日に私も参加する予定であります。
 次、電力の話であります。夏期の電力需給逼迫に対応するため、環境省自身の節電実行計画を定めました。環境省全体として、政府の方針の削減目標15%を上回る25%を超える削減を目指すこととしております。6月から試行実施を開始して、順次具体化を進め、7月から実施します。
 次はエコリースの話になります。家庭、事業者向けエコリース促進事業を6月15日から開始をいたします。御参加をいただく指定リース事業者についても公募し、審査が終了し、本日付けで67社の採択事業者を公表をいたします。あとは事務方にお尋ねください。
 次に、環境省では、我が国の静脈産業が海外において事業展開することを支援するため、今年度より日系静脈産業メジャーの育成、海外展開促進事業を実施しています。専門家会合で厳正な審査を行った結果、7件の事業を選定をいたしました。
 最後になります。全国16道府県で60羽の発生、昨年の10月からの鳥インフルエンザでありますけれども、確認をいたしました。最近では、死亡野鳥からのウイルス検出が見られなくなりましたので、渡り鳥は概ね北へ帰ったと考えられます。このため、明日6月1日の午前0時をもって全国の野鳥の監視について警戒レベルを2から1に引き下げ、平常時に戻すこととしております。併せて、日中韓の環境大臣会合で議論を行った極東地域各国の専門家による会合については、6月23日に東京で開催することといたしましたのでお知らせをいたします。
 以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社から1問お伺いします。明日からスーパークールビズが始まると思うのですけれども、企業や他の省庁にも参考にしてほしいということだったと思うのですが、その後、他の省庁とか広がり具合というのはいかがでしょうか。
(答)スーパークールビズを、うちが率先してやるわけですけれども、それぞれ、やはり6月ですから、寒い6月もあれば、暑い6月もあれば、いろいろありますから、それぞれ、統一的にどうのこうのという話ではないと。これはもう目的は省エネ、節電でありますから、形はいろいろお示しをしておりますけれども、それぞれがお考えになることだろうと思います。
(問)大臣は明日はどういう格好で。
(答)決めてません。明日が6月1日というのは、はじめて知りましたから。
(問)中央防災会議の専門調査会なんですが、先ほどかなり中身のある論議ができたとおっしゃったのですが、自治体からの、新潟の知事とか、焼津の市長とか、そういった自治体、みなさん専門家ではない、学者さんとかではない、専門家ではない自治体の方から聞いた意見、どのように受け止めましたか。
(答)心に残ったのは、釜石の野田市長が、魂の入った避難計画を作らなければならないと、自分たちがね、それを言われたのが心に残りましたね。アカデミックに、気象庁の予報をどうするのかとか、アカデミックな問題、科学的な問題と、もう一つは、私が言ったのは、やはり自助共助の世界で、東日本大震災でいろいろな事例があるから、記憶の新しいときに、やはり経験を積み上げていく、いろいろ調べるということも大事だろうというふうに思っています。共助とこれから公助の間で言えば広域避難ということもありますから、そこのところも2、3人から出ました。いずれにしてもやはり、指示を受け取る側、いわゆる被災者の立場に立った様々な、分かりやすいツールがいるなということもこれからの課題だというふうに思います。今まで、あそこに逃げてください、ここに逃げてくださいということばかりだったけども、それが避難している人達に正確に伝わったかどうかという検証も必要だろうというふうに思います。
(問)今おっしゃったツールというのは具体的にはどのようなイメージですか。
(答)いや、ツールというか、例えば、あそこの避難所に逃げてくださいと、逃げていったらその避難所がつぶれていたということがあるわけですよね、ですからその時に適宜どういうことをやるか、ブラッシュするというかね、避難計画なりを。もう一回どういうことが起こったかということを検証するのがもの凄く大きい。何が駄目だったか、これから何をなすべきかという検証はもの凄く大きい。
(問)内閣不信任案を提出するという動きが活発化しているようですけれども、改めて防災担当大臣として、この東日本大震災の復興を、今、進めている中でこういう騒動が起こることの受け止めについてお願いします。
(答)私の使命は避難している人達の生活改善と、これから雨期、それから暑さ対策をどうしていくか、それで頭がいっぱいですから、そういったことに、ウォッチをするというか、コメントをするというか、そういう暇はありません。
(問)環境省の節電実行計画なのですけども、環境省が政府の目標を超えて、25%超えるという目標をやる意味と、あと、就業の見直しとか、やるのにもなかなか大変なのかなと思う点もあるのですけども、その2点いかがでしょうか。
(答)いろいろあると思うんですよね、働き方とか。だから、暮らし方、住まい方、電気の使い方、例えば空調の室外機を、昨日も話してましたけど、しっかり掃除をすることが一番だという話があったり、そういう細かいことが、例えばパソコンでも明かりを落としたら全然違うとかいう話がありますから、そういう小さな知見でもいいから、それをたくさん並べろよという言い方をしたり、細かな話ですけれども、掃除機も10分かけるのを5分やったら半分になるわけで、物を片付て掃除をしましょうとかね、そういう小さなことも積み重ねましょうという指示はずっと前からやっていますし。働き方も、これからかなり難しいと思いますけども、やっていこうということで、今、一所懸命頑張っています。
(問)やはり、政府の目標より高める。
(答)25%のとき30%と言ったけど、15%になったから25%超ということに指示を切り替えて、いろいろ試行錯誤する中で、ここが節電できるんだなというところもまだでてくると思うし。
(問)関連なんですけれども、大臣御自身がこういう点、特にチャレンジしてみたいという節電の取組はなにかありますでしょうか。
(答)節電で。
(問)節電の取組でなにか新しくチャレンジしたいということは。
(答)いろいろな指示はいろいろしているけど、まだ発表できる段階にないというか、かなり難しい指示もいっぱいやってますので、あとでこっそり教えます。
(問)二次補正予算について、早く提出したほうがいいとお考えを示されていたと思いますけれども、今、政府とか民主党内で会期延長を求める意見が出ている中で、大臣も、会期延長をして、二次補正予算なり特別措置法を出したほうがいいというふうにお考えですか。
(答)はい。
(問)鳥インフルエンザなのですが、シーズンの区切りを迎えて、今シーズン振り返って、初めてツルで発生したり、あるいは大量に発生したりという事情がありましたけれども、これまでの対策の在り方とか、どういった点で、例えば見直しが必要だと思われるか、いつ頃までにそういうものを示したら、まとめたらいいか、その辺についてどうお考えでしょうか。
(答)COP10の最中に北海道で見つかったのが最初だったと思いますけれども、いろいろなことがあって、一つには、やはり監視をしていただいた方とか、専門家の方々とかに、まず感謝を申し上げたいというふうに思っています。家伝法が改正をされたり、さきほど申し上げましたように、日中韓でこのことを話し合おうということも提起をしたり、いろいろなマニュアルの改訂とかも今般しましたので、いろいろな、この事例から学ぶべきことを学んでいただきいたいし、一つには鹿児島の出水は1回の事例で終わりました、家禽のほうも1回の事例で終わりましたから、そういったことも検証していきながら、宮崎でなんであんなに多かったのかということも含めて、やはり学べきところを検証していくのが必要だろうなと思います。

(以上)