海江田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月30日

(平成22年11月30日(火) 9:30~9:47  於:合同庁舎第4号館6階642会見室)

1.発言要旨

 大分お待たせをしました。今日は、閣議の前後でいろいろな会議がございました関係で遅れました。
 まず閣議の御報告でございますが、昨夜、安来市ですか、あそこで鳥インフルエンザが、疑似でございますけれども、発生をしましたので、その対策本部をつくったということがございます。
 それから、総理から、「いよいよ予算の編成が大詰めになりましたが、各省の大臣は改めて査定大臣であるということを認識をして、そしてしっかり予算の編成に取り組んでほしい。」という発言がございました。
 それから、労働力調査及び家計調査の結果も発表になりました。
 労働力調査では、完全失業率でございますが、5.1%になりました、10月でございますが。前月と比べて0.1ポイントの上昇となりました。
 それから、全国の2人以上世帯の消費支出でございますが、これは1年前に比べて実質0.4%の減少になり、これは5カ月ぶりの減少でございます。
 それから、有効求人倍率についても発表がございました。10月の有効求人数は前月に比べ2.5%の増加という数字でございます。
 とりあえず、閣議に関しまして、私のほうから発表するのは以上でございます。
 それから、1つ、こちらからのお知らせがございます。
 「はやぶさ」のプロジェクトでございますが、「はやぶさ」本体は今日本全国を回っておりまして、大変好評を博しておりますが、その「はやぶさ」の地球への帰還をサポートした人々がいる、チームがあるわけでございますから、このプロジェクトチームに対して、宇宙開発担当の大臣としてこれを表彰したいと思いまして、来る12月2日、朝8時からですけれども、内閣府の講堂でこの表彰を行います。
 打ち上げから回収、そして分析まで含めますと、119機関がこの「はやぶさ」のプロジェクトに関与しておりますので、その方々に対して、やはり日本人に夢と希望を与えたということで、これを顕彰したいというふうに思っております。後で紙を貼り出しをしておきますが。
 それから、これは私どもの発意でございますが、文科大臣にお話しをしましたところ、高木文科大臣もその席に一緒に参加をしてくれるということでございますので、私とそれから高木文科大臣の感謝状がそれぞれの機関に提出をされるということになろうかと思います。

2.質疑応答

(問)補正予算案が可決しまして、その一方で、問責決議案も可決ということになっておりまして、今回、国会の延長論も浮上しているようですけれども、これまでの御所感ということをお願いいたします。
(答)補正予算が26日にこれは成立をしましたので、何とかこの11月中に成立ができたということで一安心をしているところでございますが、今御指摘のありましたように、国会は3日まででございますが、今日も一部環境委員会などは開かれているようでありますが、私どもの関係しております法案で言えば、公取の独占禁止法の法案がまだ審議に入っていないという状況でございますので、やはりこれからの国会の開会、どうなるのかということについて注目をしているというところでございます。
(問)エコポイントの満額付与が今日で最後なんですが、かなり駆け込みが出ているようですけれども、この後の反動減など、どのように見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)いよいよ明日からエコポイントの中身が変わるということで、11月は随分家電の販売店に顧客が殺到したようでございますが、これはあくまでも、家電のエコポイントは今日でなくなってしまう、30日でなくなってしまうということではありませんで、12月からも引き続きエコポイントがございますので、まずその点誤解のないようにということを最初にお伝えをしておきます。
 その上で、新しいエコポイントの制度では、これは従来からも指摘があったところでございますが、大型のテレビ、それから小型のテレビと、電力の消費量で言えば、もちろんエコポイントが付与されるわけでございますから、これはそれなりの節電効果というのはあるわけでございますが、それでもやはり大型と中・小型を比べれば大型のほうが電力の消費量が多いわけでありますから、そういう大型のエコポイントをこれまでより大きく減らして、そして中・小型のほうにシフトをさせたというのが、新しい家電エコポイントの中身でございますので、よくそういうことを理解をしていただいて、今後も引き続き必要な方はお買い求めをいただくということにしていただきたいと思います。
(問)かなり量販店のほうも何か列ができているようなんですけれども、納品が間に合わなくて人気の商品は2カ月待ちとか、そういうことになっているようなんですが、保証書がないと申し込めないということのようで、実際、仮に納品までの予算が底をついた場合の対応などは、政府の中で何か検討とかされているのでしょうか。
(答)それもございましたものですから、今度の補正予算で6,930億円でございますが、エコポイントの費用として積み増しをしたところですから、そこで間に合うのではないだろうかというふうに思っております。
 それから、今御指摘のありました保証書の問題がございますが、あともう一つ大切なのは領収書でございますから、納品が仮に一月、二月遅れましても、領収書の日付が11月30日までであれば従来のエコポイントが利用できると。ただ、今御指摘のありましたように、保証書が、必ず領収書が上で、下に保証書、この2つを添付して請求をするということになりますから、その請求が遅れるということはあろうかと思います。ただ、先ほどもお話をしました6,930億円、補正予算でしっかりと積み増しをいたしました。
(問)それはかなりもう大分十分な額だというふうに。
(答)私どもはそう考えて、その金額を積み増しをしました。
 先ほど、エコポイントの積み増しが6,930億ではありませんで、トータルで6,930億円ですから、補正による積み増し分は1,650億円ということでございます。全体で6,930億円。それからあとステップ1の予備費、それと合計しまして1,650億円ということでございます。
(問)失業率は悪化したんですけれども、10月の鉱工業生産が思ったほど悪くはなくて、なおかつ先行きにプラスが見込まれているような状況ですけれども、ぱっと見では、これだとそんなに先行きは深刻にならないんじゃないかという見方もできると思うんですが、踊り場の期間等も含めて、景気認識を改めてお伺いできればと思います。
(答)私も、当初予想されておりました鉱工業生産の落ち込みが少し少なくて済んだなということでございます。そして、おっしゃるように、先行き、鉱工業生産の回復というものが期待をされておりますので、その点では、特に自動車のエコカー補助金の終了がどういう影響を与えるのかということで大変注意深く見守っていたところでございますが、その点では、そういうデータが出てよかったなと思っておりますが、ただ、まだ全体に消費なども、先ほどお話しをしましたけれども、回復をしていないということ、それから、物価も相変わらず下落を続けておりますので、ここはやはり私どもは現在の状況は足踏み状況だということを認識をしておりますので、この足踏みの状況が一刻も早くですね、回復をしなければいけないという思いは変わっておりません。
(問)先ほど、大臣が労働力調査と家計調査と有効求人倍率の結果に触れられましたけれども、それの受け止めについて教えてください。全体でも構いません。
(答)雇用につきましては、先ほど、有効求人数は若干増加、前月に比べて2.5%の増加となっておりますけれども、これは従来も有効求人倍率が少しずつよくなっておりましたけれども、ただ、失業率が相変わらず高いということ、これはやはり厳しい状況だということでございます。相変わらずやはり働き盛りの男性の失業率は高い水準にありますから。
(問)国会の話に戻るんですが、仙谷官房長官と馬淵大臣の問責決議が可決されましたけれども、先週の会見では、大臣はまだ仮定の話だということでコメントを控えられましたけれども、実際に可決されて、お二人の身の処し方についてどのようにあるべきか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)これは従来からお話ししております。だれがだれということではありませんけれども、御自分でお決めになることですので、特にコメントいたしません。
(問)足元のマーケット、ちょっと金利の上昇がかなり急ピッチで進んでいまして、長目の2年金利がもう7年ぶりの水準まできておりますけれども、この御所見及び、日銀が包括緩和を打ち出してから、その後、金利が大きく上昇していますけれども、やはり日銀の現在のやっていることというのが十分ではないという部分があるのでしょうか。
(答)金利の上昇というのは世界的な傾向になっておりますので、それに関連して日本の長期金利も上がったものだと思っておりますので、日銀には包括的な金融緩和策が打ち出されて、そして各種の資産の買い入れも始まっておりますので、やはりこれがどれだけ効果があるのかということをもう少し注視をしたいと思っております。
(問)小沢元代表の国会招致に関してなんですけれども、岡田幹事長が役員会のほうで、これまで自発的な出席を求められてきたんですけれども、国会による議決によって招致をしていただくこともあり得る趣旨の御見解を述べられたということなんですが、国会の出席について、国会の議決によって出席を求めることの是非について、大臣はいかがお考えでしょうか。
(答)私は、申しわけありませんが、岡田幹事長の発言自体ちょっと聞いておりませんで、どういうシチュエーションでどういう言い回しをしたのかということは、ちょっと本当に、申しわけありませんが、その情報を聞いておりませんので、お答えのしようがありません。
(問)「はやぶさ」が帰ってきたのが6月で、イトカワの微粒子だというのが見つかったというのが11月中旬なんですけれども、今回、このタイミングで表彰するというのは、イトカワのものだというのがある程度めどがついたのを受けてということでよろしいんですか。
(答)そう考えていただいて結構でございますが、かかわりのありました機関も大変多かったわけでございますから、その機関に対して、機関を漏れのないように、やはりせっかくみんなが総力を上げてこういう壮挙を成し遂げたわけでありますから、漏れのないようにということで少し時間がかかったということと、それから今御指摘のように、イトカワからの微岩石というんですか、それを持ち帰ったということも当然その中に入っております。
(問)今の119機関ですけれども、最初に、サポートした人々に対してということがあったんですが、機関で対象になる人数みたいな話なのか、それとも機関に対して表彰するということですか。
(答)機関の数は119で、それに関与した人数というのは何人になる?
(事務方)人数までは集計しておりませんので。
(答)そういうことです。どうぞ奮って御参加ください。

(以上)