海江田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月24日

(平成22年11月24日(水) 10:04~10:13  於:合同庁舎第4号館6階642会見室)

1.発言要旨

 先ほどまで院内で閣議がございました。
 閣議の冒頭、菅総理から、昨日の北朝鮮の砲撃に対して、政府の見解が改めて表明をされました。
 昨日の北朝鮮による砲撃は、朝鮮戦争以来、初めての陸上砲撃であり、基本的には北朝鮮が一方的に攻撃を仕掛けたものであると、北朝鮮のこうした行動を強く非難し、韓国の立場を支持するという政府の姿勢を改めて表明をして、そしてこれを確認をしたということでございます。
 それから、閣議に入りまして、一般案件では常用漢字表、これに関する内閣告示及び内閣訓令等について、決定をいたしました。いろいろなパソコンなどの機能が進化をして、その中で常用漢字の見直しが必要だということでございます。
 あとはセネガルの特命全権大使の接受について決定をし、それから質問主意書がいくつか出ておりましたので、それに対する回答を確認をしたということでございます。
 一応閣議の報告は以上でございます。

2.質疑応答

(問)今お話がありました北朝鮮による韓国への砲撃ですけれども、これについて大臣の受け止めと日本政府の対応として、今後独自制裁なども含めてどのような対応が必要かということと、あと国際社会としてどのようなことが、対応が必要か、以上3点お願いします。
(答)私の受け止めというのは、政府の見解と全く同じでございまして、民間人が多数住んでおります島に砲撃を加えるということは、これはあってはならないことでございますので、そうした行動を強く非難をするものであります。
 それから、政府の対応ということでありますが、これは政府全体で決めることになろうかと思いますが、やはり制裁を強化をするという方向で動くことになろうかと思います。その制裁の強化の中身というのは、これから検討されることではないだろうかというふうに思っております。
 それから、国際社会として、国際社会とどう連携をしていくかということでありますが、アメリカとも連携をとり、それから韓国、まず米韓としっかりと連携をとり、それから中国も今6者会議に向けて準備をしているところでありますが、ただ実際に6者会談の実施というのは、なかなか実行できるものとは思われませんが、中国にも北朝鮮に対する影響力を行使をしてもらうという形で、やはりこれ以上の暴走と申しますか、これ以上の暴挙を起こさせないために、国際社会が一致して抑え込みをしなければいけないというふうに思っております。
(問)今朝、株価が1万円割れでスタートしたのですが、今回の北朝鮮情勢に関する日本経済への影響について、ご所見をお願いします。
(答)もちろんまさに今日の株価、昨日は日本の市場はお休みでございましたけれども、アジアの市場が開いておりまして、上海、あるいは香港が値を下げているということで、まだ上海の株などは、今日のマーケットは開いておりませんけれども、今日の動きも見てみなければいけませんが、まず株価の下落という形で日本経済に対する影響がございます。
 それから、アジアはこれから本当に大きな経済のエンジンに、世界経済を引っ張っていくエンジンにならなければならないわけでございますが、その中で、この北朝鮮の問題というのがあるということは、やはりこれは世界から一つのリスクとしてカウントされることになるのではないだろうかというふうに思っております。
(問)具体的な影響というのは、株価が下がって、北の情勢がどの程度、どういう影響が出てくるのかというのは、何か現時点で考え方がございますでしょうか。
(答)それはまだ今の段階では、詳しく申し上げることはできません。今後の展開がどうなるのかということにもかかわってきますので。ただ昨日ああいう砲撃があって、そして今朝東京のマーケットが開いて、現実にそういうまず株価で影響が出ているということだろうと思います。
(問)今の関連で、例えば出張を自粛したりとか、産業界で人や物の往来にも多少影響が出てくると思うのですけれども、そこら辺の部分で政府が対応を今考えている点はありますか。
(答)昨日の今日のことでありまして、昨日もソウルに向かう、あるいは仁川に向かう飛行機が少し遅れたようでありますが、結果的にキャンセルにはならなかったようでありますから、これから様子を見なければいけないと思っています。
 ただ、砲撃がありましたところが仁川の飛行場に大変近い、大変といっても目と鼻の先ということではありませんけれども、ただ比較的近い、表現をすると仁川沖というような表現がとられますので、そういう面では注意深く人、物の動き、あるいは資金の動きというものについて、どういう影響が出てくるのかということは、注意深く見守らなければいけないと思います。
(問)少し時間がたってしまったのですけれども、柳田法務大臣が罷免されましたが、そのことについての受け止めをいただきたいのですが。
(答)ご本人がお辞めになるということでございますので、残念な思いはあったかと思いますが、ご本人がお辞めになるということで辞表を書いたわけですから、かねてから申し上げておりますとおり、ご本人が決めることだというふうに思っておりますので、そのご本人の決断を私はそのまま受け止めたいと思います。
(問)補正予算の審議への影響を懸念してということなのですけれども、野党のほうはそれだけでは済まないという考えを見せていまして、今後審議にどう影響していくか、どうお考えでしょうか。
(答)それはもう全く私にはわかりません。国会の中で決めることです。ただ、私どもは一日も早くこの補正予算を通していただきたいと思っております。

(以上)