海江田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月9日

(平成22年11月9日(火) 8:48~8:54  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 今日の閣議は主な議題は、TPPのせんだっての関係閣僚会議で決定しました中身を閣議全体で決めたということでございます。
 あとは、閣議後、行政刷新大臣から、今日の一部の新聞の紙面にも出ておりましたけれども、いよいよ再仕分けに入りますので、この行政刷新の仕分けに皆さん御協力をくださいというお話がございました。
 おおむねそんなところです。

2.質疑応答

(問)今お話があったTPPについてですけれども、大臣はAPECで参加表明すべきというお考えでしたが、それを踏まえて今日閣議決定された基本方針についての率直な感想と、あと今回の取りまとめに当たって、総理のリーダーシップが発揮されたとお考えかどうか、お願いします。
(答)参加表明ということには至りませんでした。ただ、各種の情報収集をすると、そういう協議に入るということを決めました。それから、国内の対応策、特に農業問題中心でございますが、その対応策に直ちに入るということでございますので、この2つのことをあわせて考えれば、参加に向けた最初の一歩が始まったかなと思っております。
 菅総理のリーダーシップでございますが、菅総理の思いは、今日も実は閣議の中で発言がありましたけれども、平成の開国であるという言葉からもわかるように、この参加へ向けた並々ならぬ決意があるかなというふうに思っております。
(問)補正予算案なんですが、一部報道で公明党が賛成しかねるというような態度決定をするという報道がありまして、30日ルールを使うのであれば早目の採決が必要ですが、野党の理解を得るのであればもう少し審議が必要であると、大臣はどういうふうにお考えですか。
(答)公明党の補正予算に対する対応でございますが、私どもとすれば、補正予算の中身を決めるに当たって、随分これは公明党さんのお考えを聞いてきたつもりでございます。ですから、そういう意味で、まだ公明党さんが本当に反対をするのか賛成をするのかわかりませんが、反対をするということであれば、これは中身に対してどうこうということよりも、むしろ政局と申しますか、そちらの観点から反対ということになるのではないだろうかというふうに思っております。
 それで、30日ルールを使って、あるいは早目にやったほうがいいんじゃないかというお話もありますが、そこは国対のほうがお決めになることでありまして、今私ども正直言って国会の中で情勢と申しますか、細かな情報が入っておりませんから、それが一番入っていますのは、国会対策委員会だと思いますので、そこでお決めいただければいいかと思います。
(問)TPPなんですが、参加へ向けての総理の並々ならぬ意欲を感じられたということなのですけれども、それでも参加という文言が入らなかったこと自体、総理のリーダーシップというのはどうなんでしょうか、そこら辺どうお考えでしょうか。
(答)そこはそれぞれの受け取り方だろうと思いますが、私は新成長戦略実現会議、あるいは国内の投資促進の円卓会議などでの総理の発言も聞いていまして、かなりこの問題ではしっかりと国を開いていこうという意思は、一貫しているというふうに感じましたので、もちろん党内議論をスタートさせるのが随分遅かったということもあって、これはその意味での意見が一度に噴出をしたということもありますが、そういうことも考えながら、今回こういう形でAPECの首脳会談が始まる前にまとめ上げたということは、一つの成果ではないだろうかと思っております。

(以上)