蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月9日

(平成22年11月9日(火) 8:47~8:54  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今朝は私からは特段ありません。夕方、予算委員会が終わった後に行政刷新会議が開かれまして、来週月曜日から4日間で行われます事業仕分け第3弾、再仕分けで取り上げる事業並びに再仕分けで取り上げはしませんけれども、各省庁に再度御検討を求める事業もあわせて御審議いただいて、会議として承認をさせていただきます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今出た「通告」について、その意味合いをちょっと教えてください。
(答)意味合いといいますか、それまでの事業仕分け第1弾、第2弾あるいは各府省に行っていただいた「国丸ごと仕分け(行政事業レビュー)」で、評価をいただいた内容が必ずしも来年度の概算要求に反映をされていないものが数多く見受けられましたので、再度各府省にお持ち帰りいただいて御検討いただいて、可能な限り概算要求に反映をしていただきたいという思いです。
(問)本番で取り上げるものと、取り上げずに通告ベースで済ませるものと、その基準というのは。
(答)明確な基準は、もう一度行政刷新会議でも議論をさせていただきますが、基本的には、これまで民間と国会議員の評価者がヒアリングを重ねています。並びに現地調査も始めていまして、その中で全員の意見の一致が高いもの、これがやはり再仕分けの事業として候補として優先順位が高くなってきています。
(問)通告の実効性なんですが、一度行政刷新会議で仕分けしていくか、レビューで一度見直し、廃止となったものが概算要求に盛り込まれている形なので、改めてその考え方を。
(答)基本的に、強制権は私たちのところにはございません。ただ、基本的にはすべての情報を公開させていただいておりますので、国民の皆様方もこの要求されている内容が本当に税金の使われ方としてどうなのかというのが情報が公開されますから、各府省においても、そういう意味合いも含めて再度検討していただけるものと思っています。
(問)今回の出てきた概算要求というのは、民主党政権になって。何でこれだけ件数が多くなってしまったのか、更に見直した結果明日から特別枠の政策コンテストがありますが、どういうふうに予算に反映していくかというのは。
(答)民主党政権であろうと旧政権であろうと、税金の浪費はあってはいけない。それをチェックする仕組みというのは、つくり上げないといけないと思っています。
 実は、今回の事業仕分け第3弾の最終日を想定していますけれども、どうして今までこうやって税金の浪費と思えるような予算が通ってきてしまったのか、一義的には国会での審議もあり、あるいは会計検査院もあり、あるいは総務省の中でも、財務省の中でもその事業の内容、税金の使われ方を精査する制度そのものがあるのにもかかわらず、我々の仕分けで新たに無駄とか浪費と思えるものが続々と出てきてしまったのは何なのかという議論を実はしたいと思っているんです。
 行政刷新の立場としては、いつまでもこうやって仕分けを繰り返すというのは、やっぱり国のお金の使われ方として望ましくないし、本来業務でいえば、各府省がそれぞれ仕分けで指摘されないような予算を当然出してくるべきだと思っているんですね。そういう形に近づけるには、私の立場、私の役割はさらに違う形に発展していくのではないか、今回の仕分けではそういう形での議論というのも実は考えています。
(問)再仕分けなり、検討しないといけないという刷新会議で判定が出てましたが、事業レビューで廃止・見直しと出たものに関して、改めて再仕分けしないといけないという理由について、どうお考えですか。
(答)2つあると思っています。1つは、今言ったような組織論の問題、この行政機構あるいは国会、あるいは独立性の高い会計検査院、ここが連携が本当にとれていたのかどうなのか。もう一つは、やっぱり意識なんだと思います。随分長いこと今までの予算が前年の予算を踏襲する、あるいはそこにつけ足してくるというのがこれまでの予算編成のあり方でしたから、これまでよしとされていたお金の使われ方を、1回事業仕分けで評価されたことを素直に認めない意識というのがあるんだと思います。こことの戦いは相当大変です。でもやらないといけないと思っています。
(問)最終日に想定しているという議論、これはどういう形で。
(答)今日また行政刷新会議でお諮りをさせていただきますので、委員の皆様方からの御議論もいただきながら、御了承いただいたらしっかり御報告します。
(問)その再仕分けをどうしていくかという話ですが、財務省サイドからは、やはりそういう民意をもってこれを削りたいという事業があった場合に、それは民意をもってしていくというのはすごくいいシステムだという評価もあるんですが、財務省が仕分けに対して期待しているという点についてはどのように。
(答)財務省のために仕分けをしたことは1回もありませんから、その質問自体が意味がわかりません。
(問)通告の方法としては、今回の刷新会議で決めた後、どういう形で。
(答)紙ベースで出します。皆さんにもお渡しします。
 ありがとうございました。

(以上)