蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年10月14日

(平成22年10月14日(木) 18:12~18:25  於:第4合同庁舎4階408号室)

1.発言要旨

 お疲れさまです。
 まず1点だけ御報告なんですが、9月24日から3週間にわたって「国民の声」でツイッター等を通じて、あるいはホームページの中のアイデアボックスで募集をしておりました「規制・制度改革に関する御意見」なんですが、3週間という期間の中で1万件以上の多くの御意見をいただきました。改めて、すべてをまだ見させていただいてはいないんですけれども、アイデアボックスを私ものぞいて議論等も見させていただきました。規制・制度改革に関する極めて高い御関心あるいは御意見を本当に沢山頂いたことを、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
 お寄せいただいた御意見、御提案などは、この後、行政刷新会議の下に設けられた規制・制度改革に関する分科会で活用させていただきたいと思っております。改めて感謝を申し上げます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)フジテレビの羽山です。
 余り大臣とは関係ないかもしれないんですが、チリの落盤事故で作業員33人が今日地上に生還し、救出が完了しましたが……。
(答)全員。
(問)はい。大臣として、これに対して受け止めを一言お願いできればと、はい、すみません。
(答)大臣としてですか。
(問)……ええと、はい。すみません。
(答)いやあ、でもよかったですね、全員。それは本当に。メディアの御関心も日本だけではなくて世界中の方々が大変注目をしていたと聞いておりますので、とにかく全員が御生還されたこと、特に大変心配していた御家族にとっては本当に待ちに待った日だと思っておりますので、それも素直によかったなと思います。
(問)読売新聞の森藤と申します。
 今日、菅総理が午前中の予算委員会の中で、中国でノーベル平和賞を受賞した劉暁波さんに対して「釈放されることが望ましい」というふうに発言されました。大臣御自身、中国側に釈放を求めるべきというふうにお考えになりますでしょうか。
(答)これは、総理が御答弁された思いと全く一緒です。やはり世界的な権威のある賞をもらった方ですから、やはりその部分は、中国の国内法との整合性もあるかもしれませんが、他方で国際的な人権という観点も、これは無視できないものだと思っておりますので、総理が述べられたように、やはり解放されることが望ましいという観点は私も同じ思いです。
(問)フリーランスの上出と申します。
 やっぱり中国関連で直接大臣のマターではないんですが、尖閣諸島問題でいろいろな動きがあったんですが、大臣自身のマスコミの報道なんかも含めたこの問題の評価と、それからあるべき収め方というのをどういうふうにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。
(答)おそらくお聞きになりたい思い、この国をおそらく大変思っておられる部分での御質問だと思いますが、評価というのは、やはりある程度一定の時間が経過をして、歴史という枠の中で、今回の一連の事件がどのように位置付けられているかというのを客観的に見られるときになって初めて行うものだと思っております。特に内閣にいた一員として客観的な立場で、今現在評価をする時期ではまだないとは思っています。
(問)フリーランスの小川裕夫と申します。よろしくお願いします。
 ちょっと事業仕分けについてお伺いしたいんですけれども、先日、議員の仕分け人のメンバーが発表されたんですが、有識者のほうはまだこれからということだと承知しておりまして、第2弾のときに福嶋浩彦さん、現在消費者庁の長官をやられていますね―というような感じで、仕分け人、多分僕が見ていたときに第2弾のときから、福嶋さんは大分個性が立ってすごい良いキャラだったので、そういったような、実力ももちろんあって登用されていると思うんですが、そういった例えば新しい仕分け人の方で今後政府の要職についていくというか登用していくというお考えは、蓮舫大臣にはあるんでしょうか。それともこれは例えばもしくは、もちろん内閣のことなので総理大臣マターなのかもしれないんですけれども、そういった有能な方を内閣に取り入れて登用していくというのは、今後の方針としてはどうなんでしょうか。そこをお伺いできればと思います。
(答)日本には有能な方が沢山おられると思っています。
 福嶋消費者庁長官の場合は、結果として―結果としてというか、仕分け人だったというのは、別に意図されて登用されたわけではないとは思っています。民間の仕分け人は、今ヒアリングは、特別会計においては昨日で終わりましたけれども、まだコンクリートしていないというか、実際に日程との調整もありますので、これから最終調整をしますので、そこはまだ決まっていません。ここから先、政府としてという考えは全くないです。
(問)こんにちは。医薬経済社の槇ヶ垰(まきがたお)と申します。
 さっきの特会仕分けの話なんですけれども、薬局・薬剤師などの調剤報酬について仕分けがあるんではないかという声が業界内でちょっと上がっているんですけれども、その可能性と、あと、もし大臣自身でこの調剤報酬について見解や問題意識をお持ちだったら教えていただきたいんですけれども。
(答)特別会計で対象にさせていただく事業は、現段階で最終的に詰めているところです。この段階で、個別具体的な名前が候補に残っているというのは、差し控えさせてください。
 調剤報酬に関しては、仕分けの対象になる、ならないも分からないんですけれども、特にすべての事業が今対象となっていますので、個別事業に対してコメントすると、またそこに対して様々な憶測が流れる可能性がありますので、ごめんなさい、ここも控えさせてください。
(問)先ほどの関連でもう一つなんですけれども、議員の仕分け人は前に発表があったんですけれども、その中で先日、蓮舫大臣は片山総務大臣と協議されて、総務省には行政評価の機能があるということで、それはもともと行政刷新の仕事と重複している部分があるというお話をされていたと思うんですけれども、ということは、片山大臣は多忙でなかなか参加は難しいと思うんですが、例えば副大臣、政務官などが仕分け人として参加するということは、想定されている……。
(答)総務省のですか。
(問)はい。
(答)それは、有り得ないでしょうね、仕分けられる側ですから。
(問)読売新聞社、鎌田と申します。
 事業仕分け、特会仕分けについてなんですけれども、今回の仕分けでヒアリングは一通り終了したわけで、仕分け人の方ともいろいろ情報交換されつつあると思うんですが、現在の感触として期待される削減額というか、あるいは一般会計あるいは来年の予算に回せる額というのはどのくらいかという想定はされていますでしょうか。
(答)全くしていません。
(問)その全くしていない理由というのは。
(答)今までも事業仕分けは、額の目標は1回も掲げていません。是非そこは冷静に御報道をしていただきたいと思うんですけれども。仕分けは、その事業の時代に合っているか合っていないか、もう役割を終えているのかどうなのかも含めて判断はさせていただきますけれども、基本的には理念やその目標を到達するための手段として、税金が正しく使われているかどうかを問うものですから、その問うた結果、幾ら出てくるというのもあるんでしょうけれども、出てきたものに対して、さらにそれをもっといい形で各省庁が違う事業で展開することもありますので、そのままざっくり幾ら余ると、余るというか出てくるということでもありませんので、その観点は今回も全く持ち合わせていません。
(問)それに関連して、昨日、来年度予算の特別枠の評価会議というものが開かれて、その後に玄葉大臣が記者会見されて、その予算特別枠の規模が今1.3兆円ぐらいしかないが2兆円ぐらいにしたいと、その財源として、これからやる事業仕分け第3弾で生まれてくる財源を上積みするということを想定していると、かなり期待感を持った発言をされているんですけれども、そのあたりはどういうふうに受け止められますか。
(答)それはおそらく考え方に若干違いがあるので、その部分はちゃんとお会いして、その期待感はまずなくしていただきたいということをお願いしたいと思います。
(問)北海道新聞、安藤です。
 先ほどの予算委員会のことでちょっと確認させてください。例の雑誌の撮影の許可について、西田議員とのやりとりがあったと思うんですが、事務総長と見解が違うというふうな西田さんのお話がありました。政治活動の記録として示唆があったので、そういうふうな申し入れをし、許可願を出したことに対して、事務総長は「基準から外れていると判断せざるを得ない」というふうなお話だったと思うんですが、そこについて改めて事実関係を確認させてください。
(答)多分、時間差があって、言っていることに違いはないんですよ。おそらく事務総長がおっしゃっておられたのは、実際の御許可をいただいたときには、現場で事務方とうちの秘書とやりとりがあって、そこは許可申請は適正な手続をお互いの了解のもとで済ませたと思うんですね。その後で、おそらくVOGUEの編集者が御自身のブログにおいて発信したことに対して、それは聞いていなかったということをおっしゃられたんだと思います。
 ブログについては私も実際聞いていませんでしたし、ただ、そのブログを個人的な立場で発信したことは、これは御商売ではございませんので、そこにおいては注意は受けましたし、我々もそれは商売ではないと思いますという話で、そこは話はお互い合意はしています。
(問)あくまでも見解に相違があるというところは、あくまでもブログに載ったか載っていないか、載ったことを見たか見ていないかという違いということなんでしょうか。
(答)私の理解ではそうです。
(問)ジテレビの羽山です。
 今日、小沢元代表の弁護士が、検察審査会起訴議決が法律違反として行政訴訟を起こす意向があるとのことを小沢さんの秘書がマスコミに対して答えたんですが、大臣として、これに対して受け止めをお願いできればと。
(答)ごめんなさい、初めて聞きました。しかも、その間接情報ではコメントできません。

(以上)